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- 第三期・この世界の歴史と未来 -
第123話 VS.バード国の幹部たち・玖
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トーキー大将軍を先頭に近距離型のメンバーが、半獣のグリフォンに突進していく。
あと5M程で届くという所で、進化系グリフォンが翼を前へと動かし、最大幅40㎝で三日月状の“風の刃”を、
ブォンッ!!
と、飛ばしてきた。
急なことに【防ぎきる者】を発動できず、胸元に、
ズバンッ!!
と当たったトーキーの大将軍が、
「ぐおッ!」
と、弾かれて、後ろに続いていた連中にブツカリ、人間と魔物を合わせて10数ぐらいが将棋倒しになってしまったようだ。
更に、半グリフォンが翼を何度も動かして、同系の“風の刃”を、2発目、3発目、4発目、5発目と、放つ。
それらが、走るのを中断されていた面子にも、次々とヒットしていく。
攻撃を緩める気など毛頭ない敵の大将軍が、右足で、
ドンッ!!
と踏み付けた地面が、一直線に、
ズドドドドッ!!
と、隆起した。
立ち上がろうとしていたトーキー大将軍らが、ボーリングのピンのように、すっ転ばされる。
悲しくもダメージを負いながら…。
俺が、
(無策で正面から挑めば、そりゃ、そうなるよな。)
(いかんいかん、トーキーの大将軍も割と脳筋な猪突猛進タイプだったの、忘れてた…。)
と思っていたら、なおも容赦しない敵が一層に大きく翼を動かして、竜巻を出現させた。
こちらも、その真ん前に、等しいサイズの“風の渦”を発動する。
最小部分30㎝×最大部分20M×全長15Mという2つの“竜巻”が、
ドバアアァァンッ!!!!
と、衝突して、消え去ると共に、突風を起こした。
「今度は、こっちの番だな。」
と呟き、背中から翼を出した俺が、
ギュンッ!!
と、飛行して、相手との距離を詰めていき、[大地の槍]で突きに掛かる。
「むッ?!」
と半獣のグリフォンが驚いた表情になりながらも、ラージソードの“腹の部分”で、
ガキィンッ!!
と、防ぐ。
互いに、
ギリギリギリギリィーッ!
と押し合うなかで、進化系グリフォンが、
「ドラゴンの翼?」
「お前は一体??」
と、疑問を投げかけてきたので、
「“トーキーの魔人”だ。」
と返したところ、
「……知らんな!」
と、左の足裏で、胸を、
バンッ!!
と蹴られてしまい、後方に2~3M弾かれてしまったのである。
バランスを崩した俺に、半グリフォンが“風の刃”を繰り出そうと構えた。
そのタイミングで、森人族の長が、敵の頭上2Mくらいの高さに、直径4Mの魔法陣を展開する。
危険を察知した半獣のグリフォンが、おもいっきりバックステップした。
誰も居なくなった場所に、最大幅4M×長さ6Mで歪なクリスタル形の“氷の塊”が落ちていき、
ズドォンッ!!
と、地面に刺さる。
その氷の、下から1.5Mほどの位置を、
ボンッ!!
と貫いた幅10㎝×長さ5Mの“雷”が、進化系グリフォンの腹部あたりへと飛んでいく。
それは、エルフの国主による【伝導】であった―。
あと5M程で届くという所で、進化系グリフォンが翼を前へと動かし、最大幅40㎝で三日月状の“風の刃”を、
ブォンッ!!
と、飛ばしてきた。
急なことに【防ぎきる者】を発動できず、胸元に、
ズバンッ!!
と当たったトーキーの大将軍が、
「ぐおッ!」
と、弾かれて、後ろに続いていた連中にブツカリ、人間と魔物を合わせて10数ぐらいが将棋倒しになってしまったようだ。
更に、半グリフォンが翼を何度も動かして、同系の“風の刃”を、2発目、3発目、4発目、5発目と、放つ。
それらが、走るのを中断されていた面子にも、次々とヒットしていく。
攻撃を緩める気など毛頭ない敵の大将軍が、右足で、
ドンッ!!
と踏み付けた地面が、一直線に、
ズドドドドッ!!
と、隆起した。
立ち上がろうとしていたトーキー大将軍らが、ボーリングのピンのように、すっ転ばされる。
悲しくもダメージを負いながら…。
俺が、
(無策で正面から挑めば、そりゃ、そうなるよな。)
(いかんいかん、トーキーの大将軍も割と脳筋な猪突猛進タイプだったの、忘れてた…。)
と思っていたら、なおも容赦しない敵が一層に大きく翼を動かして、竜巻を出現させた。
こちらも、その真ん前に、等しいサイズの“風の渦”を発動する。
最小部分30㎝×最大部分20M×全長15Mという2つの“竜巻”が、
ドバアアァァンッ!!!!
と、衝突して、消え去ると共に、突風を起こした。
「今度は、こっちの番だな。」
と呟き、背中から翼を出した俺が、
ギュンッ!!
と、飛行して、相手との距離を詰めていき、[大地の槍]で突きに掛かる。
「むッ?!」
と半獣のグリフォンが驚いた表情になりながらも、ラージソードの“腹の部分”で、
ガキィンッ!!
と、防ぐ。
互いに、
ギリギリギリギリィーッ!
と押し合うなかで、進化系グリフォンが、
「ドラゴンの翼?」
「お前は一体??」
と、疑問を投げかけてきたので、
「“トーキーの魔人”だ。」
と返したところ、
「……知らんな!」
と、左の足裏で、胸を、
バンッ!!
と蹴られてしまい、後方に2~3M弾かれてしまったのである。
バランスを崩した俺に、半グリフォンが“風の刃”を繰り出そうと構えた。
そのタイミングで、森人族の長が、敵の頭上2Mくらいの高さに、直径4Mの魔法陣を展開する。
危険を察知した半獣のグリフォンが、おもいっきりバックステップした。
誰も居なくなった場所に、最大幅4M×長さ6Mで歪なクリスタル形の“氷の塊”が落ちていき、
ズドォンッ!!
と、地面に刺さる。
その氷の、下から1.5Mほどの位置を、
ボンッ!!
と貫いた幅10㎝×長さ5Mの“雷”が、進化系グリフォンの腹部あたりへと飛んでいく。
それは、エルフの国主による【伝導】であった―。
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