24 / 283
1st STAGE/ループには回数制限があるようです。
24.生理的にNGです。
しおりを挟む
長女(叔母)さん宅に【結界】を施し、そこから南西へと向かいました。
次男(叔父)さん宅にも結界を張り終えて、全員で私の家を目指したのです。
その道中にも、雑談を交わしたり、敵を屠っていきました。
結果、私のレベルが4になったのです。
他の方々は、お揃いでLV.5になっておられます。
それ以外にも、幾つかの建物に結界を発動しました。
体力や魔力を専用の“ポーション”で回復するのも怠っていません。
ま、ここら辺に関しての詳細は割愛しておきましょう。
別段、盛り上がる事もなければ、面白味もありませんので。
私ども…、特に女性陣が、身の毛もよだつ体験をしたのは、お家に帰り着いてからでした。
門で、皆さんに、お礼を述べようとしたその時です。
お庭の方から、
「きゃああああッ! 来ないでぇえッ!!」
「いやぁああッ! 気持ち悪いぃーッ!!」
などの絶叫が聞こえてきたのは。
顔を見合わせた私達は、次の瞬間、そちらへ急いで駆け出しました。
お庭に回り込んでみたところ、1.5Mほどの昆虫たちが、結界に体当たりしているではありませんか!
その面子は、蛾・芋虫・ダンゴ虫が4匹ずつの計12匹です。
「ひぃいッ!」
悲鳴を上げたのは神澤紗凪さんでした。
「ぴぎゃぁあああッ!!」
精神が崩壊しかけているのは神岳穂乃歌さんです。
こちらに気付いてしまった虫たちが、方向転換します。
ターゲットを私らに変更したのは明らかです。
「あわわわわ。」
私は危うく口から泡を吹きそうになっております。
その場で固まってしまった三人に、神岳穂積さんが、
「しっかりしろッ!!」
と、渇を入れました。
これによって少しだけ正気を取り戻した私は、
「せ、せせせせ、せせ、せ、閃光!」
と唱えたのです。
完全に膝が笑っている私に、
「ナイス!」
と、声を掛けた神澤真守さんが、順次、火/氷/雷といった直径15㎝の“魔法の玉”をエネミーに放っていきます。
穂乃歌さんは、長さ15㎝×幅5㎝の“弾丸みたいな水”である【ホーリー・ウォーター】を乱射するも、未だパニックに陥っているらしく、悉く外しておりました。
挙句の果てには、暴走を止めるべく「おい!」と右肩を掴んできた穂積さんの左頬を、「ふにゃぁあ――ッ!!」とロッドで殴ったのです。
それが逆に効果をもたらしたのか、
「はッ! お兄ちゃん!」
と冷静になりました。
「なんでもいいから、みんな、戦闘に参加してくれよ!」
真守さんの切なる願いに、
「すす、素手で、さ、触りたくない。」
紗凪さんが顔面蒼白で答えます。
「だったら“ヌンチャク”を使いなよ! デタラメに振り回すだけでも良いからさ!」
「それと、君は、新たに魔法を用いてサポートしてくれないか?」
そう促す真守さんに、無言で〝コク、コク、コク、コク〟と頷きまくる二人組でした―。
次男(叔父)さん宅にも結界を張り終えて、全員で私の家を目指したのです。
その道中にも、雑談を交わしたり、敵を屠っていきました。
結果、私のレベルが4になったのです。
他の方々は、お揃いでLV.5になっておられます。
それ以外にも、幾つかの建物に結界を発動しました。
体力や魔力を専用の“ポーション”で回復するのも怠っていません。
ま、ここら辺に関しての詳細は割愛しておきましょう。
別段、盛り上がる事もなければ、面白味もありませんので。
私ども…、特に女性陣が、身の毛もよだつ体験をしたのは、お家に帰り着いてからでした。
門で、皆さんに、お礼を述べようとしたその時です。
お庭の方から、
「きゃああああッ! 来ないでぇえッ!!」
「いやぁああッ! 気持ち悪いぃーッ!!」
などの絶叫が聞こえてきたのは。
顔を見合わせた私達は、次の瞬間、そちらへ急いで駆け出しました。
お庭に回り込んでみたところ、1.5Mほどの昆虫たちが、結界に体当たりしているではありませんか!
その面子は、蛾・芋虫・ダンゴ虫が4匹ずつの計12匹です。
「ひぃいッ!」
悲鳴を上げたのは神澤紗凪さんでした。
「ぴぎゃぁあああッ!!」
精神が崩壊しかけているのは神岳穂乃歌さんです。
こちらに気付いてしまった虫たちが、方向転換します。
ターゲットを私らに変更したのは明らかです。
「あわわわわ。」
私は危うく口から泡を吹きそうになっております。
その場で固まってしまった三人に、神岳穂積さんが、
「しっかりしろッ!!」
と、渇を入れました。
これによって少しだけ正気を取り戻した私は、
「せ、せせせせ、せせ、せ、閃光!」
と唱えたのです。
完全に膝が笑っている私に、
「ナイス!」
と、声を掛けた神澤真守さんが、順次、火/氷/雷といった直径15㎝の“魔法の玉”をエネミーに放っていきます。
穂乃歌さんは、長さ15㎝×幅5㎝の“弾丸みたいな水”である【ホーリー・ウォーター】を乱射するも、未だパニックに陥っているらしく、悉く外しておりました。
挙句の果てには、暴走を止めるべく「おい!」と右肩を掴んできた穂積さんの左頬を、「ふにゃぁあ――ッ!!」とロッドで殴ったのです。
それが逆に効果をもたらしたのか、
「はッ! お兄ちゃん!」
と冷静になりました。
「なんでもいいから、みんな、戦闘に参加してくれよ!」
真守さんの切なる願いに、
「すす、素手で、さ、触りたくない。」
紗凪さんが顔面蒼白で答えます。
「だったら“ヌンチャク”を使いなよ! デタラメに振り回すだけでも良いからさ!」
「それと、君は、新たに魔法を用いてサポートしてくれないか?」
そう促す真守さんに、無言で〝コク、コク、コク、コク〟と頷きまくる二人組でした―。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
異世界大使館はじめます
あかべこ
ファンタジー
外務省の窓際官僚・真柴春彦は異世界に新たに作られる大使館の全権特任大使に任命されることになるが、同じように派遣されることになった自衛官の木栖は高校時代からの因縁の相手だった。同じように訳ありな仲間たちと異世界での外交活動を開始するが異世界では「外交騎士とは夫婦でなるもの」という暗黙の了解があったため真柴と木栖が同性の夫婦と勘違いされてしまい、とりあえずそれで通すことになり……?!
チート・俺TUEEE成分なし。異性愛や男性同士や女性同士の恋愛、獣人と人間の恋愛アリ。
不定期更新。表紙はかんたん表紙メーカーで作りました。
作中の法律や料理についての知識は、素人が書いてるので生ぬるく読んでください。
カクヨム版ありますhttps://kakuyomu.jp/works/16817330651028845416
一緒に読むと楽しいスピンオフhttps://www.alphapolis.co.jp/novel/2146286/633604170
同一世界線のはなしhttps://www.alphapolis.co.jp/novel/2146286/905818730
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2146286/687883567
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
「お前のような奴はパーティーに必要ない」と追放された錬金術師は自由に生きる~ポーション作ってたらいつの間にか最強になってました~
平山和人
ファンタジー
錬金術師のカイトは役立たずを理由にパーティーから追放されてしまう。自由を手に入れたカイトは世界中を気ままに旅することにした。
しかし、カイトは気づいていなかった。彼の作るポーションはどんな病気をも治す万能薬であることを。
カイトは旅をしていくうちに、薬神として崇められることになるのだが、彼は今日も無自覚に人々を救うのであった。
一方、カイトを追放したパーティーはカイトを失ったことで没落の道を歩むことになるのであった。
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる