155 / 350
- 第四期・大陸を越えて -
第155話 反連合軍・其之肆
しおりを挟む
俺とグーマ軍の1㎞ぐらい先の場所に、ヤーナ&ズーカの連合およそ1500万が布陣している。
グーマの女王が、
「如何なされます?」
と窺ってきた。
「そうだな…。」
「服従後に退却させれば簡単に済むが、その前に恐怖を植え付けておくとするか。」
「幸い、蘇らせることが可能だしな。」
「……、よし、俺一人で、ちょっと挨拶に行ってくるから、ここで待ってろ。」
背中からドラゴンの翼を出現させた俺は、7~8M浮上して、そのまま敵軍めがけて飛んでいったのである。
「むッ?! 魔物か??」
「そこで止まれ!」
「ひょっとして和睦の使者か?」
「だったら、下りてきて、土下座で命乞いしろ!」
「まぁ、それでも助けてやんねぇけどな!」
〝ふはははははッ!!〟と馬鹿笑いする連中の足元に魔法陣を構築して、100万人程を爆破した。
更に、間髪入れず、左方の100万を落雷で、右方の100万を火炎で、灰塵と化し、後方の100万は地面を隆起させて粉砕したのである。
ちなみに、[大地の槍]は用いていない。
今までに見た事がない規模の攻撃だったのだろう、唖然とした全ての敵兵が〝は!〟と我に返り、
「うわああああ――ッ!!」
と、絶叫しながらダッシュで逃げ始める。
そこに、【絶対服従】を発動する俺だった…。
[牛の王国]の国境付近には、ミノタウロス元帥を筆頭にトーキーの魔物たち約2000体が訪れていた。
この王国も、短い期間では、50万ほどを動員するのが、やっとだったようだ。
女王である“ホルスタウロス”の姿も見受けられた。
三将軍の面子は新しくなっている。
大将軍はオスで半獣のミノタウロス、中将軍がオスのモスマン(蛾)、小将軍はメスのワーシープ(羊)だ。
この軍の4割はミノタウロスで、それ以外は様々なモンスターや半獣である。
対するギーフー&チーアの軍勢は約1600万みたいだ。
ミノタウロス軍の先頭に立つ元帥に、左斜め後ろのジャイアントアント参謀役が、
「なかなかの数ですね。」
と声を掛けた。
「ふん! あれしき造作もないことよ。」
〝ニヤリ〟と笑みを浮かべるミノタウロス元帥の、右斜め後ろに居るトロールが、
「動いたようだ。」
と、呟く。
奴らは、ギーフー軍とチーア軍に分かれて、それぞれ列になって突撃して来る。
両軍ともに“長蛇の陣”のようだ。
「どちらが先に我々を倒すか競っているみたいですね。」
参謀役が、そう推測した。
「ギリギリまで引き付ける故に、まだ、誰も動くなよ。」
元帥が告げる。
ギーフーとチーアが30Mくらいの距離まで迫ったところで、ミノタウロス元帥が、
ウォオオオオ――ッ!!!!
と【咆哮】を放った。
これによって、敵軍の半数近くが、尻餅を着いたり、転倒していく。
「今ぞ!」
「蹂躙しろぉッ!!」
との元帥の号令に、味方が突撃していくのであった―。
グーマの女王が、
「如何なされます?」
と窺ってきた。
「そうだな…。」
「服従後に退却させれば簡単に済むが、その前に恐怖を植え付けておくとするか。」
「幸い、蘇らせることが可能だしな。」
「……、よし、俺一人で、ちょっと挨拶に行ってくるから、ここで待ってろ。」
背中からドラゴンの翼を出現させた俺は、7~8M浮上して、そのまま敵軍めがけて飛んでいったのである。
「むッ?! 魔物か??」
「そこで止まれ!」
「ひょっとして和睦の使者か?」
「だったら、下りてきて、土下座で命乞いしろ!」
「まぁ、それでも助けてやんねぇけどな!」
〝ふはははははッ!!〟と馬鹿笑いする連中の足元に魔法陣を構築して、100万人程を爆破した。
更に、間髪入れず、左方の100万を落雷で、右方の100万を火炎で、灰塵と化し、後方の100万は地面を隆起させて粉砕したのである。
ちなみに、[大地の槍]は用いていない。
今までに見た事がない規模の攻撃だったのだろう、唖然とした全ての敵兵が〝は!〟と我に返り、
「うわああああ――ッ!!」
と、絶叫しながらダッシュで逃げ始める。
そこに、【絶対服従】を発動する俺だった…。
[牛の王国]の国境付近には、ミノタウロス元帥を筆頭にトーキーの魔物たち約2000体が訪れていた。
この王国も、短い期間では、50万ほどを動員するのが、やっとだったようだ。
女王である“ホルスタウロス”の姿も見受けられた。
三将軍の面子は新しくなっている。
大将軍はオスで半獣のミノタウロス、中将軍がオスのモスマン(蛾)、小将軍はメスのワーシープ(羊)だ。
この軍の4割はミノタウロスで、それ以外は様々なモンスターや半獣である。
対するギーフー&チーアの軍勢は約1600万みたいだ。
ミノタウロス軍の先頭に立つ元帥に、左斜め後ろのジャイアントアント参謀役が、
「なかなかの数ですね。」
と声を掛けた。
「ふん! あれしき造作もないことよ。」
〝ニヤリ〟と笑みを浮かべるミノタウロス元帥の、右斜め後ろに居るトロールが、
「動いたようだ。」
と、呟く。
奴らは、ギーフー軍とチーア軍に分かれて、それぞれ列になって突撃して来る。
両軍ともに“長蛇の陣”のようだ。
「どちらが先に我々を倒すか競っているみたいですね。」
参謀役が、そう推測した。
「ギリギリまで引き付ける故に、まだ、誰も動くなよ。」
元帥が告げる。
ギーフーとチーアが30Mくらいの距離まで迫ったところで、ミノタウロス元帥が、
ウォオオオオ――ッ!!!!
と【咆哮】を放った。
これによって、敵軍の半数近くが、尻餅を着いたり、転倒していく。
「今ぞ!」
「蹂躙しろぉッ!!」
との元帥の号令に、味方が突撃していくのであった―。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語

日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる