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- 最終期・全身にて全霊を賭けて -
第290話 評定
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各TOPが席に着いた。
俺とは別に、トーキー王国の代表である“姫殿下”にも椅子が用意されていたので、彼女も座っている。
他の従者らは、近くに佇んでいた。
「それではまず、皆さんの事を紹介させていただきます。」
“南の大陸”における[エルフ国主]が、一名ずつ教えていく…。
[カッゴスゥイーマ]は、50代後半ぐらいの王である。
オールバックにしている髪と、たくましい髭は、ところどころ白い。
背丈は175㎝といったとこで、衣服ごしでもガタイの良さが窺えた。
[ミィヤザッキー]は、40代前半の女王だ。
身長は160㎝くらいだろう。
セミロングの金髪に、白肌で、華奢な、美女であった。
[植物のロード]は、“シャンブリング・マウンド”というらしい。
背丈は4Mで、二足歩行の、オスである。
全身は蔓と葉に根で形成されおり、結構ごつい。
なんでも、“肉食”とのことだった。
[昆虫]の所は、“キラービー”である。
人間の女性と、蜂が、合体した感じだ。
身長は2.5Mぐらいである。
黒髪ロングヘアーで、妖艶な印象であった。
[猫の国]は、当然、“獅子王”なので、省略しよう。
それらの顔ぶれとは別に、“少年”が出席している。
南陸の[森人族の長]によれば、“ハーフリング”なのだそうだ。
12歳くらいの容姿ではあるが、その倍以上は生きているらしい。
背丈は110㎝ほどで、ブラウンのショートヘアーである。
なお、耳の先端は、尖っていた。
ちなみに、“南の大陸”の中心に[エルフ国]が在り、北東にミィヤザッキー王国が、南東に昆虫王国が、位置している。
このミィヤザッキー&昆虫の東に隣接しているのが[ハーフリングの国]との説明だった。
そこの国主が、お辞儀した流れで、
「此の度は、南陸のエルフ国主殿に招かれて、足を運ばさせていただきました。」
「さて……。」
「周知の事であるとは思いますが、僕らの国は、永いこと中立を保っています。」
「これを踏まえて、数日前に、国内の主要人物達を集めて会議を開いたところ、〝今迄どおりの立ち位置を継続しよう〟との結論に至りましたので、その意を明らかにすべく、赴いた次第です。」
俺に視線を送ってきたのである。
〝ふむ〟と頷き、
「ま、敵に回らないんであれば、構わねぇよ。」
こう告げた俺に、
「認めてくださり、ありがとうございます。」
「大魔王殿に感謝を表して、武器や食料などの物資が入り用になった際には必ず提供しますので、遠慮なくお申し付けください。」
笑顔で応じる[ハーフリングの国主]だった。
そこからは、〝徒党を組むか否か〟の話し合いとなったのである。
念の為に、おさらいすると、“南の大陸”では、俺に対して、[森人族]が従属しており、[猫の国]が同盟を結んでいる、といった状況だ。
これによって、プラントロードが、
「獅子王殿がたと争いでもしたならば、なかなか厄介そうだな。」
「それに…、エルフ国には長年に亘り協力してもらった恩がある。」
「なので、オレは、この件に異論は無い。」
そのように述べた。
[シャンブリング・マウンド]の考えに、
「うむ。」
「確かに一理ある。」
「故に、我が国も、連合に加わるとしよう。」
[カッゴスゥイーマ王]が賛成したのである。
更には、
「それでしたなら、私も承諾いたします。」
[ミィヤザッキー女王]が首を縦に振り、
「ならば、我々も、共に立ち上がると致そう。」
[インセクトロード]も同意したのであった―。
俺とは別に、トーキー王国の代表である“姫殿下”にも椅子が用意されていたので、彼女も座っている。
他の従者らは、近くに佇んでいた。
「それではまず、皆さんの事を紹介させていただきます。」
“南の大陸”における[エルフ国主]が、一名ずつ教えていく…。
[カッゴスゥイーマ]は、50代後半ぐらいの王である。
オールバックにしている髪と、たくましい髭は、ところどころ白い。
背丈は175㎝といったとこで、衣服ごしでもガタイの良さが窺えた。
[ミィヤザッキー]は、40代前半の女王だ。
身長は160㎝くらいだろう。
セミロングの金髪に、白肌で、華奢な、美女であった。
[植物のロード]は、“シャンブリング・マウンド”というらしい。
背丈は4Mで、二足歩行の、オスである。
全身は蔓と葉に根で形成されおり、結構ごつい。
なんでも、“肉食”とのことだった。
[昆虫]の所は、“キラービー”である。
人間の女性と、蜂が、合体した感じだ。
身長は2.5Mぐらいである。
黒髪ロングヘアーで、妖艶な印象であった。
[猫の国]は、当然、“獅子王”なので、省略しよう。
それらの顔ぶれとは別に、“少年”が出席している。
南陸の[森人族の長]によれば、“ハーフリング”なのだそうだ。
12歳くらいの容姿ではあるが、その倍以上は生きているらしい。
背丈は110㎝ほどで、ブラウンのショートヘアーである。
なお、耳の先端は、尖っていた。
ちなみに、“南の大陸”の中心に[エルフ国]が在り、北東にミィヤザッキー王国が、南東に昆虫王国が、位置している。
このミィヤザッキー&昆虫の東に隣接しているのが[ハーフリングの国]との説明だった。
そこの国主が、お辞儀した流れで、
「此の度は、南陸のエルフ国主殿に招かれて、足を運ばさせていただきました。」
「さて……。」
「周知の事であるとは思いますが、僕らの国は、永いこと中立を保っています。」
「これを踏まえて、数日前に、国内の主要人物達を集めて会議を開いたところ、〝今迄どおりの立ち位置を継続しよう〟との結論に至りましたので、その意を明らかにすべく、赴いた次第です。」
俺に視線を送ってきたのである。
〝ふむ〟と頷き、
「ま、敵に回らないんであれば、構わねぇよ。」
こう告げた俺に、
「認めてくださり、ありがとうございます。」
「大魔王殿に感謝を表して、武器や食料などの物資が入り用になった際には必ず提供しますので、遠慮なくお申し付けください。」
笑顔で応じる[ハーフリングの国主]だった。
そこからは、〝徒党を組むか否か〟の話し合いとなったのである。
念の為に、おさらいすると、“南の大陸”では、俺に対して、[森人族]が従属しており、[猫の国]が同盟を結んでいる、といった状況だ。
これによって、プラントロードが、
「獅子王殿がたと争いでもしたならば、なかなか厄介そうだな。」
「それに…、エルフ国には長年に亘り協力してもらった恩がある。」
「なので、オレは、この件に異論は無い。」
そのように述べた。
[シャンブリング・マウンド]の考えに、
「うむ。」
「確かに一理ある。」
「故に、我が国も、連合に加わるとしよう。」
[カッゴスゥイーマ王]が賛成したのである。
更には、
「それでしたなら、私も承諾いたします。」
[ミィヤザッキー女王]が首を縦に振り、
「ならば、我々も、共に立ち上がると致そう。」
[インセクトロード]も同意したのであった―。
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