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Chapter 1/最初の国
№52 あっちそっちこっち⑧
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イヤリングを“ギルド”に届けて報酬を得た[Team D]が、外に出てきた。
“黒髪ボブショートで褐色肌のイケメン女子”ことダイナーが、
「現実の時間的に、一旦、休憩しましょう。」
「で。」
「夕方の6時…、いえ、余裕をもって5時半に新しく武器と防具を購入してから、“要塞奪還”のクエストを受けましょう。」
このように述べたところ、
「ん??」
「イベントには参加しないのか?」
“金色短髪で筋肉マッチョ”のダーランが首を傾げる。
「いいえ。」
「だからこそ、よ。」
「挑む前に少しでもレベルを上げられれば、それに越した事はないでしょ。」
ダイナーの意見に、
「成程。」
「確かにね。」
“金髪ロングの剣士”たるディンラーが頷く。
他のメンバーも納得したことで、それぞれに[画面]を開き自宅へと【テレポート】したのであった。
▽
“神殿”に到着したのは、[Team K]だ。
「まずはぁ、遺跡の攻略に集中してぇ、イベントに関しては後で考えよぉう。」
こう意見した“茶髪ショート”のクーガに、
「りょぉ~かぁい。」
〝ニコニコ〟しながら応じる“金髪ロングあざとかわいい系”のキエラだった。
▽
[イッチューズ]は、要塞 へと続く“大雑把な石畳の道”でバトルになっている。
魔物の面子は“ダークマウス.Jr/食人花/スライム/アルミラージ”が5匹ずつのようだ。
計20数のため、シューラたちの時の半分である。
ニケ・ナナ・ヤトが前線で戦うのを、エイト・カリンが後方支援していた。
クマッシーは、中盤で攻守に健闘している。
その間に、何人かの“兵士”討ち取られていく。
食人花へと“鉄刀”を払いつつ、
「弱ぇな、兵士達。」
ヤトが眉を軽く段違いにさせた。
こうした独り言が聞こえたらしいニケが、
「ま、こんなもんでしょ。」
「“特殊なNPC”じゃないんだしッ、と。」
“鉄製で片刃のバトルアックス”をアルミラージに振り下ろす。
そんな二人の間にて、スライムへと、最大幅5㎝×長さ20の“三日月状の風”を縦向きに飛ばしたナナが、
「特殊??」
ふと疑問を口にした。
「ああ、こういう戦闘には、割と強いNPCが加わったりするんだよ。」
このように教えたヤトを、
「例えば、あの“総指揮官”みたいな。」
ニケが捕捉する。
更に、
「ま、それ以外は雑魚…、つまりは“モブキャラ”の集まりってとこだな。」
「この兵隊らは。」
モンスターどもとのバトルを行ないながら喋るヤトであった……。
生き残った兵士は、総指揮官を含めて30人あたりだ。
[Team S]のときよりも10人は多い。
日が沈みゆき、夜が訪れるなか、ヤトたちがポーション類で“HP”などを回復していく…。
鉄門を通った先の“ちょっとした広場”で、東班の兵隊と合流している。
現在、兵士の数は、総勢で60人ぐらいだ。
いずれにせよ。
“正面の木製扉”を両手で押してゆく総指揮官だった―。
“黒髪ボブショートで褐色肌のイケメン女子”ことダイナーが、
「現実の時間的に、一旦、休憩しましょう。」
「で。」
「夕方の6時…、いえ、余裕をもって5時半に新しく武器と防具を購入してから、“要塞奪還”のクエストを受けましょう。」
このように述べたところ、
「ん??」
「イベントには参加しないのか?」
“金色短髪で筋肉マッチョ”のダーランが首を傾げる。
「いいえ。」
「だからこそ、よ。」
「挑む前に少しでもレベルを上げられれば、それに越した事はないでしょ。」
ダイナーの意見に、
「成程。」
「確かにね。」
“金髪ロングの剣士”たるディンラーが頷く。
他のメンバーも納得したことで、それぞれに[画面]を開き自宅へと【テレポート】したのであった。
▽
“神殿”に到着したのは、[Team K]だ。
「まずはぁ、遺跡の攻略に集中してぇ、イベントに関しては後で考えよぉう。」
こう意見した“茶髪ショート”のクーガに、
「りょぉ~かぁい。」
〝ニコニコ〟しながら応じる“金髪ロングあざとかわいい系”のキエラだった。
▽
[イッチューズ]は、要塞 へと続く“大雑把な石畳の道”でバトルになっている。
魔物の面子は“ダークマウス.Jr/食人花/スライム/アルミラージ”が5匹ずつのようだ。
計20数のため、シューラたちの時の半分である。
ニケ・ナナ・ヤトが前線で戦うのを、エイト・カリンが後方支援していた。
クマッシーは、中盤で攻守に健闘している。
その間に、何人かの“兵士”討ち取られていく。
食人花へと“鉄刀”を払いつつ、
「弱ぇな、兵士達。」
ヤトが眉を軽く段違いにさせた。
こうした独り言が聞こえたらしいニケが、
「ま、こんなもんでしょ。」
「“特殊なNPC”じゃないんだしッ、と。」
“鉄製で片刃のバトルアックス”をアルミラージに振り下ろす。
そんな二人の間にて、スライムへと、最大幅5㎝×長さ20の“三日月状の風”を縦向きに飛ばしたナナが、
「特殊??」
ふと疑問を口にした。
「ああ、こういう戦闘には、割と強いNPCが加わったりするんだよ。」
このように教えたヤトを、
「例えば、あの“総指揮官”みたいな。」
ニケが捕捉する。
更に、
「ま、それ以外は雑魚…、つまりは“モブキャラ”の集まりってとこだな。」
「この兵隊らは。」
モンスターどもとのバトルを行ないながら喋るヤトであった……。
生き残った兵士は、総指揮官を含めて30人あたりだ。
[Team S]のときよりも10人は多い。
日が沈みゆき、夜が訪れるなか、ヤトたちがポーション類で“HP”などを回復していく…。
鉄門を通った先の“ちょっとした広場”で、東班の兵隊と合流している。
現在、兵士の数は、総勢で60人ぐらいだ。
いずれにせよ。
“正面の木製扉”を両手で押してゆく総指揮官だった―。
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