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- 第四期・大陸を越えて -

第188話 援軍

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幾千もの【バーニング・ロック灼熱の岩】が、斜め下の敵軍へと降り注ぐ。

ズドンッ!!

と、命中したモンスター達が倒れながら、

ボォウワッ!!

全身を炎に包まれていく。

新連合軍が一斉に後ろを振り返ったところ、空中から、

「久しいな! “トーキーの魔人”よ!!」
「軍勢を整えるのに、いささか時間が掛かってしまい、遅れてしまった!」
「すまんな!!」

そのように声をかけてきた者がいた。

俺は、ソイツを認識するなり、

「ガルーダ!」

笑みを浮かべたのである。

[バードロード]の周囲には、およそ200万の兵が見受けられた。

翼を有している将軍らや領主たちの姿もある。

「王陛下!」
「現在の主様は、“東の覇王”になっておられます!!」

[トーキーの姫殿下]が告げたところ、

「ふむ。」
あい分かった!」
「これからは、そのように呼ぶとしようぞ!!」

承諾したガルーダが、自身の“アイテムBOX”から取り出した[MP回復ハイポーション]を飲んで、俺に近づいてきた。

「状況は?」

伺ってきたバードロードに、俺がザックリと説明したら、

「なるほど……。」
「では、オレが、マンモスを捻り潰してくれよう!」

と、宣言したのだ。

『そういう事だから、各ロード以外は、他の敵を倒していくようにッ!!』

俺が【念話】で伝えたところ、

『了解いたしました。』

『ぬぐぅ~ッ、仕方なし!』

『お任せします。』

エルフ・ドワーフ・兎の各代表が、[鳥の王]に譲ったのである。

『じゃあ、気を取り直して…。』
『全軍、突撃ぃい――ッ!!』

俺の号令に従い、

「うおおおお――――ッ!!!!」

誰もが殺到していった。


ロード達による対決の図式は、

ホワイトモンキー VS スライム

ホワイトフォックス VS 半ペガサス

ウェンディゴ VS 魔人

ホワイトベアー VS ウルフ

ホワイトマンモス VS 半鳥

で、ある。

これに準ずる幹部らも、睨み合っていた。

周囲で乱闘が起きているが、敵軍の4割ほどは、[狼の国]の中将軍による【咆哮】が未だ効いており、無抵抗みたいだ。

そして、あちらこちらで、王や女王が動き出す……。


モンキーロードは、【アサシン】であり、黒い衣服の上から“黒鉄の甲冑”を着ているが、基本的には軽装のようだ。

一方のスライムクイーンは、体を・・【クレリックローブ】のように変形・・させている。

どうやら、これが、彼女の、お気に入りらしい。

そんな[スライム女王]の、現在のレベルは、105だ。

[猿の王]との差は、30である。

スライムロードの方が明らかに不利であろう。

俺が危惧するなかで、戦闘が開始された―。
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