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- 最終期・全身にて全霊を賭けて -
第331話 荒野にて・序
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船で一泊した俺たちは、中級神どもと戦った場所に【テレポート】して、西へと向かっている。
当然、〝数日ほど進んでは岸に戻る〟といった行動を繰り返しながら……。
一ヶ月ぐらいが経った頃。
空中で、気配を察したらしい[リヴァイアサン]が、
「新たに近づいて来ておるぞ。」
「規模は、やはり、およそ200万みたいだな。」
こう教えてくれた。
どうやら、“邪悪なる神々”らしい。
俺は、【伝言】を用いて、軍勢をストップさせた流れで、陣形を整えさせていく…。
二時間以上が過ぎている。
現在はPM15:00を回ったあたりだ。
一定の速度で飛んできた敵どもが、それなりに離れた位置で止まった。
俺の【可視化】によれば、間違いなく“上級神”である。
これらの多くは、身長が7Mで、レベルは151~180だ。
指揮官であろう連中は、背丈7.5Mで、レベルが190だった。
総大将は、身長が8Mで、レベルは200となっている。
どれもが[騎士]みたいな装備をしているが、オリハルコンではなく“ミスリル製”のようだ。
【スキル】は、[剣士][アサシン][武闘家]に、[戦士]のものも扱えるらしい。
また、攻撃と回復の【魔法】も取得している。
ちなみに……。
中級神とのバトルの際に、俺は“LV.137”となっていた。
他の面子も、各自で1~5はアップしている。
とにもかくにも。
「降伏する気は…、なかろうな。」
今回の[総大将]が口を開いた。
ソイツは、腰あたりまでの長さがある髪が黒く、肌は赤い。
山羊みたいな角は結構ごつく、サークレットタイプの“兜”を装着している。
こうした総大将の名称は、[イフリート]であった。
「まぁ、お前らを殲滅するのが目的だかんな。」
俺が述べたところ、軽く〝ふむ〟と頷いたイフリートが、
「ならば、死ね。」
そのように告げる。
これをきっかけに、神々の150万くらいが降下しだす。
約45万は“上空隊”として、突撃を始めた。
各国の[クレリック]などが、急ぎ、【加護】を施してゆく。
そうした最中に、“巨大化”したのは、[魔人の女王]だ。
8M大になった[クィーン]が、“ロングソード”を下から上に振るう。
女王は、【伝導】を発動していたらしく、長さ6M×最大幅1Mといった感じの【三日月状の風】が、縦向きで放たれた。
宙に浮いている総大将が、これに気づき、
「むッ!」
体を捻って躱す。
「ほぉう。」
「ジーニーか……。」
「良かろう、相手をしてやる。」
直立姿勢で〝スゥ――ッ〟と降りていくイフリートに、5万柱ほどの神どもが続いた。
一方、クィーンの傍には、[魔人の国]の“接近戦メンバー”が見受けられる。
ここには、[トーキー王国]で暮らしている“魔人姉妹”の兄と父も居るようだ。
そこへ、
「私達も共に!!」
魔人の姉と、
「魔法で援護します!」
妹が、駆け付けた。
彼女たちも【合体魔法】を使えるので、戦力としては申し分ないだろう…。
かくして。
天と地で、上級神らとの戦闘が展開していくのであった―。
当然、〝数日ほど進んでは岸に戻る〟といった行動を繰り返しながら……。
一ヶ月ぐらいが経った頃。
空中で、気配を察したらしい[リヴァイアサン]が、
「新たに近づいて来ておるぞ。」
「規模は、やはり、およそ200万みたいだな。」
こう教えてくれた。
どうやら、“邪悪なる神々”らしい。
俺は、【伝言】を用いて、軍勢をストップさせた流れで、陣形を整えさせていく…。
二時間以上が過ぎている。
現在はPM15:00を回ったあたりだ。
一定の速度で飛んできた敵どもが、それなりに離れた位置で止まった。
俺の【可視化】によれば、間違いなく“上級神”である。
これらの多くは、身長が7Mで、レベルは151~180だ。
指揮官であろう連中は、背丈7.5Mで、レベルが190だった。
総大将は、身長が8Mで、レベルは200となっている。
どれもが[騎士]みたいな装備をしているが、オリハルコンではなく“ミスリル製”のようだ。
【スキル】は、[剣士][アサシン][武闘家]に、[戦士]のものも扱えるらしい。
また、攻撃と回復の【魔法】も取得している。
ちなみに……。
中級神とのバトルの際に、俺は“LV.137”となっていた。
他の面子も、各自で1~5はアップしている。
とにもかくにも。
「降伏する気は…、なかろうな。」
今回の[総大将]が口を開いた。
ソイツは、腰あたりまでの長さがある髪が黒く、肌は赤い。
山羊みたいな角は結構ごつく、サークレットタイプの“兜”を装着している。
こうした総大将の名称は、[イフリート]であった。
「まぁ、お前らを殲滅するのが目的だかんな。」
俺が述べたところ、軽く〝ふむ〟と頷いたイフリートが、
「ならば、死ね。」
そのように告げる。
これをきっかけに、神々の150万くらいが降下しだす。
約45万は“上空隊”として、突撃を始めた。
各国の[クレリック]などが、急ぎ、【加護】を施してゆく。
そうした最中に、“巨大化”したのは、[魔人の女王]だ。
8M大になった[クィーン]が、“ロングソード”を下から上に振るう。
女王は、【伝導】を発動していたらしく、長さ6M×最大幅1Mといった感じの【三日月状の風】が、縦向きで放たれた。
宙に浮いている総大将が、これに気づき、
「むッ!」
体を捻って躱す。
「ほぉう。」
「ジーニーか……。」
「良かろう、相手をしてやる。」
直立姿勢で〝スゥ――ッ〟と降りていくイフリートに、5万柱ほどの神どもが続いた。
一方、クィーンの傍には、[魔人の国]の“接近戦メンバー”が見受けられる。
ここには、[トーキー王国]で暮らしている“魔人姉妹”の兄と父も居るようだ。
そこへ、
「私達も共に!!」
魔人の姉と、
「魔法で援護します!」
妹が、駆け付けた。
彼女たちも【合体魔法】を使えるので、戦力としては申し分ないだろう…。
かくして。
天と地で、上級神らとの戦闘が展開していくのであった―。
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