Arousal of NPC‘s

猫ノ謳

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Chapter 1/最初の国

№80 諸般③

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道具屋で“中級テント”に“ポーション類など”を購入した[Teamチーム Sエス]は、武器屋から防具屋へと渡っていた。
「んッ、ん~ッ。」
「全て新しい物で統一するには、所持金が足りないな。」
眉間にシワを寄せた“シールダーのシリウス”に、
「俺もだよ。」
“騎士のサーガ”が苦笑いする。
これに、
「私も。」
“剣士のシューラ”と
「儂もだ。」
“武士のソリュウ”が続く。
そうした顔ぶれ以外は大丈夫みたいだが、
「どうせならぁ、皆で一緒にぃ、買い揃えない?」
このように“白魔術士のセイラン”が窺い、全員が了解したので、装備品は今まで通りとなった。
そうして、シューラたちは、[帝都の東門]へと【テレポーテーション】する。
“南東の宝石洞窟”を目指すため。
なお、ゲーム内は夜だが、現実の日本はAM10:45あたりだった…。



同じ頃。

[Team Dディー]も、“クエスト”を優先するみたいだ。

[Team Zゼット]に[オクシーズ]は、渓谷の“第四陣”と争っている。

[イッチューズ]と[エイディズ]は、“ジェネラルビートル”に挑んでいた。

[Team Kケイ]は、“第三陣”と乱闘になっている。



“戦士のニケ”と“武士のヤト”が、横並びで先頭を駆けた。
ここへ、“渓谷のボスキャラ”が低空飛行で突っ込んでくる。
躱しきれなかった二人は、それぞれに5Mほど【ノックバック】されるのと共にダメージを負う。
しのびのセブン”は、うつ伏せになって難を逃れた。
そうして、止まらない“ジェネラルビートル”の正面で、急ぎ[大楯]を構えた“クマッシー”が、4Mあたり後方に弾かれる。
“精霊術士のエイト”に“弓術士アーチャーのカリン”の側でストップした“7M級のカブトムシ”が、宙に浮いてゆく。
この右斜め前から放たれた“直径15㎝”の【エクスプロージョンボール爆発の玉】が、ボスの後ろ羽・・・にヒットした。
それによって、羽の一部が破損し、バランスを崩して落下した“ジェネラルビートル”が、左側面を打ち付ける。
どうやら、[エイディズ]の“女性黒魔術士”が発動したものみたいだ。
とかく。
“巨大なカブトムシ”は、体制を整え直そうと、六本の足をバタつかせだす。
この腹部に【雷の精霊】が体当たりした。
それで感電したボスが、仰向けになって、痙攣する。
こちらは、[エイディズ]の“男性精霊術士”によるものであった。
立ち上がったニケが、
「外側は硬くて攻撃が殆ど効かなかったけど、そっち・・・は弱いらしいな。」
こう推測したところ、
「なるほどぉ~。」
エイトが理解を示す。
その流れで、
「おい!」
「アイツラみたいに、俺達も上の方に移動しようぜ!!」
「腹を狙うために!」
仲間を促すヤトだった。
見れば、[エイディズ]が、できるだけ高い岩場へと足を運んでいたのである……。

およそ三分後。
“ジェネラルビートル”が消滅した…。

喋り終えた兵士らが、この場から〝パッ〟と消える。
[エイディズ]は近くに佇んでおり、“リーダーのアスタ”に反応はない。
こうしたなかで、
「とりあえず……。」
チョイスした[帰還の羅針盤]を使用するヤトであった…。

“渓谷の西側”には[エイディズ]の姿もある。
更に、アスタの頭上に[金色のダイヤマーク]が現れていた。
「どうにか倒せたな。」
そのようにヤトが声をかけたら、
「今回も、力を合わせたおかげで、勝利できたわね。」
「感謝するわ。」
「共闘は解除するけど、また何かあった際には、よろしくね。」
「……。」
「それじゃ、これで。」
話しを済ませ、自身のパーティーを連れて【テレポート】する“剣士のアスタ”だった。
背後を振り返り、
「おし。」
「俺らも都に戻ろうぜ。」
こう告げたヤトが、新たに[画面]を操作していく…。



[Team D]は、東門に近い野外で“ユニコーン”に跨る。

[Team Z]に[オクシーズ]は、渓谷の“第六陣”とバトルになっていた。

[Team K]は、“第五陣”に遭遇している。

[イッチューズ]が“帝都の中央広場”に移った一方で、フィールドの魔物集団と戦うシューラたち[Team S]であった―。
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