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1st STAGE/ループには回数制限があるようです。
32.朝になっても
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コンコンコンコン!
ドアをノックする音と共に、
「お姉ちゃん、起きてる?!」
「また、出たよ!!」
妹の琴音の声が聞こえてきます。
丁度、目を覚ましていた私が、スマホで時間を確認してみたところ、AM07:00を少し過ぎた頃でした。
アクビと同時に一伸びした私は、ドアを開けて、
「分かった。」
と簡潔に答え、玄関へと足を運んだのです。
お庭では、天使・お地蔵さんみたいな仏・全長5Mでチューリップ型の食人花・紫色のドーベルマン2体ずつの計8体が、バトルになっていました。
仏と戦闘になっていたエンジェルの一人が隙をつかれ、側面からチューリップに〝バクンッ!〟と捕食されてしまいます。
その茎を、もう一人の天使がレイピアで〝シュパッ!〟と切りました。
地面に〝ズドッ!〟と落ちた白い花に、一匹のドーベルマンが噛み付いたのです。
このフラワーが粒子になるなり、吞み込まれていたエンジェルボーイが現れました。
犬が、その天使にも襲い掛かろうとするも、右の前脚をレイピアで刺され、「ガウッ!」と呻いて後退します。
(もう、このまま眺めていようかなー。)
そんなことを考えていたところ、もう一匹のドーベルマンが私を察知した模様です。
ダッシュで距離を詰めてきた次の瞬間、私めがけてジャンプしました。
私は、飛び掛かってくる犬に対して、咄嗟に、薙刀を右斜め下から左隣め上へと振るいます。
これによって、武器の柄が、相手の左脇腹に〝ドンッ!〟と当たったのです。
ドーベルマンが横向きになって、全身を地に打ち付けます。
イメージでは、刃で首を斬るつもりだったのですが…。
(あれ? 間合いを見誤った??)
私は首を傾げたものの、すぐに、魔法を発動していなかった事に気付きました。
攻撃力/防御力/素早さを、【恩恵】で倍増し忘れていたのです。
そのため、速度に関する認識が、私のなかでズレてしまっていました。
この状況で、犬が立ち上がります。
他のエネミーらも、こっちに近づいてきました。
以前の私なら焦りが生じてプチパニックに陥っていたかもしれません。
しかし、それなりに戦い慣れた私は落ち着いて【閃光】を放ったのです。
続けて【恩恵】を用いた後に、側に居たドーベルマンの額を、薙刀で突きました。
更に、脚を負傷している方の犬も、首を刎ねて葬ります。
エンジェルガールと、一体の仏は、地上2Mぐらいの所にいるので、武器が届きますが、もう一体の仏は3Mほどの位置なので、範囲外です。
(あれは後回しにして…。)
と、天使に狙いを定めていたら、連中のなかで最も高い場所に浮いている仏の右側(私からは左側)に、黄色いチューリップが忍び寄って、丸呑みにしました。
「おぉうッ。」
その光景に動きが止まった私ではありましたが、チャンスと捉え、余っている天使と仏の心臓部を刺して、死滅させたのです。
植物系に目くらましは効かないので、そっちは諦めます。
改めて、ステータスを2倍にした私が薙刀を構え直したところ、チューリップが右の葉を振り下ろしてきました。
それを、右へのサイドステップで躱した私は、武器を左へと払ったのです。
茎が〝スパンッ!〟と切断されたことによって、花が落下してきます。
私の目の位置あたりで、おもいっきり薙刀を突き出したところ、お地蔵さんみたいな仏諸共、見事に刺さったのです。
この結果、植物系と仏を同時に死滅させることが出来ました。
一石二鳥です♪
ちなみに、昨夜からの三連戦で、体力回復ポーション×3・魔力回復ポーション×4・解毒剤×2・転移の宝玉×1をドロップしています。
1gの銀子は、一体につき一個、必ず出現するのですが、それ以外の品物はランダムです。
なにはともあれ、連中の武器と防具を一ヵ所に集めた私は、
「ふぅー。」
と軽く息を吐いて、お家へ入っていきました―。
ドアをノックする音と共に、
「お姉ちゃん、起きてる?!」
「また、出たよ!!」
妹の琴音の声が聞こえてきます。
丁度、目を覚ましていた私が、スマホで時間を確認してみたところ、AM07:00を少し過ぎた頃でした。
アクビと同時に一伸びした私は、ドアを開けて、
「分かった。」
と簡潔に答え、玄関へと足を運んだのです。
お庭では、天使・お地蔵さんみたいな仏・全長5Mでチューリップ型の食人花・紫色のドーベルマン2体ずつの計8体が、バトルになっていました。
仏と戦闘になっていたエンジェルの一人が隙をつかれ、側面からチューリップに〝バクンッ!〟と捕食されてしまいます。
その茎を、もう一人の天使がレイピアで〝シュパッ!〟と切りました。
地面に〝ズドッ!〟と落ちた白い花に、一匹のドーベルマンが噛み付いたのです。
このフラワーが粒子になるなり、吞み込まれていたエンジェルボーイが現れました。
犬が、その天使にも襲い掛かろうとするも、右の前脚をレイピアで刺され、「ガウッ!」と呻いて後退します。
(もう、このまま眺めていようかなー。)
そんなことを考えていたところ、もう一匹のドーベルマンが私を察知した模様です。
ダッシュで距離を詰めてきた次の瞬間、私めがけてジャンプしました。
私は、飛び掛かってくる犬に対して、咄嗟に、薙刀を右斜め下から左隣め上へと振るいます。
これによって、武器の柄が、相手の左脇腹に〝ドンッ!〟と当たったのです。
ドーベルマンが横向きになって、全身を地に打ち付けます。
イメージでは、刃で首を斬るつもりだったのですが…。
(あれ? 間合いを見誤った??)
私は首を傾げたものの、すぐに、魔法を発動していなかった事に気付きました。
攻撃力/防御力/素早さを、【恩恵】で倍増し忘れていたのです。
そのため、速度に関する認識が、私のなかでズレてしまっていました。
この状況で、犬が立ち上がります。
他のエネミーらも、こっちに近づいてきました。
以前の私なら焦りが生じてプチパニックに陥っていたかもしれません。
しかし、それなりに戦い慣れた私は落ち着いて【閃光】を放ったのです。
続けて【恩恵】を用いた後に、側に居たドーベルマンの額を、薙刀で突きました。
更に、脚を負傷している方の犬も、首を刎ねて葬ります。
エンジェルガールと、一体の仏は、地上2Mぐらいの所にいるので、武器が届きますが、もう一体の仏は3Mほどの位置なので、範囲外です。
(あれは後回しにして…。)
と、天使に狙いを定めていたら、連中のなかで最も高い場所に浮いている仏の右側(私からは左側)に、黄色いチューリップが忍び寄って、丸呑みにしました。
「おぉうッ。」
その光景に動きが止まった私ではありましたが、チャンスと捉え、余っている天使と仏の心臓部を刺して、死滅させたのです。
植物系に目くらましは効かないので、そっちは諦めます。
改めて、ステータスを2倍にした私が薙刀を構え直したところ、チューリップが右の葉を振り下ろしてきました。
それを、右へのサイドステップで躱した私は、武器を左へと払ったのです。
茎が〝スパンッ!〟と切断されたことによって、花が落下してきます。
私の目の位置あたりで、おもいっきり薙刀を突き出したところ、お地蔵さんみたいな仏諸共、見事に刺さったのです。
この結果、植物系と仏を同時に死滅させることが出来ました。
一石二鳥です♪
ちなみに、昨夜からの三連戦で、体力回復ポーション×3・魔力回復ポーション×4・解毒剤×2・転移の宝玉×1をドロップしています。
1gの銀子は、一体につき一個、必ず出現するのですが、それ以外の品物はランダムです。
なにはともあれ、連中の武器と防具を一ヵ所に集めた私は、
「ふぅー。」
と軽く息を吐いて、お家へ入っていきました―。
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