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- 最終期・全身にて全霊を賭けて -
第319話 岸辺にて・其之弐
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話しは、一旦、[東チーム]から、他の者たちに移る。
大魔王らと、ほぼ時を同じくして、北・西・南のメンバーも上陸していた…。
北側グループの“まとめ役”は[ダークロード]だ。
狼と馬は当然ながら、二つの“人間の国”も参加していた。
それらは、“ヤマグゥワッター”と“ミヤーギィーン”である。
他にも、海の魔物たちと、セイレーンが、見受けられた。
少し脱線するが、[北の大陸]の真北に、青竜一族の“島”が在る。
北東の島には、白竜達が暮らしているのだそうだ。
また、どちらも、眷属であるワイバーンと共に生活しているらしい。
さて。
現在、ここには、“オーガ”と“ギガンテス”の軍勢が居なかった。
何故ならば、双方の種族が乗れるほどの“巨大な船”が無いからである。
予定では、【瞬間移動】を扱える者たちが迎えに行くはずだったのだが、“下級の邪神ども”が出て来たことによって、スペースを確保できずにいた。
“邪悪なる神々”と対峙しつつ、
(ぬぅ~ッ。)
(かくなるうえは仕方あるまい。)
(巨人種ぬきで戦うまでよ。)
こう決めた[女魔王]を、
「さぁ、どうするの?」
「今のうちに降伏するのかしら??」
[4M級の女神]が窺う。
「ふんッ!!」
「素直に従う訳がなかろう!」
「寧ろ、ひねり潰してくれるわ!!」
そのように返したダークロードに、
「そう。」
「……。」
「じゃあ、全員、死になさい。」
女神が表情を変えずに告げたのであった…。
“西の連合”を率いるは、あちらの大陸で最も強い[ケルベロス]だ。
なお、[西の大陸]の、真西に灰竜の島が、南西に黄竜の島が、存在している。
ともあれ。
「もう一度だけ聞くぞ。」
「我らの下に付く気は?」
男神の要求を、
「笑止!!」
「我々は、貴様らの僕などにはならん!」
「ここを墓場としてやる故、覚悟いたせ!!」
[ドッグロード]の“三つの顔”が同時に喋って拒否したのだった……。
“南の主将”は、[獅子王]である。
あの大陸で一番レベルが高いのは[エレファントロード]だが、もともと大魔王らに敵対していたので、〝周りから信用してもらえないだろう〟と、辞退したらしい。
足並みが揃わなくなるかもしれない事を危惧して…。
こちらの“海沿い”では、
「さっさと降りなさい。」
「さもなければ、殺すわよ。」
女神が促した。
それを受けて、
「わざわざ、そなたらに跪くために、ここまで赴いたわけではない!」
「逆に滅ぼしてくれようぞ!!」
[キャットロード]が宣言したのである。
ちなみに、[南の大陸]の、真南の島を赤竜が、南東の島を黒竜が、拠点としているとのことだ……。
余談かもしれないが、各ドラゴンロードは、LV.200を超えており、ステータスも段違いなため、どの王や女王よりも強い。
ただ、[連合軍]に加わったのは最後だったので、余程の事態が起きない限りは出しゃばらないようにするみたいだ。
ここら辺は、ひとまず置いといて…。
[中央の大陸]の東西南北で、バトルが開始されたのであった―。
大魔王らと、ほぼ時を同じくして、北・西・南のメンバーも上陸していた…。
北側グループの“まとめ役”は[ダークロード]だ。
狼と馬は当然ながら、二つの“人間の国”も参加していた。
それらは、“ヤマグゥワッター”と“ミヤーギィーン”である。
他にも、海の魔物たちと、セイレーンが、見受けられた。
少し脱線するが、[北の大陸]の真北に、青竜一族の“島”が在る。
北東の島には、白竜達が暮らしているのだそうだ。
また、どちらも、眷属であるワイバーンと共に生活しているらしい。
さて。
現在、ここには、“オーガ”と“ギガンテス”の軍勢が居なかった。
何故ならば、双方の種族が乗れるほどの“巨大な船”が無いからである。
予定では、【瞬間移動】を扱える者たちが迎えに行くはずだったのだが、“下級の邪神ども”が出て来たことによって、スペースを確保できずにいた。
“邪悪なる神々”と対峙しつつ、
(ぬぅ~ッ。)
(かくなるうえは仕方あるまい。)
(巨人種ぬきで戦うまでよ。)
こう決めた[女魔王]を、
「さぁ、どうするの?」
「今のうちに降伏するのかしら??」
[4M級の女神]が窺う。
「ふんッ!!」
「素直に従う訳がなかろう!」
「寧ろ、ひねり潰してくれるわ!!」
そのように返したダークロードに、
「そう。」
「……。」
「じゃあ、全員、死になさい。」
女神が表情を変えずに告げたのであった…。
“西の連合”を率いるは、あちらの大陸で最も強い[ケルベロス]だ。
なお、[西の大陸]の、真西に灰竜の島が、南西に黄竜の島が、存在している。
ともあれ。
「もう一度だけ聞くぞ。」
「我らの下に付く気は?」
男神の要求を、
「笑止!!」
「我々は、貴様らの僕などにはならん!」
「ここを墓場としてやる故、覚悟いたせ!!」
[ドッグロード]の“三つの顔”が同時に喋って拒否したのだった……。
“南の主将”は、[獅子王]である。
あの大陸で一番レベルが高いのは[エレファントロード]だが、もともと大魔王らに敵対していたので、〝周りから信用してもらえないだろう〟と、辞退したらしい。
足並みが揃わなくなるかもしれない事を危惧して…。
こちらの“海沿い”では、
「さっさと降りなさい。」
「さもなければ、殺すわよ。」
女神が促した。
それを受けて、
「わざわざ、そなたらに跪くために、ここまで赴いたわけではない!」
「逆に滅ぼしてくれようぞ!!」
[キャットロード]が宣言したのである。
ちなみに、[南の大陸]の、真南の島を赤竜が、南東の島を黒竜が、拠点としているとのことだ……。
余談かもしれないが、各ドラゴンロードは、LV.200を超えており、ステータスも段違いなため、どの王や女王よりも強い。
ただ、[連合軍]に加わったのは最後だったので、余程の事態が起きない限りは出しゃばらないようにするみたいだ。
ここら辺は、ひとまず置いといて…。
[中央の大陸]の東西南北で、バトルが開始されたのであった―。
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