JK LOOPER

猫乃麗雅

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1st STAGE/ループには回数制限があるようです。

6.地元でのバトル①

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結界にへばり付いている敵たちの中から、目の前にいる妖怪を薙刀の切っ先で突いてみたのですが、〝カツンッ!〟と阻まれてしまいました。

「おや?」

首を傾げながら、左のてのひらを伸ばしてみたところ、半透明の壁に触れた感触があったのです。

どうやら、これらは、【結界】による効果みたいでした。

(これじゃ、こっちから攻撃できないじゃない。)
(……、もしかして、私たち、閉じ込められた?)

それは何かと不便な気がしたので、ほんの数秒「むむむッ」と考えた私は、

「皆は、ここに居て。」

と告げて、玄関に向かったのです。


靴を履き、外へと足を運んでみたら…、すんなりと出られました。

「あー、つまり、物や体の一部のみを結界から外に出すのは不可能だけど、全身であればOK、みたいな?」

なんとなく納得しつつ、お庭へと回り込んでみたところ、連中は馬鹿の一つ覚えみたいに相も変わらず結界を突破しようとムキになっています。

その際に、ぶつかってしまった天使と仏が乱闘になり、その騒ぎが飛び火して、他の人外たちも殺し合いに発展していきました。

どうやら、奴らの知能は低そうです。

私であれば取り敢えず手を組んで結界の攻略を試みますが…。

ま、言葉を喋れないみたいですから、それは無理な相談というものでしょう。

エネミー同士で争ってくれるのであれば好都合なので、全くもって構いませんけどね♪


この三つ巴戦によって、半数ほどが傷を負って倒れていきます。

奇襲を仕掛けたい私は、ゆっくりと歩きつつ、

「気付くなよ~、絶対に気付くなよぉ~。」

と、呟きました。

しかしながら、〝押すな押すなは押せ〟の“お約束”とばかりに、一匹のデーモンが近づく私を見てしまったではありませんか。

喜び勇んでこちらへと飛んでくる小さな悪魔の所為で、それ以外の連中にもバレてしまい、一斉に走り寄られてしまったのです。

慌てた私は、

「ひゃッ!」
「せ、閃光!!」

と口にしました。

その時に声が裏返ってしまったのは御愛嬌です。

てへぺろ☆

ん?古い??

とにもかくにも、私の身体から眩しき光が放たられました。

これは【光魔法】によるものですが…、ほぼほぼ“太○拳”です。

補足として、あのようなポーズはしておりません。

あしからず。

…………。

先に進みましょう。

この“マ○ーサ”状態が、どれくらいの時間に亘って効くのかは不明なので、私は急いで決着をつけるべく、

「恩恵!」

と、唱えました。

今度は、ちゃんと言えましたよ。

エッヘン!

あ、興味ない?

さてさて、こちらは【補助魔法】であり、攻撃力・防御力・素早さを二倍にしてくれるそうで、装備品を含めて私の全体が〝キラキラ〟と輝いております。

ただし、LV.1である現段階の私では、一回につき10秒の発動が限界のようです。

それでも、これらによって意気揚々となった私は、縦横無尽に武器を振るっていくのでした―。
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