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Chapter 1/最初の国
№58 来襲➄
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脇道にて――。
そこに居た魔物らを[オクシーズ]が倒しきった。
同じタイミングで、[Team Z]が小走りで寄ってくる。
こうした流れにて、頭上に“金色のダイヤマーク”が現れたオグリアーへと、
「あの?」
「いいかな??」
ザイラが声をかけた。
すると、
「おや?」
「さっき、大通りで会った……。」
「もしかして、考え直してくれたのかな??」
「だとしら、改めて提案させてもらおう。」
そのように告げたオグリアーが、[画面]を操作したのである。
これによって、ザイラの眼前にも[横長の画面]が展開された。
そこには…、
オクシーズが共闘を申請しましたが、パーティーのリーダーが不在です。
あなたが代行するか、他の人に頼むか、選んでください。
・自分が代理を務める
・別のメンバーに任せる
と表記されていたのだ。
内容を伝えたザイラに、
「じゃあ、よろしく。」
ゼシューが笑顔で返す。
〝うん〟と頷いたザイラが、“自分が代理を務める”という文字に指先で触れたことで、
「……、それでは、一緒に北門へ向かおう。」
こう喋ってくるオグリアーであった。
▽
[Team S]は、第四陣と戦っている。
魔物は総勢で42匹だ。
サキがリキャストタイムの真っただ中のため、いささかバトルに難儀していた。
それでも、こっちの[オクシーズ]のおかげで、不利という訳ではない。
結果、徐々にではあるものの、モンスター集団を確実に押していくシューラたちだった。
▽
ポーション類のアイテムを買い揃えた[Team K]が、広場に【テレポート】する。
すると、キエラの[画面]が自動的に開き、
イベントに参加しますか?
・YES
・NO
そのように書かれていた。
これを教えて、
「いぃんだよねぇ??」
首を軽く傾げながら質問したキエラに、
「勿論だよぉ。」
クーガが〝ニッコリ〟する。
そうして、キエラ達もクエストに挑むのであった。
▽
“昆虫のモンスターグループ”を殲滅した[Team S]が、揃って〝ふぅ――〟と息を吐く。
この最中に、[オクシーズ]は、再び北上しながら、フォーメーションを整えだす。
「俺らも行こうぜ。」
サイザーに促され、シューラたちも歩きだした…。
“大通り”を進みつつ、後ろを振り返ったシリウスが、
「サキ、召喚は?」
そのように尋ねる。
「もう使えるから、次は大丈夫だよ。」
こうサキが答えたところ、
「いつまで戦闘が続くのか不明なため、ここは一旦、様子を窺ったがよいのではないか??」
一列目のソリュウが意見した。
「あぁー、確かに。」
理解を示して、
「取り敢えず、温存しとくのがいいかもね。」
そう述べたサーガである……。
あれから、どうにか“第五陣”に勝利したシューラ達は、およそ1分後に、門あたりに到着していた。
周辺には骸となった数十人の兵士が転がっている。
正面に視線を送り、
「アイツら…、魔人だな。」
ふと呟いたのは、シリウスだ。
北門の左右には、少年と少女が佇んでいた。
[Team S]から向かって、左斜め前が“女の子”であり、紫色のセミロングヘアをツインテールにしている。
反対側の“男の子”は、マッシュパーマのようだ。
どちらも背丈150㎝ぐらいの“魔人コンビ”が、宙に1Mほど浮いてゆくなか、魔物たちが門から侵入して来た。
すぐさま、
「ダクドニア!」
「リン!」
「ラウス!」
サキがサーヴァントを次々と喚ぶ。
夜が訪れるなか、敵どもに備えて新たに身構える仲間たちだった―。
そこに居た魔物らを[オクシーズ]が倒しきった。
同じタイミングで、[Team Z]が小走りで寄ってくる。
こうした流れにて、頭上に“金色のダイヤマーク”が現れたオグリアーへと、
「あの?」
「いいかな??」
ザイラが声をかけた。
すると、
「おや?」
「さっき、大通りで会った……。」
「もしかして、考え直してくれたのかな??」
「だとしら、改めて提案させてもらおう。」
そのように告げたオグリアーが、[画面]を操作したのである。
これによって、ザイラの眼前にも[横長の画面]が展開された。
そこには…、
オクシーズが共闘を申請しましたが、パーティーのリーダーが不在です。
あなたが代行するか、他の人に頼むか、選んでください。
・自分が代理を務める
・別のメンバーに任せる
と表記されていたのだ。
内容を伝えたザイラに、
「じゃあ、よろしく。」
ゼシューが笑顔で返す。
〝うん〟と頷いたザイラが、“自分が代理を務める”という文字に指先で触れたことで、
「……、それでは、一緒に北門へ向かおう。」
こう喋ってくるオグリアーであった。
▽
[Team S]は、第四陣と戦っている。
魔物は総勢で42匹だ。
サキがリキャストタイムの真っただ中のため、いささかバトルに難儀していた。
それでも、こっちの[オクシーズ]のおかげで、不利という訳ではない。
結果、徐々にではあるものの、モンスター集団を確実に押していくシューラたちだった。
▽
ポーション類のアイテムを買い揃えた[Team K]が、広場に【テレポート】する。
すると、キエラの[画面]が自動的に開き、
イベントに参加しますか?
・YES
・NO
そのように書かれていた。
これを教えて、
「いぃんだよねぇ??」
首を軽く傾げながら質問したキエラに、
「勿論だよぉ。」
クーガが〝ニッコリ〟する。
そうして、キエラ達もクエストに挑むのであった。
▽
“昆虫のモンスターグループ”を殲滅した[Team S]が、揃って〝ふぅ――〟と息を吐く。
この最中に、[オクシーズ]は、再び北上しながら、フォーメーションを整えだす。
「俺らも行こうぜ。」
サイザーに促され、シューラたちも歩きだした…。
“大通り”を進みつつ、後ろを振り返ったシリウスが、
「サキ、召喚は?」
そのように尋ねる。
「もう使えるから、次は大丈夫だよ。」
こうサキが答えたところ、
「いつまで戦闘が続くのか不明なため、ここは一旦、様子を窺ったがよいのではないか??」
一列目のソリュウが意見した。
「あぁー、確かに。」
理解を示して、
「取り敢えず、温存しとくのがいいかもね。」
そう述べたサーガである……。
あれから、どうにか“第五陣”に勝利したシューラ達は、およそ1分後に、門あたりに到着していた。
周辺には骸となった数十人の兵士が転がっている。
正面に視線を送り、
「アイツら…、魔人だな。」
ふと呟いたのは、シリウスだ。
北門の左右には、少年と少女が佇んでいた。
[Team S]から向かって、左斜め前が“女の子”であり、紫色のセミロングヘアをツインテールにしている。
反対側の“男の子”は、マッシュパーマのようだ。
どちらも背丈150㎝ぐらいの“魔人コンビ”が、宙に1Mほど浮いてゆくなか、魔物たちが門から侵入して来た。
すぐさま、
「ダクドニア!」
「リン!」
「ラウス!」
サキがサーヴァントを次々と喚ぶ。
夜が訪れるなか、敵どもに備えて新たに身構える仲間たちだった―。
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