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Chapter 1/最初の国
№32 和みつつ
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「帝国の北西に要塞があるのですが…、つい数時間前に、魔物の群れに襲撃されて陥落しました。」
「何人かの兵士は脱出して生き残ったらしく、都の上層部にメッセージを伝達したそうです。」
「よって、国は、百名ほどの精鋭を急ぎ向かわせたと聞き及んでいます。」
「できれば、もっと沢山の兵を動員したかったようですが、帝都の守りが手薄になるのを危惧して、断念したのだとか。」
「その代わり、冒険者に加勢してもらうべく、クエストが発注されました。」
「ここまで御理解いただけましたでしょうか?」
「もう一度お聞きになりますか??」
[受付のNPC]に尋ねられ、
「いや、大丈夫だ。」
[Team S]のリーダーたる“シリウス”が、首を横に振る。
「そうですか……。」
「ちなみに、報酬は、お一人につき金貨10枚です。」
「この案件を、お受けになりますか?」
女性が質問したところで、
「どうする??」
シリウスが仲間を窺った。
「私は構わないけど…、皆は?」
パーティーメンバーに意見を求めた“金髪の少女”に、
「シューラちゃんがそれでいいなら、誰も反対しないわよぉ。」
セイランが笑顔で答える。
各自が〝うん うん〟と頷くなか、“黒髪の少年”だけは無反応だった。
これを察したシューラが、
「どうしたの?? ソソ。」
すぐに声をかける。
「んー、……、〝落とし物をさがす〟とか、別のギルドの〝にげたペットをつかまえる〟ていうのをやってみたかったんだけど、ガマンするよ。」
「できるだけ早く、強くなっとかなくちゃいけないみたいだから。」
そう述べたソソに、
「あぁー。」
「ごめんね、ムリさせてたみたいで。」
「このクエストが終わったら、次はソソが選んでいいよ。」
優しく告げるシューラであった。
「ほんと?!」
「やったぁー!!」
ソソが喜びを表したら、全員が微笑んだ。
この流れで、
「じゃあ、“要塞”を。」
シリウスが[窓口]に伝えたところ、
「かしこまりました。」
「それでは、受注書を発行しますので、あちらに到着したら隊長さんにお渡しください。」
「ちなみに、都からですと四日ぐらいの道のりになりますが、西の町であれば二日ほどで済むはずですので、過去に訪れたことがございましたなら、ぜひ、ご活用くださいませ。」
そう教えてくれたのである…。
手続きを経て、
「それじゃ、出発すっか。」
独り言かのように呟いたシリウスに、
「ちょっと待ってもらって、“情報屋”に寄ってみてもいいかな?」
「遺跡で遭遇した“司祭”が気になってさ。」
このように提案したのは、サーガだった。
「確かにね。」
「……、シューラ、どう??」
シエルに訊かれ、
「分かった。」
快くOKした“金髪の少女”である。
屋内の“右側の壁”には、1M四方の穴が開けられており、その中は[小部屋]になっていた。
ここに控えているのは、茶髪オールバックの太った中年男性である。
「知りたい事があるんだが…。」
シリウスが話しかけたら、
「おう、いらっしゃい。」
「どの情報も銅貨5枚だぜ。」
「現在、提供できるのは、こんなとこだな。」
オジサンが喋るなり、個々の眼前に[縦長の画面]が自動的に展開された。
そこには……、
・フラルン帝国について
・都について
・図書館について
・大聖堂について
・闘技場について
・換金所について
・武器屋について
・防具屋について
・道具屋について
・宿屋について
・飲食店について
・服屋について
・乗り物について
・メッセージ機能について
・フレンド登録について
このような項目が並んでいたのである。
「関連性がありそうなのは、大聖堂か?」
首を軽く傾げたシリウスに、
「きっとね。」
そう同意するスイであった―。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
[Team S]に関する情報/男性編・パート2
名前:ソソ
年齢:10歳
身長:144㎝
容姿:黒髪ショート/黒の瞳/白肌
ジョブ:黒魔術士
LV:5
HP:35
SP:無
MP:75
武器:鉄製の柄(長さ1.5M)に半球体で緑色のクリスタルが付属している“魔法の杖”
防具:鉄の“サークレット/胸当て/肘当て/膝当て”
ブラックのローブ
攻撃力:基本30+装備品25=総計55
防御力:基本25+装備品200=総計225
素早さ:基本45-装備品の重量15=総計30
魔法:火/水/氷/風/雷/爆発 (※現時点の効果は小)
名前:ソウヤ
年齢:53歳
身長:170㎝
容姿:黒髪ロング/黒の瞳/黄色肌
ジョブ:陰陽師
LV:5
HP:33
SP:無
MP:65
武器:鉄の“薙刀”
防具:鉄製の“胸当て/籠手/腰回り/脛当て”
烏帽子&黒を基調とした狩衣
攻撃力:基本30+装備品35=総計65
防御力:基本30+装備品200=総計230
素早さ:基本45-装備品の重量15=総計30
スキル:土系/石系/植物系 (※現時点での効果は小)
名前:ソリュウ
年齢:64歳
身長:163㎝
容姿:白髪交じりのセミロングを束ねている/黒の瞳/黄色肌
ジョブ:武士
LV:6
HP:60
SP:48
MP:無
武器:鉄製の“刀”
防具:鉄の“鎧兜” (※モチーフは平安時代後期)
攻撃力:基本78+装備品40=総計118
防御力:基本54+装備品230=総計284
素早さ:基本63-装備品の重量19=総計44
スキル:未収得
「何人かの兵士は脱出して生き残ったらしく、都の上層部にメッセージを伝達したそうです。」
「よって、国は、百名ほどの精鋭を急ぎ向かわせたと聞き及んでいます。」
「できれば、もっと沢山の兵を動員したかったようですが、帝都の守りが手薄になるのを危惧して、断念したのだとか。」
「その代わり、冒険者に加勢してもらうべく、クエストが発注されました。」
「ここまで御理解いただけましたでしょうか?」
「もう一度お聞きになりますか??」
[受付のNPC]に尋ねられ、
「いや、大丈夫だ。」
[Team S]のリーダーたる“シリウス”が、首を横に振る。
「そうですか……。」
「ちなみに、報酬は、お一人につき金貨10枚です。」
「この案件を、お受けになりますか?」
女性が質問したところで、
「どうする??」
シリウスが仲間を窺った。
「私は構わないけど…、皆は?」
パーティーメンバーに意見を求めた“金髪の少女”に、
「シューラちゃんがそれでいいなら、誰も反対しないわよぉ。」
セイランが笑顔で答える。
各自が〝うん うん〟と頷くなか、“黒髪の少年”だけは無反応だった。
これを察したシューラが、
「どうしたの?? ソソ。」
すぐに声をかける。
「んー、……、〝落とし物をさがす〟とか、別のギルドの〝にげたペットをつかまえる〟ていうのをやってみたかったんだけど、ガマンするよ。」
「できるだけ早く、強くなっとかなくちゃいけないみたいだから。」
そう述べたソソに、
「あぁー。」
「ごめんね、ムリさせてたみたいで。」
「このクエストが終わったら、次はソソが選んでいいよ。」
優しく告げるシューラであった。
「ほんと?!」
「やったぁー!!」
ソソが喜びを表したら、全員が微笑んだ。
この流れで、
「じゃあ、“要塞”を。」
シリウスが[窓口]に伝えたところ、
「かしこまりました。」
「それでは、受注書を発行しますので、あちらに到着したら隊長さんにお渡しください。」
「ちなみに、都からですと四日ぐらいの道のりになりますが、西の町であれば二日ほどで済むはずですので、過去に訪れたことがございましたなら、ぜひ、ご活用くださいませ。」
そう教えてくれたのである…。
手続きを経て、
「それじゃ、出発すっか。」
独り言かのように呟いたシリウスに、
「ちょっと待ってもらって、“情報屋”に寄ってみてもいいかな?」
「遺跡で遭遇した“司祭”が気になってさ。」
このように提案したのは、サーガだった。
「確かにね。」
「……、シューラ、どう??」
シエルに訊かれ、
「分かった。」
快くOKした“金髪の少女”である。
屋内の“右側の壁”には、1M四方の穴が開けられており、その中は[小部屋]になっていた。
ここに控えているのは、茶髪オールバックの太った中年男性である。
「知りたい事があるんだが…。」
シリウスが話しかけたら、
「おう、いらっしゃい。」
「どの情報も銅貨5枚だぜ。」
「現在、提供できるのは、こんなとこだな。」
オジサンが喋るなり、個々の眼前に[縦長の画面]が自動的に展開された。
そこには……、
・フラルン帝国について
・都について
・図書館について
・大聖堂について
・闘技場について
・換金所について
・武器屋について
・防具屋について
・道具屋について
・宿屋について
・飲食店について
・服屋について
・乗り物について
・メッセージ機能について
・フレンド登録について
このような項目が並んでいたのである。
「関連性がありそうなのは、大聖堂か?」
首を軽く傾げたシリウスに、
「きっとね。」
そう同意するスイであった―。
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[Team S]に関する情報/男性編・パート2
名前:ソソ
年齢:10歳
身長:144㎝
容姿:黒髪ショート/黒の瞳/白肌
ジョブ:黒魔術士
LV:5
HP:35
SP:無
MP:75
武器:鉄製の柄(長さ1.5M)に半球体で緑色のクリスタルが付属している“魔法の杖”
防具:鉄の“サークレット/胸当て/肘当て/膝当て”
ブラックのローブ
攻撃力:基本30+装備品25=総計55
防御力:基本25+装備品200=総計225
素早さ:基本45-装備品の重量15=総計30
魔法:火/水/氷/風/雷/爆発 (※現時点の効果は小)
名前:ソウヤ
年齢:53歳
身長:170㎝
容姿:黒髪ロング/黒の瞳/黄色肌
ジョブ:陰陽師
LV:5
HP:33
SP:無
MP:65
武器:鉄の“薙刀”
防具:鉄製の“胸当て/籠手/腰回り/脛当て”
烏帽子&黒を基調とした狩衣
攻撃力:基本30+装備品35=総計65
防御力:基本30+装備品200=総計230
素早さ:基本45-装備品の重量15=総計30
スキル:土系/石系/植物系 (※現時点での効果は小)
名前:ソリュウ
年齢:64歳
身長:163㎝
容姿:白髪交じりのセミロングを束ねている/黒の瞳/黄色肌
ジョブ:武士
LV:6
HP:60
SP:48
MP:無
武器:鉄製の“刀”
防具:鉄の“鎧兜” (※モチーフは平安時代後期)
攻撃力:基本78+装備品40=総計118
防御力:基本54+装備品230=総計284
素早さ:基本63-装備品の重量19=総計44
スキル:未収得
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