66 / 69
Chapter 1/最初の国
№66 フラルンの帝城・後編
しおりを挟む
「先日の厄難を打ち払いし者よ。」
「渓谷の魔物討伐、くれぐれも頼んだぞ。」
皇帝が告げたところで、[Team S]の視界が暗くなる…。
およそ1秒後に、シューラたちは“城の正面”に戻っていた。
状況を理解したらしいソソが、
「お城のなか、すごかったねぇ~。」
〝ニコニコ〟しだす。
「確かに、豪華だったな。」
感心する“武闘家のサイザー”に、〝うん うん〟と頷いて同意したのはシューラであった。
そうしたなかで、
「取り敢えず、報酬を分配しとくか。」
[画面]を開いて、目を通したシリウスが、
「おッ!!」
「〝金貨240枚〟だってよ!」
「つーことは……、1人につき20枚だな。」
このように告げたのである。
そこから、各自の[アイテムボックス]に、お金を送るシリウスだった。
これによって、
「ユニコーン買えるよね??」
ソソが〝ワクワク〟しだしたのである。
どうやら、それは、シューラも同じらしい。
「まぁ、興味はあるけど…。」
「それよりも、武器と防具を新しい物に替えたがいいんじゃない?」
“アサシンのシエル”が提案したら、シューラとソソが〝えぇ~??〟と揃って落胆した。
二人の反応に、優しく〝フッ〟と笑みをこぼした“武士のソリュウ”が、
「要塞の奪還なども達成して、懐には余裕がある故、よいのではないか?」
こう支援する。
「じゃあ、販売店に移動してみよう。」
そのように決めて、【テレポート】するシリウスであった……。
▽
帝城に訪れたのは、[イッチューズ]である。
門兵に、
「褒美がもらえるって??」
ヤトが単刀直入に訊いた。
これによって、六人が城内に入ってゆく。
ほぼ同じ頃に、[Team D]や[Team K]に[Team Z]も、兵士の案内で[謁見の間]へと廊下を歩いていた…。
▽
シューラたちは、都の“南西区”に移っている。
[聖堂]からそれなりに南東へと離れた位置に、目的の建物が在った。
ここの店主らしきNPCへ、
「ユニコーンを買いたいんだが。」
シリウスが声をかける。
「いらっしゃい。」
にこやかに応じた“40代後半で小太りの男性”が、
「お客さん初めてみたいだから、まずは説明させてもらうよ。」
そのように述べた。
ここから、ユニコーンの詳細を語っていく店主だった……。
話しによれば〝フィールドでしか乗れない〟そうだ。
要は、町中や洞窟内などには連れ込めない。
また、ユニコーンの場合は〝オートで、角から風撃を発したり、後肢で敵を蹴り上げる〟との事であった。
一頭ずつ購入したところで、
「まいどあり。」
「ユニコーン達は、帝都の外に待機させておくよ。」
「あと、注意しておいてもらいたいのは、売却に関してだな。」
「こういうのは換金所では請け合ってくれないから、うちみたいな店に足を運んでくれ。」
「それじゃ、良い旅を。」
そのように伝えてきた店主である。
「シューラ、ソソ、早く乗ってみたいだろうが、少し待ってくれな。」
「次は装備品を整えよう。」
シリウスに促され、
「分かった。」
シューラと、
「うん。」
ソソが、首を縦に振った。
こうして、
「おし。」
「んじゃぁ、防具屋に行ってみっか。」
シリウスを先頭に、パーティーメンバーが屋外へと進む。
ちなみに“都の討伐クエスト”に参加した者らは、レベルが1つずつ上がっている。
いずれにせよ。
改めて【テレポーテーション】する[Team S]だった―。
「渓谷の魔物討伐、くれぐれも頼んだぞ。」
皇帝が告げたところで、[Team S]の視界が暗くなる…。
およそ1秒後に、シューラたちは“城の正面”に戻っていた。
状況を理解したらしいソソが、
「お城のなか、すごかったねぇ~。」
〝ニコニコ〟しだす。
「確かに、豪華だったな。」
感心する“武闘家のサイザー”に、〝うん うん〟と頷いて同意したのはシューラであった。
そうしたなかで、
「取り敢えず、報酬を分配しとくか。」
[画面]を開いて、目を通したシリウスが、
「おッ!!」
「〝金貨240枚〟だってよ!」
「つーことは……、1人につき20枚だな。」
このように告げたのである。
そこから、各自の[アイテムボックス]に、お金を送るシリウスだった。
これによって、
「ユニコーン買えるよね??」
ソソが〝ワクワク〟しだしたのである。
どうやら、それは、シューラも同じらしい。
「まぁ、興味はあるけど…。」
「それよりも、武器と防具を新しい物に替えたがいいんじゃない?」
“アサシンのシエル”が提案したら、シューラとソソが〝えぇ~??〟と揃って落胆した。
二人の反応に、優しく〝フッ〟と笑みをこぼした“武士のソリュウ”が、
「要塞の奪還なども達成して、懐には余裕がある故、よいのではないか?」
こう支援する。
「じゃあ、販売店に移動してみよう。」
そのように決めて、【テレポート】するシリウスであった……。
▽
帝城に訪れたのは、[イッチューズ]である。
門兵に、
「褒美がもらえるって??」
ヤトが単刀直入に訊いた。
これによって、六人が城内に入ってゆく。
ほぼ同じ頃に、[Team D]や[Team K]に[Team Z]も、兵士の案内で[謁見の間]へと廊下を歩いていた…。
▽
シューラたちは、都の“南西区”に移っている。
[聖堂]からそれなりに南東へと離れた位置に、目的の建物が在った。
ここの店主らしきNPCへ、
「ユニコーンを買いたいんだが。」
シリウスが声をかける。
「いらっしゃい。」
にこやかに応じた“40代後半で小太りの男性”が、
「お客さん初めてみたいだから、まずは説明させてもらうよ。」
そのように述べた。
ここから、ユニコーンの詳細を語っていく店主だった……。
話しによれば〝フィールドでしか乗れない〟そうだ。
要は、町中や洞窟内などには連れ込めない。
また、ユニコーンの場合は〝オートで、角から風撃を発したり、後肢で敵を蹴り上げる〟との事であった。
一頭ずつ購入したところで、
「まいどあり。」
「ユニコーン達は、帝都の外に待機させておくよ。」
「あと、注意しておいてもらいたいのは、売却に関してだな。」
「こういうのは換金所では請け合ってくれないから、うちみたいな店に足を運んでくれ。」
「それじゃ、良い旅を。」
そのように伝えてきた店主である。
「シューラ、ソソ、早く乗ってみたいだろうが、少し待ってくれな。」
「次は装備品を整えよう。」
シリウスに促され、
「分かった。」
シューラと、
「うん。」
ソソが、首を縦に振った。
こうして、
「おし。」
「んじゃぁ、防具屋に行ってみっか。」
シリウスを先頭に、パーティーメンバーが屋外へと進む。
ちなみに“都の討伐クエスト”に参加した者らは、レベルが1つずつ上がっている。
いずれにせよ。
改めて【テレポーテーション】する[Team S]だった―。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる