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- 最終期・全身にて全霊を賭けて -
第299話 南陸攻防戦・其之弐
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時間は少し遡る。
陣営に置かれている[大きめのテント(ゲル)]にて、ミィヤザッキーと馬に魔人の各女王が集まっていた。
長方形のテーブル席にて、三者が、紅茶を口に運びつつ、会話を交わしていく。
なお、[半ペガサスのロード]には、“革製でブラウンのソファ”が準備されていたようだ。
ちなみに、[ミィヤザッキーのクイーン]は、“黄色と緑色のグラデーションドレス”と、“金のティアラ”を、着用している。
【騎士】である[馬の女王]と、【魔法剣士】たる[魔人のロード]は、武装していた。
ともあれ。
“南の大陸”や“北の大陸”に“島国”の異なる特質であったり、政策の違いなどを、語らっている。
たまに、あまり内容のないトークに脱線したりもしていた。
もはや、ちょっとした“女子会”である。
こういった感じでクイーンたちが和やでいるところへ、ある情報がもたらされた。
もうじき、敵の軍勢が、国境付近に辿り着くらしい。
「では、参りましょうか。」
[魔人の女王]が告げ、
「ええ。」
[半ペガサスのロード]が頷く。
全員が立ち上がった流れで、
「すみません。」
「私が戦えないばかりに、お二方に御迷惑をお掛けして。」
[ミィヤザッキーのクイーン]が、お辞儀する。
「いいえ、お気になさらずに。」
「危険を顧みず現地に赴いた時点で、貴女は、ご立派です。」
[魔人ロード]に続き、
「我々が勝利した暁には、このような場を再び設けて、お喋りに花を咲かせましょう。」
「あとは、お任せください。」
[天馬女王]も、優しく微笑んだ。
そんな彼女らが、横並びになって、ゲルから出て行く……。
ミィヤザッキー/馬/魔人の連合は、800万ずつの、計2400万である。
対して、クーマッモトゥーン・オゥイーター・フックウォーカーは、1000万ずつの計3000万であった。
どちらも“おおよそ”ではあるが…。
補足として、[ミィヤザッキーの兵隊]は、この国の“大将軍”が率いるらしい。
50代半ばの男性で、鼻の下に髭を生やしている。
背丈は170㎝くらいで、精悍な顔立ちだ。
装備品からして【武闘家】であろう。
とかく。
ほぼ同じタイミングで、どちらの陣からも、幾つものラッパが鳴り響き、こちらの2300万と、あちらの2700万が、突撃を開始したのだった。
互いの、中盤と後方が【魔法】に【矢】などを飛ばし合うなか、前線は肉弾戦となっている。
[ペガサスクイーン]は、【破壊】や【一掃】を扱ったりしながら、敵どもを薙ぎ倒していた。
[魔人のロード]は、巨大化するまでもないと思ったのだろう、通常サイズのままで、“ロングソード”を縦横無尽に振るっている。
【伝導】にて、[雷撃]であったり、[火炎]などを、纏わせつつ。
こうした女王達の活躍や、共に渡って来ていた幹部らの奮迅もあって、確実に押していく“味方の軍”であった―。
陣営に置かれている[大きめのテント(ゲル)]にて、ミィヤザッキーと馬に魔人の各女王が集まっていた。
長方形のテーブル席にて、三者が、紅茶を口に運びつつ、会話を交わしていく。
なお、[半ペガサスのロード]には、“革製でブラウンのソファ”が準備されていたようだ。
ちなみに、[ミィヤザッキーのクイーン]は、“黄色と緑色のグラデーションドレス”と、“金のティアラ”を、着用している。
【騎士】である[馬の女王]と、【魔法剣士】たる[魔人のロード]は、武装していた。
ともあれ。
“南の大陸”や“北の大陸”に“島国”の異なる特質であったり、政策の違いなどを、語らっている。
たまに、あまり内容のないトークに脱線したりもしていた。
もはや、ちょっとした“女子会”である。
こういった感じでクイーンたちが和やでいるところへ、ある情報がもたらされた。
もうじき、敵の軍勢が、国境付近に辿り着くらしい。
「では、参りましょうか。」
[魔人の女王]が告げ、
「ええ。」
[半ペガサスのロード]が頷く。
全員が立ち上がった流れで、
「すみません。」
「私が戦えないばかりに、お二方に御迷惑をお掛けして。」
[ミィヤザッキーのクイーン]が、お辞儀する。
「いいえ、お気になさらずに。」
「危険を顧みず現地に赴いた時点で、貴女は、ご立派です。」
[魔人ロード]に続き、
「我々が勝利した暁には、このような場を再び設けて、お喋りに花を咲かせましょう。」
「あとは、お任せください。」
[天馬女王]も、優しく微笑んだ。
そんな彼女らが、横並びになって、ゲルから出て行く……。
ミィヤザッキー/馬/魔人の連合は、800万ずつの、計2400万である。
対して、クーマッモトゥーン・オゥイーター・フックウォーカーは、1000万ずつの計3000万であった。
どちらも“おおよそ”ではあるが…。
補足として、[ミィヤザッキーの兵隊]は、この国の“大将軍”が率いるらしい。
50代半ばの男性で、鼻の下に髭を生やしている。
背丈は170㎝くらいで、精悍な顔立ちだ。
装備品からして【武闘家】であろう。
とかく。
ほぼ同じタイミングで、どちらの陣からも、幾つものラッパが鳴り響き、こちらの2300万と、あちらの2700万が、突撃を開始したのだった。
互いの、中盤と後方が【魔法】に【矢】などを飛ばし合うなか、前線は肉弾戦となっている。
[ペガサスクイーン]は、【破壊】や【一掃】を扱ったりしながら、敵どもを薙ぎ倒していた。
[魔人のロード]は、巨大化するまでもないと思ったのだろう、通常サイズのままで、“ロングソード”を縦横無尽に振るっている。
【伝導】にて、[雷撃]であったり、[火炎]などを、纏わせつつ。
こうした女王達の活躍や、共に渡って来ていた幹部らの奮迅もあって、確実に押していく“味方の軍”であった―。
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