188 / 350
- 第四期・大陸を越えて -
第188話 援軍
しおりを挟む
幾千もの【バーニング・ロック】が、斜め下の敵軍へと降り注ぐ。
ズドンッ!!
と、命中したモンスター達が倒れながら、
ボォウワッ!!
全身を炎に包まれていく。
新連合軍が一斉に後ろを振り返ったところ、空中から、
「久しいな! “トーキーの魔人”よ!!」
「軍勢を整えるのに、いささか時間が掛かってしまい、遅れてしまった!」
「すまんな!!」
そのように声をかけてきた者がいた。
俺は、ソイツを認識するなり、
「ガルーダ!」
笑みを浮かべたのである。
[バードロード]の周囲には、およそ200万の兵が見受けられた。
翼を有している将軍らや領主たちの姿もある。
「王陛下!」
「現在の主様は、“東の覇王”になっておられます!!」
[トーキーの姫殿下]が告げたところ、
「ふむ。」
「相分かった!」
「これからは、そのように呼ぶとしようぞ!!」
承諾したガルーダが、自身の“アイテムBOX”から取り出した[MP回復ハイポーション]を飲んで、俺に近づいてきた。
「状況は?」
伺ってきたバードロードに、俺がザックリと説明したら、
「なるほど……。」
「では、オレが、マンモスを捻り潰してくれよう!」
と、宣言したのだ。
『そういう事だから、各ロード以外は、他の敵を倒していくようにッ!!』
俺が【念話】で伝えたところ、
『了解いたしました。』
『ぬぐぅ~ッ、仕方なし!』
『お任せします。』
エルフ・ドワーフ・兎の各代表が、[鳥の王]に譲ったのである。
『じゃあ、気を取り直して…。』
『全軍、突撃ぃい――ッ!!』
俺の号令に従い、
「うおおおお――――ッ!!!!」
誰もが殺到していった。
ロード達による対決の図式は、
ホワイトモンキー VS スライム
ホワイトフォックス VS 半ペガサス
ウェンディゴ VS 魔人
ホワイトベアー VS ウルフ
ホワイトマンモス VS 半鳥
で、ある。
これに準ずる幹部らも、睨み合っていた。
周囲で乱闘が起きているが、敵軍の4割ほどは、[狼の国]の中将軍による【咆哮】が未だ効いており、無抵抗みたいだ。
そして、あちらこちらで、王や女王が動き出す……。
モンキーロードは、【アサシン】であり、黒い衣服の上から“黒鉄の甲冑”を着ているが、基本的には軽装のようだ。
一方のスライムクイーンは、体を【クレリックローブ】のように変形させている。
どうやら、これが、彼女の、お気に入りらしい。
そんな[スライム女王]の、現在のレベルは、105だ。
[猿の王]との差は、30である。
スライムロードの方が明らかに不利であろう。
俺が危惧するなかで、戦闘が開始された―。
ズドンッ!!
と、命中したモンスター達が倒れながら、
ボォウワッ!!
全身を炎に包まれていく。
新連合軍が一斉に後ろを振り返ったところ、空中から、
「久しいな! “トーキーの魔人”よ!!」
「軍勢を整えるのに、いささか時間が掛かってしまい、遅れてしまった!」
「すまんな!!」
そのように声をかけてきた者がいた。
俺は、ソイツを認識するなり、
「ガルーダ!」
笑みを浮かべたのである。
[バードロード]の周囲には、およそ200万の兵が見受けられた。
翼を有している将軍らや領主たちの姿もある。
「王陛下!」
「現在の主様は、“東の覇王”になっておられます!!」
[トーキーの姫殿下]が告げたところ、
「ふむ。」
「相分かった!」
「これからは、そのように呼ぶとしようぞ!!」
承諾したガルーダが、自身の“アイテムBOX”から取り出した[MP回復ハイポーション]を飲んで、俺に近づいてきた。
「状況は?」
伺ってきたバードロードに、俺がザックリと説明したら、
「なるほど……。」
「では、オレが、マンモスを捻り潰してくれよう!」
と、宣言したのだ。
『そういう事だから、各ロード以外は、他の敵を倒していくようにッ!!』
俺が【念話】で伝えたところ、
『了解いたしました。』
『ぬぐぅ~ッ、仕方なし!』
『お任せします。』
エルフ・ドワーフ・兎の各代表が、[鳥の王]に譲ったのである。
『じゃあ、気を取り直して…。』
『全軍、突撃ぃい――ッ!!』
俺の号令に従い、
「うおおおお――――ッ!!!!」
誰もが殺到していった。
ロード達による対決の図式は、
ホワイトモンキー VS スライム
ホワイトフォックス VS 半ペガサス
ウェンディゴ VS 魔人
ホワイトベアー VS ウルフ
ホワイトマンモス VS 半鳥
で、ある。
これに準ずる幹部らも、睨み合っていた。
周囲で乱闘が起きているが、敵軍の4割ほどは、[狼の国]の中将軍による【咆哮】が未だ効いており、無抵抗みたいだ。
そして、あちらこちらで、王や女王が動き出す……。
モンキーロードは、【アサシン】であり、黒い衣服の上から“黒鉄の甲冑”を着ているが、基本的には軽装のようだ。
一方のスライムクイーンは、体を【クレリックローブ】のように変形させている。
どうやら、これが、彼女の、お気に入りらしい。
そんな[スライム女王]の、現在のレベルは、105だ。
[猿の王]との差は、30である。
スライムロードの方が明らかに不利であろう。
俺が危惧するなかで、戦闘が開始された―。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
おじ専が異世界転生したらイケおじ達に囲まれて心臓が持ちません
一条弥生
恋愛
神凪楓は、おじ様が恋愛対象のオジ専の28歳。
ある日、推しのデキ婚に失意の中、暴漢に襲われる。
必死に逃げた先で、謎の人物に、「元の世界に帰ろう」と言われ、現代に魔法が存在する異世界に転移してしまう。
何が何だか分からない楓を保護したのは、バリトンボイスのイケおじ、イケてるオジ様だった!
「君がいなければ魔法が消え去り世界が崩壊する。」
その日から、帯刀したスーツのオジ様、コミュ障な白衣のオジ様、プレイボーイなちょいワルオジ様...趣味に突き刺さりまくるオジ様達との、心臓に悪いドタバタ生活が始まる!
オジ専が主人公の現代魔法ファンタジー!
※オジ様を守り守られ戦います
※途中それぞれのオジ様との分岐ルート制作予定です
※この小説は「小説家になろう」様にも連載しています
転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す
エルリア
ファンタジー
【祝!第17回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞!】
転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた!
元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。
相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ!
ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。
お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。
金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。
外れスキルで異世界版リハビリの先生としてスローライフをしたいです。〜戦闘でも使えるとわかったのでチーム医療でざまぁすることになりました〜
k-ing ★書籍発売中
ファンタジー
使い方がわからないスキルは外れスキルと言われているこの世界で、俺はスキルのせいで家族に売られて奴隷となった。
そんな奴隷生活でも俺の面倒を見てくれる第二の父親と言える男に出会った。
やっと家族と思える人と出会ったのにその男も俺が住んでいる街の領主に殺されてしまう。
領主に復讐心を抱きながらも、徐々に体力が落ち、気づいた頃に俺は十歳という若さで亡くなった。
しかし、偶然にも外れスキルを知っている男が俺の体に転生したのだ。
これでやっと復讐ができる……。
そう思った矢先、転生者はまさかのスローライフを望んでいた。
外れスキル【理学療法】で本職の理学療法士がスローライフを目指すと、いつのまにか俺の周りには外れスキルが集まっていた。
あれ?
外れスキルって意外にも戦闘で使えちゃう?
スローライフを望んでいる俺が外れスキルの集まり(チーム医療)でざまぁしていく物語だ。
※ダークファンタジー要素あり
※わずかに医療の話あり
※ 【side:〇〇】は三人称になります
手軽に読めるように1話が短めになっています。
コメント、誤字報告を頂けるととても嬉しいです!
更新時間 8:10頃
異世界で魔法使いとなった俺はネットでお買い物して世界を救う
馬宿
ファンタジー
30歳働き盛り、独身、そろそろ身を固めたいものだが相手もいない
そんな俺が電車の中で疲れすぎて死んじゃった!?
そしてらとある世界の守護者になる為に第2の人生を歩まなくてはいけなくなった!?
農家育ちの素人童貞の俺が世界を守る為に選ばれた!?
10個も願いがかなえられるらしい!
だったら異世界でもネットサーフィンして、お買い物して、農業やって、のんびり暮らしたいものだ
異世界なら何でもありでしょ?
ならのんびり生きたいな
小説家になろう!にも掲載しています
何分、書きなれていないので、ご指摘あれば是非ご意見お願いいたします
異世界薬剤師 ~緑の髪の子~
小狸日
ファンタジー
この世界では、緑の髪は災いを招く「呪いの子」と呼ばれていた。
緑の髪の子が生まれる時、災害が起きると言われている。
緑の髪の子は本当に災いを招くのだろうか・・・
緑の髪の子に隠された真実とは・・・
剣と魔法の世界で、拓は謎に立ち向かう。
Anotherfantasia~もうひとつの幻想郷
くみたろう
ファンタジー
彼女の名前は東堂翠。
怒りに震えながら、両手に持つ固めの箱を歪ませるくらいに力を入れて歩く翠。
最高の一日が、たった数分で最悪な1日へと変わった。
その要因は手に持つ箱。
ゲーム、Anotherfantasia
体感出来る幻想郷とキャッチフレーズが付いた完全ダイブ型VRゲームが、彼女の幸せを壊したのだ。
「このゲームがなんぼのもんよ!!!」
怒り狂う翠は帰宅後ゲームを睨みつけて、興味なんか無いゲームを険しい表情で起動した。
「どれくらい面白いのか、試してやろうじゃない。」
ゲームを一切やらない翠が、初めての体感出来る幻想郷へと体を委ねた。
それは、翠の想像を上回った。
「これが………ゲーム………?」
現実離れした世界観。
でも、確かに感じるのは現実だった。
初めて続きの翠に、少しづつ増える仲間たち。
楽しさを見出した翠は、気付いたらトップランカーのクランで外せない大事な仲間になっていた。
【Anotherfantasia……今となっては、楽しくないなんて絶対言えないや】
翠は、柔らかく笑うのだった。
異世界召喚された回復術士のおっさんは勇者パーティから追い出されたので子どもの姿で旅をするそうです
かものはし
ファンタジー
この力は危険だからあまり使わないようにしよう――。
そんな風に考えていたら役立たずのポンコツ扱いされて勇者パーティから追い出された保井武・32歳。
とりあえず腹が減ったので近くの町にいくことにしたがあの勇者パーティにいた自分の顔は割れてたりする?
パーティから追い出されたなんて噂されると恥ずかしいし……。そうだ別人になろう。
そんなこんなで始まるキュートな少年の姿をしたおっさんの冒険譚。
目指すは復讐? スローライフ? ……それは誰にも分かりません。
とにかく書きたいことを思いつきで進めるちょっとえっちな珍道中、はじめました。
勇者じゃないと追放された最強職【なんでも屋】は、スキル【DIY】で異世界を無双します
華音 楓
ファンタジー
旧題:re:birth 〜勇者じゃないと追放された最強職【何でも屋】は、異世界でチートスキル【DIY】で無双します~
「役立たずの貴様は、この城から出ていけ!」
国王から殺気を含んだ声で告げられた海人は頷く他なかった。
ある日、異世界に魔王討伐の為に主人公「石立海人」(いしだてかいと)は、勇者として召喚された。
その際に、判明したスキルは、誰にも理解されない【DIY】と【なんでも屋】という隠れ最強職であった。
だが、勇者職を有していなかった主人公は、誰にも理解されることなく勇者ではないという理由で王族を含む全ての城関係者から露骨な侮蔑を受ける事になる。
城に滞在したままでは、命の危険性があった海人は、城から半ば追放される形で王城から追放されることになる。 僅かな金銭で追放された海人は、生活費用を稼ぐ為に冒険者として登録し、生きていくことを余儀なくされた。
この物語は、多くの仲間と出会い、ダンジョンを攻略し、成りあがっていくストーリーである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる