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- 最終期・全身にて全霊を賭けて -
第341話 最後の戦い・其之陸
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[ドッグロード]に体当たりされた総大将は、横向きで墜ちながら、“左の掌”を上に突きだした。
そうして、追いかけるようにして降下してくる[ケルベロス]へと“直径8Mの魔法陣”を構築しだす。
だが、先ほど[犬の王]の【毒】を浴びた影響で、咳き込みながら吐血したのである。
この間に、陸地では[鼠のロード・蠍のロード・ドワーフの国主]が“HP回復ハイポーション”を摂取していく。
一方、空中では、[ケルベロス]の“正面の顔”が、最小直径50㎝×最大直径2Mという【火炎】を口から放った。
直撃したロキは、上半身の一部が燃えながら、地面に左膝を着く。
炎が消えゆくなか、総大将の右側より、[小人族の長]が鞘から剣を抜くのと共に、
「横断!!」
数分前に【シールドスウィング】で負傷させていた箇所を、改めて狙う。
「ぐッ!」
怪我が深くなった総大将の左から、
「一点集中!!」
[鼠の王]が【スキル】を用いる。
膝の外側にヒットされ、
「ぬぅッ。」
眉間にシワを寄せたロキの背後より、[ギルタブリルロード]が飛びかかるようにして、
「疾風の一打!」
“ダガー”を繰り出す。
その衝撃で、
「がはッ!!」
前倒れになる総大将であった。
うつ伏せになったロキへと、[ドッグロード]が宙から三つの【光線】を発射する。
〝ドドドォンッ!!!!〟という音と同時に、巻き起こった“土埃”を凝視した[ケルベロス]が、
「む?!」
眉をひそめた。
何故ならば、総大将が見当たらなかったのだ。
着地した[犬の王]はもとより、[各ロード&国主]が、〝!!〟と気づき、一斉に天を仰ぐ。
空中に逃れていたロキは、
「“残影”を使わなければ、危うかったかもな。」
“左手の甲”で口あたりの血を拭い、
「ディスオーダー・リカバリー。」
自身に“解毒”を施す。
更には、
「オールヒール・ソロ。」
【治癒魔法】で“全回復”したのである。
こうした状況に、
「む~ッ。」
「しぶといのう。」
[小人族の長]が忌々しそうにする。
そのタイミングで、総大将が足元に“直径1Mぐらいの魔法陣を”展開した。
四者が〝ん??〟と訝しがったところで、宙に浮いていたロキが〝パッ〟と消える。
次の瞬間、[ケルベロス]の左横に〝シュンッ!〟と【テレポート】してきた総大将が、
「縦断。」
“ビル”を振り下ろす。
これによって、鎧の背に罅が生じた[ドッグロード]は、
「ぐあッ!!」
伏せるかのように態勢を崩した。
その流れで、[ドワーフの国主]めがけて〝ギュン!〟と低空飛行したロキが、
「突抜。」
武器を押し出す。
咄嗟に盾で防ぐ[小人族の長]ではあったが、
「ぐッ!!」
後方へと弾かれる。
総大将は〝ズザァー〟と足を地に着けるなり、
「横断。」
[蠍の女王]に“ビル”を払った。
右腕の防具に亀裂を入れられつつ、
「ぃッ!」
[ギルタブリルロード]が左に倒れる。
ダッシュで間合いを詰めてきた[鼠の王]へ、
「乱れ打ち。」
武器を振るうロキだった。
「がはッ!!」
[ラットロード]が仰向けになったなか、総大将の左脚に痛みが走る。
どうやら、[ドワーフの国主]によって若干ながらも砕かれていた“脛当て”の箇所より、[ギルタブリルロード]が“毒針”を刺したみたいだ。
秒で全身に毒が廻り、
「うッ!」
ふらついたロキが、尻餅を着く。
再び血を吐いて苦しむ総大将の右斜め前で立ち上がった[ケルベロス]は、【三つのビーム】を扱うのであった―。
そうして、追いかけるようにして降下してくる[ケルベロス]へと“直径8Mの魔法陣”を構築しだす。
だが、先ほど[犬の王]の【毒】を浴びた影響で、咳き込みながら吐血したのである。
この間に、陸地では[鼠のロード・蠍のロード・ドワーフの国主]が“HP回復ハイポーション”を摂取していく。
一方、空中では、[ケルベロス]の“正面の顔”が、最小直径50㎝×最大直径2Mという【火炎】を口から放った。
直撃したロキは、上半身の一部が燃えながら、地面に左膝を着く。
炎が消えゆくなか、総大将の右側より、[小人族の長]が鞘から剣を抜くのと共に、
「横断!!」
数分前に【シールドスウィング】で負傷させていた箇所を、改めて狙う。
「ぐッ!」
怪我が深くなった総大将の左から、
「一点集中!!」
[鼠の王]が【スキル】を用いる。
膝の外側にヒットされ、
「ぬぅッ。」
眉間にシワを寄せたロキの背後より、[ギルタブリルロード]が飛びかかるようにして、
「疾風の一打!」
“ダガー”を繰り出す。
その衝撃で、
「がはッ!!」
前倒れになる総大将であった。
うつ伏せになったロキへと、[ドッグロード]が宙から三つの【光線】を発射する。
〝ドドドォンッ!!!!〟という音と同時に、巻き起こった“土埃”を凝視した[ケルベロス]が、
「む?!」
眉をひそめた。
何故ならば、総大将が見当たらなかったのだ。
着地した[犬の王]はもとより、[各ロード&国主]が、〝!!〟と気づき、一斉に天を仰ぐ。
空中に逃れていたロキは、
「“残影”を使わなければ、危うかったかもな。」
“左手の甲”で口あたりの血を拭い、
「ディスオーダー・リカバリー。」
自身に“解毒”を施す。
更には、
「オールヒール・ソロ。」
【治癒魔法】で“全回復”したのである。
こうした状況に、
「む~ッ。」
「しぶといのう。」
[小人族の長]が忌々しそうにする。
そのタイミングで、総大将が足元に“直径1Mぐらいの魔法陣を”展開した。
四者が〝ん??〟と訝しがったところで、宙に浮いていたロキが〝パッ〟と消える。
次の瞬間、[ケルベロス]の左横に〝シュンッ!〟と【テレポート】してきた総大将が、
「縦断。」
“ビル”を振り下ろす。
これによって、鎧の背に罅が生じた[ドッグロード]は、
「ぐあッ!!」
伏せるかのように態勢を崩した。
その流れで、[ドワーフの国主]めがけて〝ギュン!〟と低空飛行したロキが、
「突抜。」
武器を押し出す。
咄嗟に盾で防ぐ[小人族の長]ではあったが、
「ぐッ!!」
後方へと弾かれる。
総大将は〝ズザァー〟と足を地に着けるなり、
「横断。」
[蠍の女王]に“ビル”を払った。
右腕の防具に亀裂を入れられつつ、
「ぃッ!」
[ギルタブリルロード]が左に倒れる。
ダッシュで間合いを詰めてきた[鼠の王]へ、
「乱れ打ち。」
武器を振るうロキだった。
「がはッ!!」
[ラットロード]が仰向けになったなか、総大将の左脚に痛みが走る。
どうやら、[ドワーフの国主]によって若干ながらも砕かれていた“脛当て”の箇所より、[ギルタブリルロード]が“毒針”を刺したみたいだ。
秒で全身に毒が廻り、
「うッ!」
ふらついたロキが、尻餅を着く。
再び血を吐いて苦しむ総大将の右斜め前で立ち上がった[ケルベロス]は、【三つのビーム】を扱うのであった―。
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