64 / 77
黎明期
第64話 交錯するもの⑪
しおりを挟む
▽
私は、“メリン・ハースト”です。
ルシム大公殿下の遠戚にあたる者で、[タケハヤ島]の“北方の一部”を治めてきました。
なお、婿養子だった夫は、数年前に他界しております。
……、さて。
ある日の事、大公殿下から珍しく手紙が届きました。
(何か問題でも起きたのかしら??)
そう危惧しつつ、内容に目を通します。
すると…、アシャーリー御令嬢が未だかつてない料理を作れることや、これをもとにした飲食店がスブキィで大繁盛しているといった旨が、書かれていたのです。
また、〝ジィーモでも事業展開したいので、話しを聞きに赴いてもらいたい〟〝その際には館内へ瞬間移動して構わん〟とも。
このため、久方ぶりに、あちらへと渡る私でした……。
驚かされた事が二つございます。
一つは、“ダイワの第二王子殿下”がお越しになられていた件です。
御令嬢の友人だと勘違いした私は、90度に頭を下げて無礼を謝罪しました。
もう一つは、御令嬢の調理です。
確かに、それらの品々は美味でした!!
当初、(大公殿下が孫娘かわいさに大袈裟になっていらっしゃるだけでしょう)と、高を括っておりましたが…、間違いを改める私です。
これであれば、かなりの経済効果となっているのも頷けます。
そのため、私は、[北の港町ジィーモ]で店舗などを探すことに決めたのです!
……、ええ、見事のまでの“手の平返し”でございます。
自覚はありますので、どうぞ、そっとしておいてください。
まぁ、このような流れにて、候補を調査していった次第です…。
数日後、お店の経営が上手くいかずに困っている女性三人組を、大公殿下がたに報せました。
そうして、御令嬢と母君に、ご足労いただきます。
御令嬢の“鍛錬”と“勉学”のため、大公殿下がたも付いて来られました。
……、私の所で働いている料理人達にも、御令嬢が伝授してくださるので、よしとしましょう。
ちなみに、私を虜にしたのは、スープ類です☆
なかでも、“冷製系”が、お気に入りとなりました♪
このような形でお野菜を補給できて、美肌と健康に繋がるのは、魅力でしかありません!!
…………。
つい取り乱してしまったことを、お詫び致します。
誠に申し訳ございませんでした。
いずれにしろ…。
修行を終えた彼女たち三人の、前途が明るいものであるよう、心から願うばかりです―。
▽
私は、“リラル”です。
ジィーモの[孤児院]で育ちました。
そこは、15歳になったら卒業しないといけません。
これによって、私は、もともと興味があった“飲食の道”を歩むため、ある店舗に住み込みで働かせてもらうようになったのです……。
一年後には、仲の良かった2人も、孤児院を出ました。
私より二つ年下の彼女たちは、それぞれ別々の飲食店に勤める運びとなったのです。
余談になるかもしれませんが、私達に“姓”はありませんでした。
そのため、院長先生の苗字である“エニスモ”を貰い受けています。
結果、3人とも同じ姓になりました…。
更に二年が過ぎ、各自が貯めたお金で、共同経営することにしたのです。
選んだ建物は、一階が店舗になっています。
お客さんが一度に入れるのは16人迄といった面積です。
ま、“厨房”や“お手洗い”に“従業員控室”があるので、割と広めな印象でした。
二階は、少し狭いながらも、“お部屋”が三つと、“脱衣所に浴室”が、設けられています。
あと、“お手洗い”も。
ちょっとした裏庭には、“中くらいの氷室”が備わっていました。
お値段は安めだったので、すぐさま契約した私たちです。
夢と希望に満ちた〝ワクワク〟の新生活が始まります!
こう思ったのですが……、現実は甘くはありませんでした。
およそ二ヶ月後には、倒産寸前に追い込まれていたのです。
立地条件が悪かったのが原因かもしれません。
大通りではなく、路地裏に在って、いささか分かりづらいため、お客さんがあまり入らないのです。
だから建物の価格が低めだったのでしょう。
そういう事に関して、私達は、素人すぎました。
世間知らずだったのを悔いるばかりです。
お店を畳むしかないと、諦めるようになったときでした。
救いの手が差し伸べられたのは!!
“孤児院の支援”と“女性の社会的自立”を推進なされているメリン領主様に、お声がけいただけたのです!
こうして、私たちは、大公様がたを紹介してもらいました…。
アシャーリー御令嬢様が考案なされたという調理法は、素晴らしい限りです。
全ての品に、頬が落ちそうになります。
特に私が惹かれたのは、“スクランブルエッグ”と“プレーンオムレツ”でした☆
……、ええ、私は、玉子が大好きなのです!!
この気持ち、誰かと分かち合えたなら、どれほどの喜びとなるでしょう☆ミ
ま、それはおいといて…。
いろいろと教わった私たちは、改めて開業しました。
〝いつか訪れるかもしれない、とある方々に、珍しい文字が彫られた銀板をお渡しする〟といった条件で……。
お店の名称は[チキュウビストロ・リジュフィース]となっています。
“リジュフィース”は、私達が元より使ってきました。
意味は“可憐な乙女たち”です。
更に、[大公家御用達]を掲げるのが許可されました。
これだけでなく、営業を再開した初日には、大公様と御令嬢様がたに、メリン領主様が、お越しくださったのです。
わざと大通りで[馬車]を降りて、そこから徒歩で来られたそうで、とても注目を集めておられました。
おかげで、私達の店舗は、瞬く間に噂となったのです…。
〝どれもが美味しすぎる〟と評判になったのもあって、客足が伸びていきました。
今となっては行列が絶えません!
これに伴い、かなりの多忙を極めております。
しかしながら、嬉しい悲鳴と言えるでしょう♪
そうして、私たち3人は、いろんな方々と神様に心から感謝しつつ、幸せな日々を過ごすようになりました―。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
[チキュウビストロ・リジュフィースの店長]
名前
リラル・エニスモ
年齢
18歳
容姿
髪と瞳はライトゴールド
(ゆるふわセミロングヘアを“ツインテールおさげ”にすることが多い)
肌は白色
性格
真面目な一方で天然な部分がある
私は、“メリン・ハースト”です。
ルシム大公殿下の遠戚にあたる者で、[タケハヤ島]の“北方の一部”を治めてきました。
なお、婿養子だった夫は、数年前に他界しております。
……、さて。
ある日の事、大公殿下から珍しく手紙が届きました。
(何か問題でも起きたのかしら??)
そう危惧しつつ、内容に目を通します。
すると…、アシャーリー御令嬢が未だかつてない料理を作れることや、これをもとにした飲食店がスブキィで大繁盛しているといった旨が、書かれていたのです。
また、〝ジィーモでも事業展開したいので、話しを聞きに赴いてもらいたい〟〝その際には館内へ瞬間移動して構わん〟とも。
このため、久方ぶりに、あちらへと渡る私でした……。
驚かされた事が二つございます。
一つは、“ダイワの第二王子殿下”がお越しになられていた件です。
御令嬢の友人だと勘違いした私は、90度に頭を下げて無礼を謝罪しました。
もう一つは、御令嬢の調理です。
確かに、それらの品々は美味でした!!
当初、(大公殿下が孫娘かわいさに大袈裟になっていらっしゃるだけでしょう)と、高を括っておりましたが…、間違いを改める私です。
これであれば、かなりの経済効果となっているのも頷けます。
そのため、私は、[北の港町ジィーモ]で店舗などを探すことに決めたのです!
……、ええ、見事のまでの“手の平返し”でございます。
自覚はありますので、どうぞ、そっとしておいてください。
まぁ、このような流れにて、候補を調査していった次第です…。
数日後、お店の経営が上手くいかずに困っている女性三人組を、大公殿下がたに報せました。
そうして、御令嬢と母君に、ご足労いただきます。
御令嬢の“鍛錬”と“勉学”のため、大公殿下がたも付いて来られました。
……、私の所で働いている料理人達にも、御令嬢が伝授してくださるので、よしとしましょう。
ちなみに、私を虜にしたのは、スープ類です☆
なかでも、“冷製系”が、お気に入りとなりました♪
このような形でお野菜を補給できて、美肌と健康に繋がるのは、魅力でしかありません!!
…………。
つい取り乱してしまったことを、お詫び致します。
誠に申し訳ございませんでした。
いずれにしろ…。
修行を終えた彼女たち三人の、前途が明るいものであるよう、心から願うばかりです―。
▽
私は、“リラル”です。
ジィーモの[孤児院]で育ちました。
そこは、15歳になったら卒業しないといけません。
これによって、私は、もともと興味があった“飲食の道”を歩むため、ある店舗に住み込みで働かせてもらうようになったのです……。
一年後には、仲の良かった2人も、孤児院を出ました。
私より二つ年下の彼女たちは、それぞれ別々の飲食店に勤める運びとなったのです。
余談になるかもしれませんが、私達に“姓”はありませんでした。
そのため、院長先生の苗字である“エニスモ”を貰い受けています。
結果、3人とも同じ姓になりました…。
更に二年が過ぎ、各自が貯めたお金で、共同経営することにしたのです。
選んだ建物は、一階が店舗になっています。
お客さんが一度に入れるのは16人迄といった面積です。
ま、“厨房”や“お手洗い”に“従業員控室”があるので、割と広めな印象でした。
二階は、少し狭いながらも、“お部屋”が三つと、“脱衣所に浴室”が、設けられています。
あと、“お手洗い”も。
ちょっとした裏庭には、“中くらいの氷室”が備わっていました。
お値段は安めだったので、すぐさま契約した私たちです。
夢と希望に満ちた〝ワクワク〟の新生活が始まります!
こう思ったのですが……、現実は甘くはありませんでした。
およそ二ヶ月後には、倒産寸前に追い込まれていたのです。
立地条件が悪かったのが原因かもしれません。
大通りではなく、路地裏に在って、いささか分かりづらいため、お客さんがあまり入らないのです。
だから建物の価格が低めだったのでしょう。
そういう事に関して、私達は、素人すぎました。
世間知らずだったのを悔いるばかりです。
お店を畳むしかないと、諦めるようになったときでした。
救いの手が差し伸べられたのは!!
“孤児院の支援”と“女性の社会的自立”を推進なされているメリン領主様に、お声がけいただけたのです!
こうして、私たちは、大公様がたを紹介してもらいました…。
アシャーリー御令嬢様が考案なされたという調理法は、素晴らしい限りです。
全ての品に、頬が落ちそうになります。
特に私が惹かれたのは、“スクランブルエッグ”と“プレーンオムレツ”でした☆
……、ええ、私は、玉子が大好きなのです!!
この気持ち、誰かと分かち合えたなら、どれほどの喜びとなるでしょう☆ミ
ま、それはおいといて…。
いろいろと教わった私たちは、改めて開業しました。
〝いつか訪れるかもしれない、とある方々に、珍しい文字が彫られた銀板をお渡しする〟といった条件で……。
お店の名称は[チキュウビストロ・リジュフィース]となっています。
“リジュフィース”は、私達が元より使ってきました。
意味は“可憐な乙女たち”です。
更に、[大公家御用達]を掲げるのが許可されました。
これだけでなく、営業を再開した初日には、大公様と御令嬢様がたに、メリン領主様が、お越しくださったのです。
わざと大通りで[馬車]を降りて、そこから徒歩で来られたそうで、とても注目を集めておられました。
おかげで、私達の店舗は、瞬く間に噂となったのです…。
〝どれもが美味しすぎる〟と評判になったのもあって、客足が伸びていきました。
今となっては行列が絶えません!
これに伴い、かなりの多忙を極めております。
しかしながら、嬉しい悲鳴と言えるでしょう♪
そうして、私たち3人は、いろんな方々と神様に心から感謝しつつ、幸せな日々を過ごすようになりました―。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
[チキュウビストロ・リジュフィースの店長]
名前
リラル・エニスモ
年齢
18歳
容姿
髪と瞳はライトゴールド
(ゆるふわセミロングヘアを“ツインテールおさげ”にすることが多い)
肌は白色
性格
真面目な一方で天然な部分がある
0
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】婚約破棄されて修道院へ送られたので、今後は自分のために頑張ります!
猫石
ファンタジー
「ミズリーシャ・ザナスリー。 公爵の家門を盾に他者を蹂躙し、悪逆非道を尽くしたお前の所業! 決して許してはおけない! よって我がの名の元にお前にはここで婚約破棄を言い渡す! 今後は修道女としてその身を神を捧げ、生涯後悔しながら生きていくがいい!」
無実の罪を着せられた私は、その瞬間に前世の記憶を取り戻した。
色々と足りない王太子殿下と婚約破棄でき、その後の自由も確約されると踏んだ私は、意気揚々と王都のはずれにある小さな修道院へ向かったのだった。
注意⚠️このお話には、妊娠出産、新生児育児のお話がバリバリ出てきます。(訳ありもあります)お嫌いな方は自衛をお願いします!
2023/10/12 作者の気持ち的に、断罪部分を最後の番外にしました。
2023/10/31第16回ファンタジー小説大賞奨励賞頂きました。応援・投票ありがとうございました!
☆このお話は完全フィクションです、創作です、妄想の作り話です。現実世界と混同せず、あぁ、ファンタジーだもんな、と、念頭に置いてお読みください。
☆作者の趣味嗜好作品です。イラッとしたり、ムカッとしたりした時には、そっと別の素敵な作家さんの作品を検索してお読みください。(自己防衛大事!)
☆誤字脱字、誤変換が多いのは、作者のせいです。頑張って音読してチェックして!頑張ってますが、ごめんなさい、許してください。
★小説家になろう様でも公開しています。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる