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- 最終期・全身にて全霊を賭けて -
第300話 南陸攻防戦・其之参-起
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熱帯雨林を抜けて、暫く南へと進んだ位置に、軍勢が集結していた。
その空中で、自身の腕を組み、数百メートル先に目を凝らしているのは、[ダークロード]である。
「ふぅ~む。」
「ヤツラのほうが、いささか多いみたいだのぉう。」
こう呟いた[女魔王]の左斜め後ろで、
「ええ。」
「そのようですね。」
装備品からして【アサシン】であろう [クイーンビー]が頷いた。
彼女らの右斜め下より、
「魔王様。」
「この大陸の“エルフ国主”が呼んでおりますぞ。」
そのように伝えたのは【騎士】の[オーガロード]である。
「そうか。」
「では、赴くとするかのッ。」
こう告げた[魔族の女王]が、[蜂のロード]と共に、下降していく…。
そこは、“昆虫の国”の最南端だった。
南西には“蛇の国”が、南東には“ゴリラの国”が、隣接している。
どこかで合流したらしい“二つの軍”は、現在、北上して来ている真っ最中だ。
ヘビもゴリラも1000万ずつの、計2000万のようだ。
対して。
こちらは、森人200万/昆虫800万/オーガ400万/魔王400万の、計1800万であった。
なお、[ダークロード]の所は、サキュバス&インキュバスが多いみたいだ。
ただし、昆虫にオーガの兵らも含めて、種族の異なるモンスター達も見受けられる。
ちなみに、“北の大陸”において魔王直臣である他のロードらは、新しい顔ぶれになって間もないので、内政に専念させているらしい。
いずれにしろ。
国境から割と離れた場所で、足を止めた敵どもが、陣形を整えていくなか、
「それでは。」
「私ども“エルフ”に“クイーンビーさん”の連合は“蛇”と、お二方は“ゴリラ”と戦うという事で、よろしいですわね?」
“南陸”における[エルフ国主]が野外で最終確認を行なった。
「うむ!」
「それで構わんぞ!!」
元気よく同意した[アルビノのサキュバス]が、
「にしても……。」
「“ゴリラ”って猿だよな??」
「なにゆえ、“北の大陸”には生息しておらんのだ?」
「モンキーロードたちに比べて〝寒い環境には適していない〟ということかの??」
首を傾げる。
そんな疑問に、
「まぁ、“猿”と“ゴリラ”は〝もともと種族が違う〟みたいですから。」
【狙撃手】のなかでも“弓使い”である[森人族の長]が答えたところ、
「そうなのか?!」
〝へぇー〟と[魔族の女王]が興味深そうにした。
このタイミングで、一人だけ胡坐座りしていた[オーガロード]が、
「なんであれ…。」
「〝向かってくる者は全て蹴散らすまで〟であります。」
〝スッ〟と起立して、
「さぁ、闘乱に興じましょうぞ。」
そのように述べたのである。
これに、
「で、あるな!」
笑みを浮かべて応じる[ダークロード]だった―。
その空中で、自身の腕を組み、数百メートル先に目を凝らしているのは、[ダークロード]である。
「ふぅ~む。」
「ヤツラのほうが、いささか多いみたいだのぉう。」
こう呟いた[女魔王]の左斜め後ろで、
「ええ。」
「そのようですね。」
装備品からして【アサシン】であろう [クイーンビー]が頷いた。
彼女らの右斜め下より、
「魔王様。」
「この大陸の“エルフ国主”が呼んでおりますぞ。」
そのように伝えたのは【騎士】の[オーガロード]である。
「そうか。」
「では、赴くとするかのッ。」
こう告げた[魔族の女王]が、[蜂のロード]と共に、下降していく…。
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南西には“蛇の国”が、南東には“ゴリラの国”が、隣接している。
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ヘビもゴリラも1000万ずつの、計2000万のようだ。
対して。
こちらは、森人200万/昆虫800万/オーガ400万/魔王400万の、計1800万であった。
なお、[ダークロード]の所は、サキュバス&インキュバスが多いみたいだ。
ただし、昆虫にオーガの兵らも含めて、種族の異なるモンスター達も見受けられる。
ちなみに、“北の大陸”において魔王直臣である他のロードらは、新しい顔ぶれになって間もないので、内政に専念させているらしい。
いずれにしろ。
国境から割と離れた場所で、足を止めた敵どもが、陣形を整えていくなか、
「それでは。」
「私ども“エルフ”に“クイーンビーさん”の連合は“蛇”と、お二方は“ゴリラ”と戦うという事で、よろしいですわね?」
“南陸”における[エルフ国主]が野外で最終確認を行なった。
「うむ!」
「それで構わんぞ!!」
元気よく同意した[アルビノのサキュバス]が、
「にしても……。」
「“ゴリラ”って猿だよな??」
「なにゆえ、“北の大陸”には生息しておらんのだ?」
「モンキーロードたちに比べて〝寒い環境には適していない〟ということかの??」
首を傾げる。
そんな疑問に、
「まぁ、“猿”と“ゴリラ”は〝もともと種族が違う〟みたいですから。」
【狙撃手】のなかでも“弓使い”である[森人族の長]が答えたところ、
「そうなのか?!」
〝へぇー〟と[魔族の女王]が興味深そうにした。
このタイミングで、一人だけ胡坐座りしていた[オーガロード]が、
「なんであれ…。」
「〝向かってくる者は全て蹴散らすまで〟であります。」
〝スッ〟と起立して、
「さぁ、闘乱に興じましょうぞ。」
そのように述べたのである。
これに、
「で、あるな!」
笑みを浮かべて応じる[ダークロード]だった―。
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