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1st STAGE/ループには回数制限があるようです。
26話.現状①
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4匹の蛾を倒した私達は、毒によって消耗していた体力を[ポーション]で回復していきました。
ついでに魔力も。
私は、どちらのアイテムも残り一本となり、心許なくなっております。
自身のダガーを、じっと見た神岳穂積さんが、
「割と刃こぼれしているな。」
「君の薙刀は?」
と尋ねてきたので、確認してみたところ、それなりにボロボロになっていたのです。
「“錬金術師”であれば、研げる筈だよ。」
「ま、本物の職人に頼むのも良いんだろうけど…、この町には居ないんじゃないかな?」
神澤真守さんの意見に、
「うちの親族に“錬金術師”がいるので、お願いしてみましょう。」
「勿論、お代は要りません。」
「いろいろとお世話になりましたので。」
「皆さん、どうぞ休憩していってください。」
と、提案しました。
かなバケツに水を汲んだ私の父が、従兄妹の暁斗くんと縁側に並んで、刃物を研いでくれています。
最神一族では、この二人が錬金術師です。
暁斗くんは背丈が170㎝ぐらいの細マッチョで、少し長めの黒髪をしております。
年齢は私と同じ17であり、基本的には寡黙ですが、自分の好きなことや興味のあることに関しては饒舌になるタイプです。
別々の高校に通っているため詳しくは知りませんが、風の噂では“隠れファン”の女子が結構いるとかいないとか?
そんな彼と、私の父とが、割と〝スイスイ〟刃を研いでおります。
ちなみに、砥石は、錬金術師にとってのアイテムの一つだそうです。
“一般職”は、“戦闘職”と違って、初期段階で幾つかの専用品を得られるのだと、弟の利勇が述べていました。
畳敷きの広間では、母が、お客さんにコーヒーや紅茶を振るまうなか、親戚一同がテレビとネットで入手した情報を教えてくれたのです…。
まず、神を名乗ったあの二体は、突然、ロンドンの上空に出現したそうです。
現地時間のAM07:55に。
どちらも全身を白く発光させており、25Mもの大きさがあるとの話しでした。
これに関しては、現地の方々が撮った画像や動画がSNSにUPされているらしいので、暇な時にでも観てみますが、民族によって伝えられた言語が異なるみたいです。
要は、日本人には日本語で、イギリス人には英語で、スペイン人にはスペイン語で、……、といった具合に、全ての言葉を同時に送ったようだとの事でした。
「まさに神の御業」と賛美している人たちもいれば、「なにかトリックがあるんだろう」との否定的な見解もあり“どこかの国による陰謀”という説も出回っているそうです。
いやいや、流石に、ここまで大掛かりなデスゲームを実行できる国家は存在していないでしょう。
これを科学技術で成せるとは思えません。
アニメ“デカ○ンス”のようなものを発明できた人がいない限り。
私は、“摩訶不思議なファンタジー”という表現が妥当ではないかと捉えております。
あくまで憶測ですが。
いずれにせよ、既に人類の4割が亡くなっているとの噂が流布していました。
各国の政治家たちのなかにも絶命した人達がいるようで、混乱が広まっているみたいです。
日本は元より、世界中の政府が国ごとに臨時召集をかけて対策を論じるらしいのですが、民衆の多くが「どうせ良い案はでないだろう」「期待するだけ無駄だ」と諦めているとも…。
それ以外には、自衛隊の基地や、発電所と、水道局に、ガス会社であったりもが、襲われたそうです。
死者を出しつつも【結界】を張れた建物はどうにか防げたようですが、“ヒーラー職”が殺されてしまった場所は全滅してしまったとのことでした。
結界を施せなかったので。
現在、これらの地域にて、停電や断水などが起こっている模様です。
他には、陥落してしまったコンビニやスーパーマーケット等もあるとの事でした―。
ついでに魔力も。
私は、どちらのアイテムも残り一本となり、心許なくなっております。
自身のダガーを、じっと見た神岳穂積さんが、
「割と刃こぼれしているな。」
「君の薙刀は?」
と尋ねてきたので、確認してみたところ、それなりにボロボロになっていたのです。
「“錬金術師”であれば、研げる筈だよ。」
「ま、本物の職人に頼むのも良いんだろうけど…、この町には居ないんじゃないかな?」
神澤真守さんの意見に、
「うちの親族に“錬金術師”がいるので、お願いしてみましょう。」
「勿論、お代は要りません。」
「いろいろとお世話になりましたので。」
「皆さん、どうぞ休憩していってください。」
と、提案しました。
かなバケツに水を汲んだ私の父が、従兄妹の暁斗くんと縁側に並んで、刃物を研いでくれています。
最神一族では、この二人が錬金術師です。
暁斗くんは背丈が170㎝ぐらいの細マッチョで、少し長めの黒髪をしております。
年齢は私と同じ17であり、基本的には寡黙ですが、自分の好きなことや興味のあることに関しては饒舌になるタイプです。
別々の高校に通っているため詳しくは知りませんが、風の噂では“隠れファン”の女子が結構いるとかいないとか?
そんな彼と、私の父とが、割と〝スイスイ〟刃を研いでおります。
ちなみに、砥石は、錬金術師にとってのアイテムの一つだそうです。
“一般職”は、“戦闘職”と違って、初期段階で幾つかの専用品を得られるのだと、弟の利勇が述べていました。
畳敷きの広間では、母が、お客さんにコーヒーや紅茶を振るまうなか、親戚一同がテレビとネットで入手した情報を教えてくれたのです…。
まず、神を名乗ったあの二体は、突然、ロンドンの上空に出現したそうです。
現地時間のAM07:55に。
どちらも全身を白く発光させており、25Mもの大きさがあるとの話しでした。
これに関しては、現地の方々が撮った画像や動画がSNSにUPされているらしいので、暇な時にでも観てみますが、民族によって伝えられた言語が異なるみたいです。
要は、日本人には日本語で、イギリス人には英語で、スペイン人にはスペイン語で、……、といった具合に、全ての言葉を同時に送ったようだとの事でした。
「まさに神の御業」と賛美している人たちもいれば、「なにかトリックがあるんだろう」との否定的な見解もあり“どこかの国による陰謀”という説も出回っているそうです。
いやいや、流石に、ここまで大掛かりなデスゲームを実行できる国家は存在していないでしょう。
これを科学技術で成せるとは思えません。
アニメ“デカ○ンス”のようなものを発明できた人がいない限り。
私は、“摩訶不思議なファンタジー”という表現が妥当ではないかと捉えております。
あくまで憶測ですが。
いずれにせよ、既に人類の4割が亡くなっているとの噂が流布していました。
各国の政治家たちのなかにも絶命した人達がいるようで、混乱が広まっているみたいです。
日本は元より、世界中の政府が国ごとに臨時召集をかけて対策を論じるらしいのですが、民衆の多くが「どうせ良い案はでないだろう」「期待するだけ無駄だ」と諦めているとも…。
それ以外には、自衛隊の基地や、発電所と、水道局に、ガス会社であったりもが、襲われたそうです。
死者を出しつつも【結界】を張れた建物はどうにか防げたようですが、“ヒーラー職”が殺されてしまった場所は全滅してしまったとのことでした。
結界を施せなかったので。
現在、これらの地域にて、停電や断水などが起こっている模様です。
他には、陥落してしまったコンビニやスーパーマーケット等もあるとの事でした―。
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