異世界を服従して征く俺の物語!!

ネコのうた

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- 第三期・この世界の歴史と未来 -

第127話 打開策

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「足枷の解除は出来なかったのか?」

との疑問を投げかけた俺に、進化系グリフォンが、

「王が自ら破壊を試みたものの…。」

と、首を左右に振った。

中将軍のサンダーバードが、

あれ・・には、何やら魔力が流れているようなのだが、我々では見当がつかない。」

項垂うなだれる。

どうやっても外せないアイテムに、鳥の王は三日三晩に亘って荒れ狂い、遂には諦め、自室にこもりがちになってしまったそうだ。

それを少しでも改善したかった幹部らは、エルフの国に在るという“不老長寿の泉”を献上すれば、かつての容姿には戻らずとも、寿命が延びて、ロードも元気になってくれるだろうと考えたらしい。

ただ、普通の泉なので、なんの効果もないのだが…。

以前にも述べたが、この世界で最も長生きするのは、竜族である。

その中位種に匹敵するぐらい長寿なのが“ガルーダ”で、寿命は約2000年だそうだ。

参考までに、人間は100歳まで生きられるかどうかであり、魔族は200歳が平均で、ドワーフは250歳くらいである。

なので、「500年の寿命を有するエルフたちには、何か秘密があるのではないか?」「例えば、不老長寿の泉が存在しているとか?」みたいな噂が昔から流布していたらしい。

ちなみにハーフエルフは、およそ300年は生きるそうだ。

いずれにせよ、泉の伝説を真に受けたバード軍の目論見もくろみは、俺たちによって失敗に終わっている。


俺は、魔人姉妹に、

「お前たちであれば、どうにか出来そうか?」

と、訊ねてみた。

姉が、

「現物を確認してみないことには、なんとも言えません。」

と答え、隣りの妹が頷く。

「んー、難しいかもしれない、か?」

と、窺う俺に、姉妹が、

「ええ。」

「はい。」

と返す。

(困ったな。)
(バードロードの所に行ってみたとて、無駄足になり兼ねないってことだろうし…。)

と、俺が悩んでいたら、森人族の長が、

「先日、私が見た未来では、そちらの姉妹さんと、トーキーの賢者さんが、協力して事に当たっていました。」

と教えてくれたのである。

俺は、

「あ!」
「そういや、あの爺さん、まだ、首都に滞在しているんだったな。」

と、思い出した。

忘れていて、すまん。

賢者よ…。

「で?三人によって解決してたか?」

と聞いてみたところ、

「すみません。」
「それは不明です。」

と、エルフの国主が頭を下げたのである。

「いや、割と有益な情報だから、寧ろ助かった。」

と声を掛けた俺は、

「早速、連れて来よう!」

と、提案した。

これに、聖女こと、トーキーの姫殿下が、

「それでは、わたくしが迎えに参ります。」

と立候補してくれたのである。

更には、国主補佐官が、

「今ごろの時間帯は、いつも、国立図書館にいらっしゃるみたいなので、ご案内しましょう。」

と、申し出てくれた。

あとは、ガルーダの件が上手くいくことを、願うばかりだ―。
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