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- 第三期・この世界の歴史と未来 -
第132話 未来を変えるために。
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大きめの広間にて、皆が、料理や美酒に酔いしれている。
ガルーダが、
「トーキーの魔人よ、今回の礼に同盟を結ぼうと思うのだが、どうだろうか?」
と尋ねてきた。
これに、誰よりも早く、うちの大将軍が、
「おお、いいですな!」
「この際、他の国々とも連なるは如何です?ご主君!」
と、提案し、多くの面子が、
「それは素晴らしい!」
「ぜひ、そう致しましょう!」
と後押しする。
だが、森人族の長に、
「お待ちください。」
「私が見た元々の未来では、それが原因で魔王に全滅させられていました。」
と、言われ、その場が静まりかえってしまった。
彼女によれば、トーキー王国/バラーキ王国/サータ王国/グーマ王国/スライム国/兎の国による連合が成されたらしい。
一見、何の問題もなさそうではあるが…、人族と魔族が提携しているのだから、それを危険視する者たちが出てきたそうだ。
そして、東の大陸における連合国の噂が瞬く間に世界中に知れ渡り、魔王の耳にも入ってしまうらしい。
その結果、「ゆくゆく脅威になるかもしれないので、無視できない」と判断した魔王が軍勢を率いて乗り込んでくるとの事だった。
聖女が、
「それは、何処かしらから情報が漏洩するということですよね?」
と確認する。
「ええ、この大陸の南側に在る人間の国々からです。」
と、エルフの国主が答えた。
「それは?」
と首を傾げる俺に、トーキーの中将軍が、
「東の大陸の南側には、バーチ、カナーガ、ヤーナ、ズーカ、ギーフー、チーア、という、人が統べる王国が存在しています。」
と、教えてくれたのである。
「では、それらを直ぐにでも制圧してしまいましょう!」
と息巻いたのは、ミノタウロス元帥だ。
これには、トーキーの小将軍が、
「いや、まだ何も起きていないのに攻め込んでしまっては、ただの侵略戦争になってしまいます。」
「それだと、世界の全ての国から敵視されかねないので、止めておくべきでしょう。」
と、警告した。
俺が、
「んん~、その国々を“服従”していったとしても、MPを消費する関係上、数日は掛かるから、その期間中に話しを広められてしまうだろうし…。」
「冒険者や行商などの旅人たちは、あちらこちらに移動してっから、俺のスキルから逃れる可能性もあるしなー。」
と頭を悩ませたところ、森人族の長が、
「少しずつ未来は変わってきていますので、南に位置する国々は暫く無視しておいても大丈夫でしょう。」
「肝心なのは、限りなき御方が、どことも表立って手を組まないことです。」
「それに…、ゴブリン、ミノタウロス、オークの、現ロードたちは、服従しておらず、状況次第では魔王に従ってしまいますので、せめて中立を保つよう交渉する必要があります。」
「あとは、そもそも起きていなかった行動をとれば良いでしょう。」
と、述べたのである。
そこで、ガルーダが、
「ふむ。」
「では、国としてではなく、個人的に盟友になるのであれば差し支えなかろう。」
との見解を示し、
「困ったことがあったら、“念話”してくるといい。」
「即座に駆け付けようぞ。」
と約束してくれた。
ジャイアントアント参謀役が、
「それ以外にも、何かしら行うべきかもしれませんね。」
と、窺う。
「では、合宿しましょう!」
「夏ですから、海で!!」
と声をあげたのは、一年生書記だった―。
ガルーダが、
「トーキーの魔人よ、今回の礼に同盟を結ぼうと思うのだが、どうだろうか?」
と尋ねてきた。
これに、誰よりも早く、うちの大将軍が、
「おお、いいですな!」
「この際、他の国々とも連なるは如何です?ご主君!」
と、提案し、多くの面子が、
「それは素晴らしい!」
「ぜひ、そう致しましょう!」
と後押しする。
だが、森人族の長に、
「お待ちください。」
「私が見た元々の未来では、それが原因で魔王に全滅させられていました。」
と、言われ、その場が静まりかえってしまった。
彼女によれば、トーキー王国/バラーキ王国/サータ王国/グーマ王国/スライム国/兎の国による連合が成されたらしい。
一見、何の問題もなさそうではあるが…、人族と魔族が提携しているのだから、それを危険視する者たちが出てきたそうだ。
そして、東の大陸における連合国の噂が瞬く間に世界中に知れ渡り、魔王の耳にも入ってしまうらしい。
その結果、「ゆくゆく脅威になるかもしれないので、無視できない」と判断した魔王が軍勢を率いて乗り込んでくるとの事だった。
聖女が、
「それは、何処かしらから情報が漏洩するということですよね?」
と確認する。
「ええ、この大陸の南側に在る人間の国々からです。」
と、エルフの国主が答えた。
「それは?」
と首を傾げる俺に、トーキーの中将軍が、
「東の大陸の南側には、バーチ、カナーガ、ヤーナ、ズーカ、ギーフー、チーア、という、人が統べる王国が存在しています。」
と、教えてくれたのである。
「では、それらを直ぐにでも制圧してしまいましょう!」
と息巻いたのは、ミノタウロス元帥だ。
これには、トーキーの小将軍が、
「いや、まだ何も起きていないのに攻め込んでしまっては、ただの侵略戦争になってしまいます。」
「それだと、世界の全ての国から敵視されかねないので、止めておくべきでしょう。」
と、警告した。
俺が、
「んん~、その国々を“服従”していったとしても、MPを消費する関係上、数日は掛かるから、その期間中に話しを広められてしまうだろうし…。」
「冒険者や行商などの旅人たちは、あちらこちらに移動してっから、俺のスキルから逃れる可能性もあるしなー。」
と頭を悩ませたところ、森人族の長が、
「少しずつ未来は変わってきていますので、南に位置する国々は暫く無視しておいても大丈夫でしょう。」
「肝心なのは、限りなき御方が、どことも表立って手を組まないことです。」
「それに…、ゴブリン、ミノタウロス、オークの、現ロードたちは、服従しておらず、状況次第では魔王に従ってしまいますので、せめて中立を保つよう交渉する必要があります。」
「あとは、そもそも起きていなかった行動をとれば良いでしょう。」
と、述べたのである。
そこで、ガルーダが、
「ふむ。」
「では、国としてではなく、個人的に盟友になるのであれば差し支えなかろう。」
との見解を示し、
「困ったことがあったら、“念話”してくるといい。」
「即座に駆け付けようぞ。」
と約束してくれた。
ジャイアントアント参謀役が、
「それ以外にも、何かしら行うべきかもしれませんね。」
と、窺う。
「では、合宿しましょう!」
「夏ですから、海で!!」
と声をあげたのは、一年生書記だった―。
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