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- 第三期・この世界の歴史と未来 -
第113話 逼る軍勢
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PM13:50を過ぎた頃に、敵の大軍が見えてきた。
「結構な数だな。」
と口を開いた俺に、森人族の長が、
「およそ800万です。」
と、告げる。
「そんなに?!」
「あいつら、ほぼ総出なんじゃないか?」
と俺は少なからず驚いた。
その間にも、近づいて来る群れのなかに、数体のトロールがいることが確認できたので、
「そういや、先祖がどうのこうのって、言ってなかったけ?」
と、うちのトロールに訊ねてみたら、
「はい。」
「我らの国は“西の大陸”に在るそうですが…、約千年前に、一部が“東の大陸”に渡ってきたそうでして。」
「旧魔王が封印された後に、逃れた地が、現在の“バード国”だそうです。」
「それから数十年が経ち、反りが合わなかったのか、自分の高祖父が家族を連れて出ていき、腰を据えたのが、“オーク国”でございます。」
「そこから更に、次男だった曾祖父が “トーキー王国”に移住したのですが…、それぞれに寿命や病などで他界してしまい、私だけが生き残っておりました。」
と説明したのである。
つまり、オークの所に居た東方領主が本家で、こっちのトロールは分家との事だ。
そんな話しをしていたところ、互いの距離が500Mぐらいになったので、俺は【絶対服従】を発動し、眷属になった連中を左右に広がらせた。
ま、お約束である。
なので…、「また、そのパターンかよ!」だとか、「いい加減、飽きたわ、それ!」だのと、ツッコまないでもらえると有り難い。
ん?
俺は、誰に頼んでいるんだ??
…………。
さて!
7体のモンスターがこちらに向かってくる。
「奴らは?」
と、窺う俺に、エルフの国主が、
「三将軍と、四領主のようです。」
と答えた。
俺は、
「幹部たちが勢揃いしてんのかよ…。」
と、目を丸くしたが、
「ま、全員ブッ倒せば、かなりレベルを上げられるから、〝ラッキー〟と思うことにするか。」
と気を取り直したのである。
しかし、森人族の長に、
「いいえ、今回は、お止めください。」
「あの者たちには事情があるという光景を、新たに予見しましたので…、致命傷を与えて捕獲するのが良いでしょう。」
と、告げられたのだ。
「どんな?」
と俺が質問したタイミングで、半獣のメスである1体の鳥が、
「我らの配下が、あのようになっているのは、お前たちの仕業か?!!」
と、怒鳴ってきた。
これまた、いつも通りのリアクションだが…、深く追求せず、そっとしておいてくれ。
それはさて置き。
「んんー??」
と首を傾げていた一年生書記が、
「あ! ひょっとして、“グリフォン”の亜種もしくは混血ですか?!」
と、瞳を輝かせる。
これに対して、さっきの半獣が、
「私は進化系だッ!」
と返してきたのだった―。
「結構な数だな。」
と口を開いた俺に、森人族の長が、
「およそ800万です。」
と、告げる。
「そんなに?!」
「あいつら、ほぼ総出なんじゃないか?」
と俺は少なからず驚いた。
その間にも、近づいて来る群れのなかに、数体のトロールがいることが確認できたので、
「そういや、先祖がどうのこうのって、言ってなかったけ?」
と、うちのトロールに訊ねてみたら、
「はい。」
「我らの国は“西の大陸”に在るそうですが…、約千年前に、一部が“東の大陸”に渡ってきたそうでして。」
「旧魔王が封印された後に、逃れた地が、現在の“バード国”だそうです。」
「それから数十年が経ち、反りが合わなかったのか、自分の高祖父が家族を連れて出ていき、腰を据えたのが、“オーク国”でございます。」
「そこから更に、次男だった曾祖父が “トーキー王国”に移住したのですが…、それぞれに寿命や病などで他界してしまい、私だけが生き残っておりました。」
と説明したのである。
つまり、オークの所に居た東方領主が本家で、こっちのトロールは分家との事だ。
そんな話しをしていたところ、互いの距離が500Mぐらいになったので、俺は【絶対服従】を発動し、眷属になった連中を左右に広がらせた。
ま、お約束である。
なので…、「また、そのパターンかよ!」だとか、「いい加減、飽きたわ、それ!」だのと、ツッコまないでもらえると有り難い。
ん?
俺は、誰に頼んでいるんだ??
…………。
さて!
7体のモンスターがこちらに向かってくる。
「奴らは?」
と、窺う俺に、エルフの国主が、
「三将軍と、四領主のようです。」
と答えた。
俺は、
「幹部たちが勢揃いしてんのかよ…。」
と、目を丸くしたが、
「ま、全員ブッ倒せば、かなりレベルを上げられるから、〝ラッキー〟と思うことにするか。」
と気を取り直したのである。
しかし、森人族の長に、
「いいえ、今回は、お止めください。」
「あの者たちには事情があるという光景を、新たに予見しましたので…、致命傷を与えて捕獲するのが良いでしょう。」
と、告げられたのだ。
「どんな?」
と俺が質問したタイミングで、半獣のメスである1体の鳥が、
「我らの配下が、あのようになっているのは、お前たちの仕業か?!!」
と、怒鳴ってきた。
これまた、いつも通りのリアクションだが…、深く追求せず、そっとしておいてくれ。
それはさて置き。
「んんー??」
と首を傾げていた一年生書記が、
「あ! ひょっとして、“グリフォン”の亜種もしくは混血ですか?!」
と、瞳を輝かせる。
これに対して、さっきの半獣が、
「私は進化系だッ!」
と返してきたのだった―。
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