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1st STAGE/ループには回数制限があるようです。
1.自己紹介から始めましょうか。
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はてさて。
何から語っていきましょう?
んー…、そうですね。
まずは私の姓名や出身地などを紹介しておきましょう。
“最神琴晴”こと、私は、都内の片隅に在る[神里町]で生まれ育った女子校生です。
レデイなので年齢はあまり言いたくありませんが、17歳の恋せよ乙女です。
だというのに、恋愛とは無縁の日々を過ごしています。
一部からは、某アニメ[エヴァ○ゲリオン]の“真○波・マ○・イラス○リアス”に似ているとも称される事があるので、秘かに(私ってば、なかなかの美人なのではないかしらん?)と思っているのです。
すみません。
図に乗りました。
話しを先に進めましょう。
この神里町には、何故だか名字に“神”が付くお家が多いのです。
例えば…、神田さん、田神さん、神野さん、野神さん、神川さん、川神さん、神池さん、池神さん、といった具合に、“神”の飽和状態になっております。
その一方で、山田さん、田中さん、鈴木さん、佐藤さん、etc、と、余所から移住してきた人々もいらっしゃるのです。
ま、それはそれとして…。
私の家は、夏の定番になっている[サ○ーウォーズ]の陣内ファミリーみたいな感じになっております。
とは言え、お庭も家屋も、あの半分ぐらいであり、二階建てですが、なにか?
ごめんなさい、どこかの蜘蛛子ちゃんみたいになってしまいました。
気を取り直しましょう。
そんな我が家に、今、親戚一同が集まっています。
ま、全員、徒歩で5分~10分の距離で生活しているのですが。
簡単に説明しますと、私の父が長男で、祖父母と一緒に暮らしおります。
次男さんと、長女さんに、次女さんは、それぞれ、この町に自宅を構えているのです。
長女&次女の叔母コンビは、「地元を離れて嫁ぐのは嫌」との理由で、どちらも婿養子を貰っています。
そんな最神一族は、私が高2から高3に上がる春休みの真っ只中に、祖父母の結婚50周年を祝うべく、集結している次第なのです。
母たち女性陣は、台所で井戸端会議しつつ、料理の算段をしております。
お寿司を注文しているので、唐揚げや天ぷらにサラダなどを作る予定の模様です。
父らは、畳敷きの広間で、ここ最近の仕事やら趣味やらについて談笑しています。
その側では、従兄妹たちが揃い踏みして、テレビゲームでの対戦に盛り上がっているのです。
しかしながら、まさに平和そのものである光景が、この後、地獄絵図に変わってしまうのでした。
いやはや。
それは、PM15:55の頃でした。
玄関の方から、
「琴晴ちゃーん、お荷物が届いているわよー。」
と、母が私を呼んだのは。
心当たりのない私は、
(ん?)
と首を捻りながらも、そちらへと向かったのです。
玄関に行ってみたところ、“大和黒猫宅配便”の業者さん(40代くらいの女性)が、中型の段ボール箱を持って、佇んでおりました。
サインをして受け取った際に、差出人が不明になっている事に気付いたのです。
私は、
(なんだろう?)
と、訝しがりながら、二階の自室へと足を運んだのでした―。
何から語っていきましょう?
んー…、そうですね。
まずは私の姓名や出身地などを紹介しておきましょう。
“最神琴晴”こと、私は、都内の片隅に在る[神里町]で生まれ育った女子校生です。
レデイなので年齢はあまり言いたくありませんが、17歳の恋せよ乙女です。
だというのに、恋愛とは無縁の日々を過ごしています。
一部からは、某アニメ[エヴァ○ゲリオン]の“真○波・マ○・イラス○リアス”に似ているとも称される事があるので、秘かに(私ってば、なかなかの美人なのではないかしらん?)と思っているのです。
すみません。
図に乗りました。
話しを先に進めましょう。
この神里町には、何故だか名字に“神”が付くお家が多いのです。
例えば…、神田さん、田神さん、神野さん、野神さん、神川さん、川神さん、神池さん、池神さん、といった具合に、“神”の飽和状態になっております。
その一方で、山田さん、田中さん、鈴木さん、佐藤さん、etc、と、余所から移住してきた人々もいらっしゃるのです。
ま、それはそれとして…。
私の家は、夏の定番になっている[サ○ーウォーズ]の陣内ファミリーみたいな感じになっております。
とは言え、お庭も家屋も、あの半分ぐらいであり、二階建てですが、なにか?
ごめんなさい、どこかの蜘蛛子ちゃんみたいになってしまいました。
気を取り直しましょう。
そんな我が家に、今、親戚一同が集まっています。
ま、全員、徒歩で5分~10分の距離で生活しているのですが。
簡単に説明しますと、私の父が長男で、祖父母と一緒に暮らしおります。
次男さんと、長女さんに、次女さんは、それぞれ、この町に自宅を構えているのです。
長女&次女の叔母コンビは、「地元を離れて嫁ぐのは嫌」との理由で、どちらも婿養子を貰っています。
そんな最神一族は、私が高2から高3に上がる春休みの真っ只中に、祖父母の結婚50周年を祝うべく、集結している次第なのです。
母たち女性陣は、台所で井戸端会議しつつ、料理の算段をしております。
お寿司を注文しているので、唐揚げや天ぷらにサラダなどを作る予定の模様です。
父らは、畳敷きの広間で、ここ最近の仕事やら趣味やらについて談笑しています。
その側では、従兄妹たちが揃い踏みして、テレビゲームでの対戦に盛り上がっているのです。
しかしながら、まさに平和そのものである光景が、この後、地獄絵図に変わってしまうのでした。
いやはや。
それは、PM15:55の頃でした。
玄関の方から、
「琴晴ちゃーん、お荷物が届いているわよー。」
と、母が私を呼んだのは。
心当たりのない私は、
(ん?)
と首を捻りながらも、そちらへと向かったのです。
玄関に行ってみたところ、“大和黒猫宅配便”の業者さん(40代くらいの女性)が、中型の段ボール箱を持って、佇んでおりました。
サインをして受け取った際に、差出人が不明になっている事に気付いたのです。
私は、
(なんだろう?)
と、訝しがりながら、二階の自室へと足を運んだのでした―。
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