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- 第三期・この世界の歴史と未来 -
第92話 オーク軍・其之弐
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俺は、例の如く、敵の軍勢を左右に大きく広げさせた。
服従されていない三体の、真ん中にいる豚の魔物が、
「どういう状況だ??」
と目を丸くする。
そいつの身長は4M程で、このオーク軍のなかでは、ひときわ大きい。
黒鉄で作られた【戦士】の甲冑&大剣を装着している。
そのラージソードは、柄の長さが50㎝で、刃は幅30㎝×長さ2Mといった、“鋸型”だ。
俺の【可視化】によれば、“ハイオーク”であり、レベルは134で、[HP1340/MP670/攻撃力1306(武器装備によって100UP↑)/防御力1152(防具装備によって100UP↑)/素早さ352(装備品の重さで50DW↓)]の、“スキル持ち”だった。
オスであるソイツの、右には背丈が2Mぐらいの【魔術師】が、左には身長1.8Mほどの【ハイクレリック】が見受けられる。
LV.116の魔術師はオスで、LV.119のハイクレリックはメスだが、どちらも半獣である“ハーフオーク”のようだ。
そんな連中を倒すべく、俺は、皆を3つの班に分けた。
戦士であるハイオークには、俺を筆頭に、ミノタウロス元帥/トロール/虎の獣人(武闘家)といったパワー系や、森人族の長が、ATTACKを試みる。
魔術師の半豚には、聖女や、トーキー三将軍に、ハーフエルフ兄(騎士)と、冒険者である人間の男性(戦士)が、挑む。
ハイクレリックの方には、勇者一行と、ハーフエルフ妹(剣士)に、うちの魔法剣士を、当たらせることにした。
また、二年生書記などの【アサシン】や、ジャイアントアント/ヘルハウンド/アラクネ/ラミア/ハーピーら魔物たちに、クレリック/魔法使い/狙撃手の遠隔メンバーも、3チームにしたのである。
ちなみに、豹の獣人は“アサシン”で、人間の女性(冒険者)は“クレリック”だ。
なにはともあれ、互いの距離が100Mくらいになった辺りで、[魔銃]を発砲させた俺によって、開戦の火蓋が切って落とされた。
それぞれの銃から、
ズワッボオゥッ!!
と、飛んでくる炎・氷・水・風・雷に、敵が、
「むッ?!」
「なッ!?」
「これはッ??」
と驚く。
それでも、戦士のハイオークが“鋸の大剣”を薙ぎ払い、そいつの右舐め後ろにいる魔術師が“シールドルーム”を、左斜め後ろのハイクレリックが“マジック・シールド”を展開した。
ズドォンッ!!
ズバァンッ!!
などの衝撃音が幾つも響き渡るなかで、国主以外の森人族たちや、冒険者らも、
「おおッ?!」
と珍しい武器に少なからずビックリしているようだ。
その最中に、一年生書記たちが[加護]を全員に付与する。
しかし、こちらの先制攻撃を防いだ向こうの[ハイクレリック]も、当然の如く、それを行ったのであった―。
服従されていない三体の、真ん中にいる豚の魔物が、
「どういう状況だ??」
と目を丸くする。
そいつの身長は4M程で、このオーク軍のなかでは、ひときわ大きい。
黒鉄で作られた【戦士】の甲冑&大剣を装着している。
そのラージソードは、柄の長さが50㎝で、刃は幅30㎝×長さ2Mといった、“鋸型”だ。
俺の【可視化】によれば、“ハイオーク”であり、レベルは134で、[HP1340/MP670/攻撃力1306(武器装備によって100UP↑)/防御力1152(防具装備によって100UP↑)/素早さ352(装備品の重さで50DW↓)]の、“スキル持ち”だった。
オスであるソイツの、右には背丈が2Mぐらいの【魔術師】が、左には身長1.8Mほどの【ハイクレリック】が見受けられる。
LV.116の魔術師はオスで、LV.119のハイクレリックはメスだが、どちらも半獣である“ハーフオーク”のようだ。
そんな連中を倒すべく、俺は、皆を3つの班に分けた。
戦士であるハイオークには、俺を筆頭に、ミノタウロス元帥/トロール/虎の獣人(武闘家)といったパワー系や、森人族の長が、ATTACKを試みる。
魔術師の半豚には、聖女や、トーキー三将軍に、ハーフエルフ兄(騎士)と、冒険者である人間の男性(戦士)が、挑む。
ハイクレリックの方には、勇者一行と、ハーフエルフ妹(剣士)に、うちの魔法剣士を、当たらせることにした。
また、二年生書記などの【アサシン】や、ジャイアントアント/ヘルハウンド/アラクネ/ラミア/ハーピーら魔物たちに、クレリック/魔法使い/狙撃手の遠隔メンバーも、3チームにしたのである。
ちなみに、豹の獣人は“アサシン”で、人間の女性(冒険者)は“クレリック”だ。
なにはともあれ、互いの距離が100Mくらいになった辺りで、[魔銃]を発砲させた俺によって、開戦の火蓋が切って落とされた。
それぞれの銃から、
ズワッボオゥッ!!
と、飛んでくる炎・氷・水・風・雷に、敵が、
「むッ?!」
「なッ!?」
「これはッ??」
と驚く。
それでも、戦士のハイオークが“鋸の大剣”を薙ぎ払い、そいつの右舐め後ろにいる魔術師が“シールドルーム”を、左斜め後ろのハイクレリックが“マジック・シールド”を展開した。
ズドォンッ!!
ズバァンッ!!
などの衝撃音が幾つも響き渡るなかで、国主以外の森人族たちや、冒険者らも、
「おおッ?!」
と珍しい武器に少なからずビックリしているようだ。
その最中に、一年生書記たちが[加護]を全員に付与する。
しかし、こちらの先制攻撃を防いだ向こうの[ハイクレリック]も、当然の如く、それを行ったのであった―。
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