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- 最終期・全身にて全霊を賭けて -
第311話 糾合
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[最終形態]で、ナァーガッサーキン → サーガ―ン → クーマモットゥーン → フックウォーカー → オゥイーターと巡り、“ハーフリングの国”を通過して、ゴリラ → リザードマン → ヘビ → カバ → ゾウの所を渡りながら、【絶対服従】を施した俺であった。
ただし、ハーフリングだけは、もともとの約束どおり眷属にしていない。
ちなみに、途中でマジックポイントが尽きたこともあって、二つの国で宿泊している。
そんなこんなで、3日ほどで南陸における[エルフ国の首都]に到着した。
これは、初期形態に比べて、かなりの速さである。
さて。
[国主の館]に降り立ったところ、勇者が迎えに来てくれていた。
玄関先で、
「それでは、いずれ。」
お辞儀した[森人族の長]に、
「ああ。」
「“邪悪なる神々”と争う際には、よろしく頼む。」
そう返した俺は、生徒会長によって【テレポート】したのである……。
翌日のPM15:00あたり――。
ダンジョンの地下に在る自室でくつろいでいたら、
『お久しぶりです、“限りなき御方”。』
東陸の[エルフ国主]より【念話】が入った。
「おぉ、…、どうした?」
何気なく尋ねてみたところ、
『竜種の代表の方々が、お会いになりたがっています。』
このように答えたのである。
「ん??」
「ドラゴン達という事か?」
不思議がった俺に、
『ええ、左様でございます。』
『詳しいことは後にして、申し訳ありませんが、取り急ぎ、お越しいただけませんでしょうか??』
『かつて、皆さんが“合宿”を行なわれた浜辺に。』
そう伝えてきたのだった。
「ふむ。」
「じゃあ、今から向かうとしよう。」
トークを終わらせた俺は、主だった者たちを連れて、あちらへと赴いたのである。
姫殿下の【瞬間移動】にて……。
海岸には、リヴァイアサンを含めた“七体の竜”が待機していた。
他にも[森人族の長]と[国主補佐官]が見受けられる。
なお、こちらのメンバーは、俺と聖女に、勇者・アサシン・クレリックランサー・武術士・弓士・魔女・魔法剣士・魔人姉妹・ミノタウロス元帥・ジャイアントアント参謀役・トロール・アンデッドソーサラーだ。
いずれにしろ。
「一別以来だな、大魔王よ。」
リヴァイアサンが目を細めた。
「おう。」
笑みを浮かべて応じた俺ではあったが、すぐに真顔となり、
「で?」
「これは、どういう状況なんだ??」
疑問を投げかけたのである。
軽く〝うむ〟と頷いた[水の王]が、
「実はの…。」
「〝いずれ自由となる邪神どもに勝利するためには何かと戦力が必要であろう〟と思い、皆に提携を要請したという訳だ。」
「この世界に点在している幾つかの“大きな島”を巡ってのう。」
「なにせ、我らは、種族ごとに“棲み処”が異なっておるからな。」
そう説明してくれたのであった―。
ただし、ハーフリングだけは、もともとの約束どおり眷属にしていない。
ちなみに、途中でマジックポイントが尽きたこともあって、二つの国で宿泊している。
そんなこんなで、3日ほどで南陸における[エルフ国の首都]に到着した。
これは、初期形態に比べて、かなりの速さである。
さて。
[国主の館]に降り立ったところ、勇者が迎えに来てくれていた。
玄関先で、
「それでは、いずれ。」
お辞儀した[森人族の長]に、
「ああ。」
「“邪悪なる神々”と争う際には、よろしく頼む。」
そう返した俺は、生徒会長によって【テレポート】したのである……。
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ダンジョンの地下に在る自室でくつろいでいたら、
『お久しぶりです、“限りなき御方”。』
東陸の[エルフ国主]より【念話】が入った。
「おぉ、…、どうした?」
何気なく尋ねてみたところ、
『竜種の代表の方々が、お会いになりたがっています。』
このように答えたのである。
「ん??」
「ドラゴン達という事か?」
不思議がった俺に、
『ええ、左様でございます。』
『詳しいことは後にして、申し訳ありませんが、取り急ぎ、お越しいただけませんでしょうか??』
『かつて、皆さんが“合宿”を行なわれた浜辺に。』
そう伝えてきたのだった。
「ふむ。」
「じゃあ、今から向かうとしよう。」
トークを終わらせた俺は、主だった者たちを連れて、あちらへと赴いたのである。
姫殿下の【瞬間移動】にて……。
海岸には、リヴァイアサンを含めた“七体の竜”が待機していた。
他にも[森人族の長]と[国主補佐官]が見受けられる。
なお、こちらのメンバーは、俺と聖女に、勇者・アサシン・クレリックランサー・武術士・弓士・魔女・魔法剣士・魔人姉妹・ミノタウロス元帥・ジャイアントアント参謀役・トロール・アンデッドソーサラーだ。
いずれにしろ。
「一別以来だな、大魔王よ。」
リヴァイアサンが目を細めた。
「おう。」
笑みを浮かべて応じた俺ではあったが、すぐに真顔となり、
「で?」
「これは、どういう状況なんだ??」
疑問を投げかけたのである。
軽く〝うむ〟と頷いた[水の王]が、
「実はの…。」
「〝いずれ自由となる邪神どもに勝利するためには何かと戦力が必要であろう〟と思い、皆に提携を要請したという訳だ。」
「この世界に点在している幾つかの“大きな島”を巡ってのう。」
「なにせ、我らは、種族ごとに“棲み処”が異なっておるからな。」
そう説明してくれたのであった―。
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