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- 最終期・全身にて全霊を賭けて -

第323話 新たな台頭者たち。

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東西南北の下級神たちは200万ずつの軍勢である。

それぞれ10万のグループに分かれており、これらはLV.50~80の“3M級”で編成されていた。

その各部隊を率いる指揮官らは、レベルが90あたりで、背丈は”3.5M”のようだ。

総大将はLV.100の“4M級”である。

こうした全員のステータスは“騎士の倍”であった。

おさらいとして……。


[中央の大陸]の北側では、ダークロード女魔王達が戦っている。

上空で、指揮官らと攻防しているのは、“女魔王”や“ペガサス女王”だ。

勿論、ドラゴン/ワイバーン/セイレーンも見受けられる。

大地では、いろいろな魔物と人間が、邪神らとのバトルを繰り広げていた。

そこには“セルキーアザラシ”や“スペクターケルプ昆布”のロード達も含まれている。

なお、【戦士】たる“セルキーの王”は[LV.144/HP:1440/MP:720/基本攻撃力:1296/基本防御力:1152/基本素早さ432]だ。

ジョブが【不明】となっている“スペクターケルプの女王”は[LV.110/HP:660/MP:1100/基本攻撃力:495/基本防御力:440/基本素早さ550]だった。

接近型を采配しているのは“狼・猿・マンモス”のロード達である。

中盤は、熊や狐にセルキーの王たちだ。

遠距離型はウェンディゴとスペクターケルプのロードらがまとめていた。

補足として、猿/マンモス/熊/狐/ウェンディゴの王と女王は、代替わりに伴い、性別も変わったらしい。

何はともあれ。

あちらの軍から、総大将が最前線へと進み出てくる。

これに気づき、

「アヤツは我に任せてもらおう!!」

そのように告げたのは、[ウルフロード]であった…。


――、東岸とうがんにて。

俺などが空中戦を展開しているなか、地上でも乱闘が起きている。

ここには、“ジョブ不明”となっている[カルキノスの王]も参加していた。

ちなみに、カルキノスロードは[LV.115/HP:805/MP:460/基本攻撃力:805/基本防御力:1150/基本素早さ920]である。

さて……。

天と地の双方で、味方が“邪悪なる神々”を押してゆく。

【加護】の効果が切れてはクレリック達が掛け直してくれているのが、俺らの戦況を良くしてくれていた。

それに、下級神どもが“治癒”と“補助”の【魔法】を取得していないのも、こちらの有利となっている要因の一つだろう。

ただ、まぁ、“数の暴力”には、いささか手を焼いているが…。

それでも、指揮官らしき一柱の女神を倒した俺は、ふと下方に視線を送った。

すると、勇者を中心とした数名が、敵の総大将とバトルになっていたのである。

俺が【ズーム】を使ってみたところ、どうやら“生徒会長・二年生書記・一年のボクっ娘・よく知らない2人の女子”といった顔ぶれみたいだ。

この2名は、俺にしてみれば〝なんとな~く覚えているなぁ〟という感じだった。

[ツーハンドソード両手剣]を用いている【騎士】は日本人で、[ハルバード槍斧]の【戦士】は黒人留学生である。

そうした5人が[アーティファクト]や【スキル】に【魔法】を扱い、総大将を負傷させヒットポイントを削っていく。

甲冑の至る所が砕け、流血している男神が、耐えきれずに、左膝を着いた。

とどめを刺すべく改めて体制を整える勇者たちを、総大将が[火炎]で牽制する。

咄嗟に“右の拳”を突き出した武術士によって、[竜巻]が横向き・・・で放たれた。

この二つが〝ドォオウッ!!!!〟と当たって、爆風が巻き起こるなか、女性の【騎士】と【戦士】が前方に飛び出す。

確実に間合いを詰めた2人は、ほぼ同時に【氷霧ひょうむ】と【地動気破】を発したのである。

それによって、うつ伏せとなり、絶命する男神であった―。
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