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- 最終期・全身にて全霊を賭けて -
第328話 内陸にて・転
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東方にて。
およそ五万柱の“中級神ども”が殺到してくる。
左の掌を下向きにして突き出した【勇者】によって、神々の足元に直径50㎝の[魔法陣]が構築された。
こうした状況で、
「炎雷竜巻。」
生徒会長が唱えるなり、“最小直径50㎝×最大直径9M×高さ100M”といった[風の渦]が現れ、付近にいた邪神どもが悉く巻き込まれる。
それには、文字どおり“炎と雷”が発生していた。
なんでも、勇者のレベルが80になったとき、取得していたのだそうだ。
ちなみに、生徒会長は“LV.93”となっている。
右手を挙げた【聖女】が、宙に直径8Mの魔法陣を展開して、
「氷爆。」
こう口を開いたところ、直径25㎝ぐらいの[氷の玉]が一斉に870個〝ヒュン! ヒュン! ヒュン! ヒュン!〟と落ちてきた。
それらが直撃した神どもの全身が凍り付く。
次の瞬間、爆発が起きたのである。
こちらは、姫殿下のレベルが85となった際に得たらしい。
なお、聖女は“LV.87”になっていた……。
そうした光景を、上空で戦いながら視界に捉えたアンデッドソーサラーが、
「また目新しい魔法を覚えおって。」
いささか悔しそうに呟く。
側にいる俺は、これが聞こえ、
「ほんと、あいつらってチートだよな。」
そのように述べたら、
「マッタク、デスネェ~。」
背後より声がしたのである。
俺とリッチが揃って〝はぁ?!!〟と振り向いたところ、“三年の留学生”を確認できたのであった。
「お前、なんで??」
驚きを隠せない俺に、
「フッフッフッフゥー。」
「テニ、イレタ、ノデスヨ。」
「“クウチューフユウ”ヲ!!」
おもいっきりドヤッてくる。
「お主、今、レベル幾つじゃ?」
魔霊が不思議がったところ、
「57デェ~ス。」
「コレハ、55デ、ゲット、シマシタァ。」
こう教える【魔女】だった。
「馬鹿な。」
「本来そのレベルでは…、いや、お主らは、儂などの常識には当てはまらんからのう。」
「こういうことも、ありうるやもしれんな。」
アンデッドソーサラーが分析していたら、
『気を抜くなよ。』
『まだ終わってはおらんぞ。』
俺達を[ガルーダ]が【伝言】で促したのである。
それによって、再びバトルを繰り広げていくのであった……。
ゴブリン・スライム・人間・ゴーレムの集団が、神々と乱闘になっている。
[総大将]と勝負しているのは“ミノタウロス元帥/トロール/ジャイアントアント参謀役”のようだ。
この周囲では、[6M級の女神]を援護しようとしている配下も見受けられた。
それを阻むは“トーキーの魔物たち”である。
連合軍は、クレリックによって[攻撃力・守備力・素早さ]が倍増しているとはいえ、敵も侮れない。
中級神どもは“治癒系の魔法”も使えるからだ。
元帥らによってダメージを負わされる[総大将]が、すぐさま【回復】しては、“鞭”を振るう。
どうやら[オリハルコン製]らしく、特殊な形状をしている。
また、さまざまな“攻撃魔法”や【スキル】によって、翻弄されるミノタウロス元帥達だった―。
およそ五万柱の“中級神ども”が殺到してくる。
左の掌を下向きにして突き出した【勇者】によって、神々の足元に直径50㎝の[魔法陣]が構築された。
こうした状況で、
「炎雷竜巻。」
生徒会長が唱えるなり、“最小直径50㎝×最大直径9M×高さ100M”といった[風の渦]が現れ、付近にいた邪神どもが悉く巻き込まれる。
それには、文字どおり“炎と雷”が発生していた。
なんでも、勇者のレベルが80になったとき、取得していたのだそうだ。
ちなみに、生徒会長は“LV.93”となっている。
右手を挙げた【聖女】が、宙に直径8Mの魔法陣を展開して、
「氷爆。」
こう口を開いたところ、直径25㎝ぐらいの[氷の玉]が一斉に870個〝ヒュン! ヒュン! ヒュン! ヒュン!〟と落ちてきた。
それらが直撃した神どもの全身が凍り付く。
次の瞬間、爆発が起きたのである。
こちらは、姫殿下のレベルが85となった際に得たらしい。
なお、聖女は“LV.87”になっていた……。
そうした光景を、上空で戦いながら視界に捉えたアンデッドソーサラーが、
「また目新しい魔法を覚えおって。」
いささか悔しそうに呟く。
側にいる俺は、これが聞こえ、
「ほんと、あいつらってチートだよな。」
そのように述べたら、
「マッタク、デスネェ~。」
背後より声がしたのである。
俺とリッチが揃って〝はぁ?!!〟と振り向いたところ、“三年の留学生”を確認できたのであった。
「お前、なんで??」
驚きを隠せない俺に、
「フッフッフッフゥー。」
「テニ、イレタ、ノデスヨ。」
「“クウチューフユウ”ヲ!!」
おもいっきりドヤッてくる。
「お主、今、レベル幾つじゃ?」
魔霊が不思議がったところ、
「57デェ~ス。」
「コレハ、55デ、ゲット、シマシタァ。」
こう教える【魔女】だった。
「馬鹿な。」
「本来そのレベルでは…、いや、お主らは、儂などの常識には当てはまらんからのう。」
「こういうことも、ありうるやもしれんな。」
アンデッドソーサラーが分析していたら、
『気を抜くなよ。』
『まだ終わってはおらんぞ。』
俺達を[ガルーダ]が【伝言】で促したのである。
それによって、再びバトルを繰り広げていくのであった……。
ゴブリン・スライム・人間・ゴーレムの集団が、神々と乱闘になっている。
[総大将]と勝負しているのは“ミノタウロス元帥/トロール/ジャイアントアント参謀役”のようだ。
この周囲では、[6M級の女神]を援護しようとしている配下も見受けられた。
それを阻むは“トーキーの魔物たち”である。
連合軍は、クレリックによって[攻撃力・守備力・素早さ]が倍増しているとはいえ、敵も侮れない。
中級神どもは“治癒系の魔法”も使えるからだ。
元帥らによってダメージを負わされる[総大将]が、すぐさま【回復】しては、“鞭”を振るう。
どうやら[オリハルコン製]らしく、特殊な形状をしている。
また、さまざまな“攻撃魔法”や【スキル】によって、翻弄されるミノタウロス元帥達だった―。
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