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1st STAGE/ループには回数制限があるようです。
12.地元でのバトル➄
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『20、19、18、』
カウントダウンが進むなかで、動くのが困難になっている身体に鞭打ち、イベントリに表記されている“魔力回復ポーション”の文字を、どうにかこうにか指先でタッチしました。
すると、私の目の前にガラス製の小瓶が〝シュンッ!〟と出現したではありませんか。
これは、いつの間にかドロップしていた代物のようです。
その大きさは“オロ○ミン”くらいでしょうか?
中には、ピンク色の液体が入っています。
左手で瓶を掴み、右手で栓を抜こうとするも、少なからず痙攣しているので上手くいきません。
私は、
『10、9、8、』
との声に煽られている感じがして、イラッとしました。
それでも開けることに成功した瓶を、口に運ぼうとしたのですが、震えによって中身が零れそうになったので、一度ストップしたのです。
(だったら…。)
と、口の方を瓶に近づけて〝ゴキュ ゴキュ〟と飲んでいきます。
ふふんッ♪
私ってば、天才ですね♬
え?
そうでもない??
誰もが思いつく?!
……、まぁ、いいでしょう。
そういう事にしといてあげますよ。
『3、2、1、』
カウントが終わりそうになるのと同時に飲み干したところ、
『魔力が回復されました。』
『ゲームを再開してください。』
と促されたのです。
どうやら、途中でリタイアさせてくれそうにはありません。
私が、某・スタ○ドを扱う女主人公であれば、
「やれや○だわ」
と、吐き捨てていることでしょう。
ともあれ、元気になった私は、イベントリの画面左下にある[CLOSE]を押した後に、路上に落としていた薙刀を右手で握りしめながら立ち上がりました。
残るは、三匹のドーベルマン&二匹の鎌鼬です。
そちらへと目を配ってみたら、連中も、こっちに視線を送っていました。
口の周りを人の血で真っ赤に染めたまま。
獰猛な奴らは私に飛び掛かって…、きません。
「んんー?」
私は首を傾げます。
何故、エネミーたちは襲ってこないのでしょう??
自分らの眼前に新鮮な生肉があるというのに。
そこで私は仮説を立ててみたのです。
(既に満腹になっているのでは?)
と…。
試しに【閃光】を放ったところ、敵たちが逃げる体勢になりました。
お腹が膨らんで満足しており、戦う気分ではないのでしょう。
そんな状態の連中は、視界を奪われているので、どの方角に退散すべきか躊躇っているようです。
〝ならば!〟とばかりに【恩恵】を発した私は、獣系に迫ります。
お腹いっぱいとなり鈍足になっていたので、割と楽勝でした☆
それにしても…、私の敬愛する“赤ジャージ+メガネ+日本刀で無双してゾンビ等を倒す女子高生さん”達みたいに、魔力が減っていくなり飢餓に陥らなくて済んで良かったですね。
だって、私は今、食料を一つも携帯していませんので。
ま、こっちが完全に停止してしまっても、先程のイヌッコロとイタッチコどもは興味を示さず、どこかに去ったかもしれませんけど。
ああー、でも、他の人外らが辺りをウロついているのであれば、やがて見付かって殺されていたかもですね。
よし!
いろんな意味でセーフとしておきましょう!!
それよりなにより、“終わ○せる者”のストーリーが再開されるのを願うばかりです。
作者さんにも都合があるでしょうから無理なさらず、と言いながらも、期待が膨らみます。
矛盾していて、すみません。
さて。
道端に無残にも転がっている御遺体を、どうしましょう?
私のジョブである【巫女】には、人間や動物などを生き返らせる術がありませんし。
これ以外の“ヒーラー職”には備わっているのでしょうか??
考えたところで答えは出ません。
(そうだ!)
(警察に電話を!!)
そうすれば身元が判明して、ご遺族の所に帰れるだろう、との名案が浮かんだものの、私はスマホを部屋に置き忘れていました。
んー、お馬鹿さん。
〝どうしたものか?〟と頭を悩ませたその時です。
パン!パン!
という、拳銃の発砲音が聞こえてきたのは―。
カウントダウンが進むなかで、動くのが困難になっている身体に鞭打ち、イベントリに表記されている“魔力回復ポーション”の文字を、どうにかこうにか指先でタッチしました。
すると、私の目の前にガラス製の小瓶が〝シュンッ!〟と出現したではありませんか。
これは、いつの間にかドロップしていた代物のようです。
その大きさは“オロ○ミン”くらいでしょうか?
中には、ピンク色の液体が入っています。
左手で瓶を掴み、右手で栓を抜こうとするも、少なからず痙攣しているので上手くいきません。
私は、
『10、9、8、』
との声に煽られている感じがして、イラッとしました。
それでも開けることに成功した瓶を、口に運ぼうとしたのですが、震えによって中身が零れそうになったので、一度ストップしたのです。
(だったら…。)
と、口の方を瓶に近づけて〝ゴキュ ゴキュ〟と飲んでいきます。
ふふんッ♪
私ってば、天才ですね♬
え?
そうでもない??
誰もが思いつく?!
……、まぁ、いいでしょう。
そういう事にしといてあげますよ。
『3、2、1、』
カウントが終わりそうになるのと同時に飲み干したところ、
『魔力が回復されました。』
『ゲームを再開してください。』
と促されたのです。
どうやら、途中でリタイアさせてくれそうにはありません。
私が、某・スタ○ドを扱う女主人公であれば、
「やれや○だわ」
と、吐き捨てていることでしょう。
ともあれ、元気になった私は、イベントリの画面左下にある[CLOSE]を押した後に、路上に落としていた薙刀を右手で握りしめながら立ち上がりました。
残るは、三匹のドーベルマン&二匹の鎌鼬です。
そちらへと目を配ってみたら、連中も、こっちに視線を送っていました。
口の周りを人の血で真っ赤に染めたまま。
獰猛な奴らは私に飛び掛かって…、きません。
「んんー?」
私は首を傾げます。
何故、エネミーたちは襲ってこないのでしょう??
自分らの眼前に新鮮な生肉があるというのに。
そこで私は仮説を立ててみたのです。
(既に満腹になっているのでは?)
と…。
試しに【閃光】を放ったところ、敵たちが逃げる体勢になりました。
お腹が膨らんで満足しており、戦う気分ではないのでしょう。
そんな状態の連中は、視界を奪われているので、どの方角に退散すべきか躊躇っているようです。
〝ならば!〟とばかりに【恩恵】を発した私は、獣系に迫ります。
お腹いっぱいとなり鈍足になっていたので、割と楽勝でした☆
それにしても…、私の敬愛する“赤ジャージ+メガネ+日本刀で無双してゾンビ等を倒す女子高生さん”達みたいに、魔力が減っていくなり飢餓に陥らなくて済んで良かったですね。
だって、私は今、食料を一つも携帯していませんので。
ま、こっちが完全に停止してしまっても、先程のイヌッコロとイタッチコどもは興味を示さず、どこかに去ったかもしれませんけど。
ああー、でも、他の人外らが辺りをウロついているのであれば、やがて見付かって殺されていたかもですね。
よし!
いろんな意味でセーフとしておきましょう!!
それよりなにより、“終わ○せる者”のストーリーが再開されるのを願うばかりです。
作者さんにも都合があるでしょうから無理なさらず、と言いながらも、期待が膨らみます。
矛盾していて、すみません。
さて。
道端に無残にも転がっている御遺体を、どうしましょう?
私のジョブである【巫女】には、人間や動物などを生き返らせる術がありませんし。
これ以外の“ヒーラー職”には備わっているのでしょうか??
考えたところで答えは出ません。
(そうだ!)
(警察に電話を!!)
そうすれば身元が判明して、ご遺族の所に帰れるだろう、との名案が浮かんだものの、私はスマホを部屋に置き忘れていました。
んー、お馬鹿さん。
〝どうしたものか?〟と頭を悩ませたその時です。
パン!パン!
という、拳銃の発砲音が聞こえてきたのは―。
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