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1st STAGE/ループには回数制限があるようです。
31.煩わしい奴ら
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私を先頭に、咲凛ちゃんと、葵月ちゃんとが、階段を〝トタ トタ〟下りていきます。
待ち構えていた母が、心配そうに、
「琴晴ちゃん、あっち。」
と、居間の方を指差しました。
そちらへと足を運んでみたら、男性陣が縁側の窓を睨み付けていたのです。
そんな状況で、弟の利勇が、
「あ、姉ちゃん、アイツらが、また…。」
と声を掛けてきました。
そちらを見てみたところ、人外どもが新たに出現していたのです。
エネミーを目視した私は、
(お風呂に入る前にしてほしかった。)
と、思いつつ、玄関へと回ったのでした。
ジャージタイプのパジャマ姿のままで…。
お庭に出た私は、〝ホッ〟と一安心しました。
何故なら、虫系がいなかったからです。
“蛾”などは灯りに群がる習性があるので、危惧していましたが、これなら落ち着いて行動できます。
敵の面子は、天使・お地蔵さんみたいな仏・ゴブリン・鎌鼬が4体ずつの、計16体です。
こちらに気付いた連中が向きを変えます。
私は、これまで通り【閃光】と【恩恵】を用いました。
動物型は鼻が利くので、早めにイタチを倒しておきたいところです。
躱される可能性もありますが、躊躇ったとて物事は進まないので、おもいきって薙刀を突き出します。
予想に反して、刃の切っ先が、
ズブシュッ!!
と額に刺さった鎌鼬が消滅しました。
そのままの勢いで、他の三体も、真上から両断したり、首を刎ねたり、心臓を貫いて、屠ったのです。
(あれ?)
意外にも簡単だったことに首を傾げましたが、
(あ! 私のレベルが上がっているからか!!)
と、腑に落ちました。
聡真くんの話しを元に分析してみれば、LV.4である私の攻撃力は40であり、恩恵によって2倍の80になっている筈です。
更には、[普通の薙刀]における“攻撃力:+15”が加算されています。
おそらくですが、“素早さ”もLV.1だった頃より幾らかはアップしていることでしょう。
その結果、イタチらは避けきれなかったのであろうとの考えに至りました。
これはもう、相手が格下であれば、もはや勝ち筋しかないも同然です!
いや、図に乗るとピンチに陥りかねないので、慎重にいきましょう。
改めて【閃光】と【恩恵】を発動した私は、残りの人外を撫で斬りにしていきました。
それから二時間近くが経過し、誰もが眠りに就いていきました。
咲凛ちゃんと葵月ちゃんは、私の部屋に、お布団を二列に敷いて、仲良く並んで寝ています。
私は、慣れないことが続いたので、かなり疲れていたのでしょう、ベッドで横になるなり、爆睡してしまいました…。
身体を〝ユッサ ユッサ〟と揺らされて、〝ハッ!〟と目を覚ました私に、
「起きた!」
「おばさんが来てるよ、琴晴ちゃん。」
と葵月ちゃんが告げたのです。
「んんー??」
眠気眼の私に、葵月ちゃんの左隣に居る咲凛ちゃんが、
「また、出たんだって。」
と、教えてくれました。
「そうなの?」
二人の背後に立っている母が、私の問いに頷きます。
「今、何時ぐらい?」
上体を起こしながら質問したところ、
「夜中の二時を少し回ったくらい。」
と咲凛ちゃんが答えました。
「……、そんな時間に傍迷惑な。」
ぼやきつつ、ベッドから出た私は、再び外へと向かったのです。
お庭にて、天使×2、仏×2、ミニデーモン×3、一つ目小僧×3が、争っております。
安眠を妨げられた私は、ご機嫌斜めになりながら、エネミーを屠っていくのでした―。
待ち構えていた母が、心配そうに、
「琴晴ちゃん、あっち。」
と、居間の方を指差しました。
そちらへと足を運んでみたら、男性陣が縁側の窓を睨み付けていたのです。
そんな状況で、弟の利勇が、
「あ、姉ちゃん、アイツらが、また…。」
と声を掛けてきました。
そちらを見てみたところ、人外どもが新たに出現していたのです。
エネミーを目視した私は、
(お風呂に入る前にしてほしかった。)
と、思いつつ、玄関へと回ったのでした。
ジャージタイプのパジャマ姿のままで…。
お庭に出た私は、〝ホッ〟と一安心しました。
何故なら、虫系がいなかったからです。
“蛾”などは灯りに群がる習性があるので、危惧していましたが、これなら落ち着いて行動できます。
敵の面子は、天使・お地蔵さんみたいな仏・ゴブリン・鎌鼬が4体ずつの、計16体です。
こちらに気付いた連中が向きを変えます。
私は、これまで通り【閃光】と【恩恵】を用いました。
動物型は鼻が利くので、早めにイタチを倒しておきたいところです。
躱される可能性もありますが、躊躇ったとて物事は進まないので、おもいきって薙刀を突き出します。
予想に反して、刃の切っ先が、
ズブシュッ!!
と額に刺さった鎌鼬が消滅しました。
そのままの勢いで、他の三体も、真上から両断したり、首を刎ねたり、心臓を貫いて、屠ったのです。
(あれ?)
意外にも簡単だったことに首を傾げましたが、
(あ! 私のレベルが上がっているからか!!)
と、腑に落ちました。
聡真くんの話しを元に分析してみれば、LV.4である私の攻撃力は40であり、恩恵によって2倍の80になっている筈です。
更には、[普通の薙刀]における“攻撃力:+15”が加算されています。
おそらくですが、“素早さ”もLV.1だった頃より幾らかはアップしていることでしょう。
その結果、イタチらは避けきれなかったのであろうとの考えに至りました。
これはもう、相手が格下であれば、もはや勝ち筋しかないも同然です!
いや、図に乗るとピンチに陥りかねないので、慎重にいきましょう。
改めて【閃光】と【恩恵】を発動した私は、残りの人外を撫で斬りにしていきました。
それから二時間近くが経過し、誰もが眠りに就いていきました。
咲凛ちゃんと葵月ちゃんは、私の部屋に、お布団を二列に敷いて、仲良く並んで寝ています。
私は、慣れないことが続いたので、かなり疲れていたのでしょう、ベッドで横になるなり、爆睡してしまいました…。
身体を〝ユッサ ユッサ〟と揺らされて、〝ハッ!〟と目を覚ました私に、
「起きた!」
「おばさんが来てるよ、琴晴ちゃん。」
と葵月ちゃんが告げたのです。
「んんー??」
眠気眼の私に、葵月ちゃんの左隣に居る咲凛ちゃんが、
「また、出たんだって。」
と、教えてくれました。
「そうなの?」
二人の背後に立っている母が、私の問いに頷きます。
「今、何時ぐらい?」
上体を起こしながら質問したところ、
「夜中の二時を少し回ったくらい。」
と咲凛ちゃんが答えました。
「……、そんな時間に傍迷惑な。」
ぼやきつつ、ベッドから出た私は、再び外へと向かったのです。
お庭にて、天使×2、仏×2、ミニデーモン×3、一つ目小僧×3が、争っております。
安眠を妨げられた私は、ご機嫌斜めになりながら、エネミーを屠っていくのでした―。
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