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Chapter 1/最初の国
№86 宝石洞窟奪還戦・結
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「リキャストタイム終わっているけど、召喚するかい?」
“サキ”に訊かれ、
「いや、サーヴァントは温存しといてくれ。」
「ここでは使わなくてもどうにかなりそうだから。」
そう“リーダーのシリウス”が返す。
確かに、[Team S]のほうが押しているみたいだ。
どうやら“木製ミミック”は前後への直進のみ可能らしい。
要は〝方向転換ができない〟のだ。
このため、バトルを有利に展開するシューラたちだった……。
〝ふぅ〟と息を吐き、
「倒しきったな。」
安堵した“武闘家のサイザー”が、
「にしても…。」
「宝箱ってのは、どれもあんな感じなのか??」
軽く眉間にシワを寄せつつ、首を傾げる。
「さぁ? そんなことはないだろうけど。」
「なかには、ああいった魔物も存在してるんだろう。」
“騎士のサーガ”による意見に、
「そう願いたいぜ。」
苦笑いするサイザーであった……。
一本道を暫く歩き、階段の[踊り場]を右に折れ、下の層に来ている。
更なる一本道を進んだところで、新たな開けた場所に出た。
そこに居たのは、およそ20体の“ゴブリン”だ。
他に“魔人の少年少女”が見受けられる。
“ソフトモヒカンの男子”は右手に[ジャマダハル]という武器を装備していた。
これは[カタール]とも呼ばれているらしい。
“ミディアムヘアの女子”は、左手に[メイス]を握っている。
[鋼の腰鉈]を抜きながら[大楯]を構えてゆくシリウスが、
「陣形は、これまでと同じだ!!」
「皆! 頼んだぞ!!」
そのように伝えた。
ゴブリン達が突撃してくるなか、サキが全サーヴァントを喚ぶ。
なお、“魔人コンビ”は最奥で待機している。
こうしたなか、“少女剣士のシューラ”を筆頭にバトルが開始された。
彼女たち前衛が、ゴブリンと1対1で勝負していく。
それを余所に、残るゴブリンどもは、“鉱夫の親方”を狙って走る。
このモンスターらに、中盤以降のメンバーが[弓矢]に[銃]や【黒魔法】で攻撃しだす。
“召喚士のサキ”と“白魔術士のセイラン”は[マジックワンド]を振るったり払ったりしていた。
また、各サーヴァントも奮戦している。
そうした隙を突いて、数体のゴブリンが“親方”を目指すも、サーガとシリウスが阻んでいた…。
ゴブリンの半分くらいが死滅したところで、“魔人の少年少女”が動きだす。
いささか宙に浮き、[Team S]へと向かって来る。
ちなみに、サーヴァント達は既に退場していた。
こういった状況で、“アサシンのシエル”が飛び出す。
“魔人の男子”をターゲットにしたようだ。
眼前のゴブリンを斬った“武士のソリュウ”が、シエルに続いた。
おそらくフォローしてあげるのだろう。
シエルが刺しに掛かった[鋼製の短剣]を、敵が[ジャマダハル]で弾く。
そこを[刀]で突こうとしたソリュウに、“魔人の女子”が[メイス]を振り下ろす。
ソリュウは急ぎ[刀]を横向きにして、攻撃を受け止める。
敵のコンビは、後ろに下がりながら【魔法】を放つ。
シエルに“少年”の【サンダーボール】が、ソリュウには“少女”の【ファイヤーボール】が、当たった。
ダメージを負うのと共に痺れてしまったシエルへと、“魔人の男子”が近づく。
[ジャマダハル]で刺すつもりみたいだ。
これに気づいた“弓術士のサザミン”が矢を射る。
スキルを付与していたらしく、ヒットした“少年”は【混乱】に陥り、〝ぼぉー〟っとしだす。
一方で、セイランが【インタフィアレンス・リリース】を発動し、シエルを動けるようにしてあげた。
そうこうしているうちに、シューラたちは更にゴブリンを倒している。
まだ4体は生きているが、[Team S]の中盤と後衛で充分に相手ができそうだ。
そのように判断したらしく、
「シューラ! サイザー!」
「魔人連中との戦いに参加してくれ!!」
シリウスが告げた。
これによって、指名された二人が、ダッシュする。
シエルにはシューラが、ソリュウにはサイザーが、合流してゆく。
そうした最中に、シエルに切られた“魔人の男子”が【毒】で苦しみだす。
ここを、シューラが[レイピア]で突いた。
ソリュウと武器で打ち合っていた“女子”には、左側面に回ったサイザーが[トンファー]を払う……。
全てのゴブリンを片付けた事で、サーガも上がっていく。
サザミンや、“ガンナーのスイ”に、“少年黒魔術士のソソ”は、前線を援護しだす。
シリウスは念のために“親方”の正面で待機している。
その側で、シューラ達を見守るセイランとサキだった―。
“サキ”に訊かれ、
「いや、サーヴァントは温存しといてくれ。」
「ここでは使わなくてもどうにかなりそうだから。」
そう“リーダーのシリウス”が返す。
確かに、[Team S]のほうが押しているみたいだ。
どうやら“木製ミミック”は前後への直進のみ可能らしい。
要は〝方向転換ができない〟のだ。
このため、バトルを有利に展開するシューラたちだった……。
〝ふぅ〟と息を吐き、
「倒しきったな。」
安堵した“武闘家のサイザー”が、
「にしても…。」
「宝箱ってのは、どれもあんな感じなのか??」
軽く眉間にシワを寄せつつ、首を傾げる。
「さぁ? そんなことはないだろうけど。」
「なかには、ああいった魔物も存在してるんだろう。」
“騎士のサーガ”による意見に、
「そう願いたいぜ。」
苦笑いするサイザーであった……。
一本道を暫く歩き、階段の[踊り場]を右に折れ、下の層に来ている。
更なる一本道を進んだところで、新たな開けた場所に出た。
そこに居たのは、およそ20体の“ゴブリン”だ。
他に“魔人の少年少女”が見受けられる。
“ソフトモヒカンの男子”は右手に[ジャマダハル]という武器を装備していた。
これは[カタール]とも呼ばれているらしい。
“ミディアムヘアの女子”は、左手に[メイス]を握っている。
[鋼の腰鉈]を抜きながら[大楯]を構えてゆくシリウスが、
「陣形は、これまでと同じだ!!」
「皆! 頼んだぞ!!」
そのように伝えた。
ゴブリン達が突撃してくるなか、サキが全サーヴァントを喚ぶ。
なお、“魔人コンビ”は最奥で待機している。
こうしたなか、“少女剣士のシューラ”を筆頭にバトルが開始された。
彼女たち前衛が、ゴブリンと1対1で勝負していく。
それを余所に、残るゴブリンどもは、“鉱夫の親方”を狙って走る。
このモンスターらに、中盤以降のメンバーが[弓矢]に[銃]や【黒魔法】で攻撃しだす。
“召喚士のサキ”と“白魔術士のセイラン”は[マジックワンド]を振るったり払ったりしていた。
また、各サーヴァントも奮戦している。
そうした隙を突いて、数体のゴブリンが“親方”を目指すも、サーガとシリウスが阻んでいた…。
ゴブリンの半分くらいが死滅したところで、“魔人の少年少女”が動きだす。
いささか宙に浮き、[Team S]へと向かって来る。
ちなみに、サーヴァント達は既に退場していた。
こういった状況で、“アサシンのシエル”が飛び出す。
“魔人の男子”をターゲットにしたようだ。
眼前のゴブリンを斬った“武士のソリュウ”が、シエルに続いた。
おそらくフォローしてあげるのだろう。
シエルが刺しに掛かった[鋼製の短剣]を、敵が[ジャマダハル]で弾く。
そこを[刀]で突こうとしたソリュウに、“魔人の女子”が[メイス]を振り下ろす。
ソリュウは急ぎ[刀]を横向きにして、攻撃を受け止める。
敵のコンビは、後ろに下がりながら【魔法】を放つ。
シエルに“少年”の【サンダーボール】が、ソリュウには“少女”の【ファイヤーボール】が、当たった。
ダメージを負うのと共に痺れてしまったシエルへと、“魔人の男子”が近づく。
[ジャマダハル]で刺すつもりみたいだ。
これに気づいた“弓術士のサザミン”が矢を射る。
スキルを付与していたらしく、ヒットした“少年”は【混乱】に陥り、〝ぼぉー〟っとしだす。
一方で、セイランが【インタフィアレンス・リリース】を発動し、シエルを動けるようにしてあげた。
そうこうしているうちに、シューラたちは更にゴブリンを倒している。
まだ4体は生きているが、[Team S]の中盤と後衛で充分に相手ができそうだ。
そのように判断したらしく、
「シューラ! サイザー!」
「魔人連中との戦いに参加してくれ!!」
シリウスが告げた。
これによって、指名された二人が、ダッシュする。
シエルにはシューラが、ソリュウにはサイザーが、合流してゆく。
そうした最中に、シエルに切られた“魔人の男子”が【毒】で苦しみだす。
ここを、シューラが[レイピア]で突いた。
ソリュウと武器で打ち合っていた“女子”には、左側面に回ったサイザーが[トンファー]を払う……。
全てのゴブリンを片付けた事で、サーガも上がっていく。
サザミンや、“ガンナーのスイ”に、“少年黒魔術士のソソ”は、前線を援護しだす。
シリウスは念のために“親方”の正面で待機している。
その側で、シューラ達を見守るセイランとサキだった―。
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