GOD SLAYER’S

ネコのうた

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― 第六章・吉凶禍福 ―

第280話 防衛戦・其之弐

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軍勢の先頭をゆく[ゴッド・スレイヤーズ]は…、

  一列目 = 紫蓮
  二列目 = グーラン/フゥーリカン
  三列目 = 撫子
  四列目 = 百桃星/イリィターン
  五列目 = ランダ―/ペイニー
  六列目 = ランソワ
  七列目 = ルウェー/涼音
  八列目 = タリアノ
  九列目 = スリア

こうした陣形になっており、それぞれに各サーヴァントを伴っている。

スリアは、あれから[ロボット]を2つ完成させていた。

どちらも“ミスリル製”の[人型・・]だ。

[男型おがた]と[女型めがた]の1体ずつで、双方ともに、背丈は180㎝くらいであり、目の部分から【ビーム】を発射できる。

なお、男型は“パワー系”で、女型は“スピード系”となっていた。

男型の[バトルアックス戦斧]には【爆発】が、女型は[グレイヴ薙刀]に【雷撃】が、付与されている。

これらの武器に関しては、[ニッショウ国]でスリアの公務を補佐しているドワーフたちが“ミスリル”と“魔鉱石”を混ぜ合わせて製造してくれたそうだ。

そうした[人型]の【ビーム】と【武器能力】は10回まで使えて、これを過ぎると2分のクール(リキャスト)タイムに突入する。

補足として、[動物型ロボット/機械馬きかいうま三輪バイクトライク]の【ビーム】は、5回までが限界で、クールタイムは4分だ。

スリアは、自身の[ビームライフル光線銃剣]も“ミスリル製”にしており、20発を撃てるようになったのと、リキャストタイムが2分となっていた。

以前の[ビームライフル]は、10発迄で、クールタイムは4分である。

ちなみに、[GOD SLAYER‘S]のリキャストタイムは、個人差があるものの、3分~3分30秒だったのが、2分~2分30秒に減っている。

サーヴァント達のクールタイムは、3分30秒~4分だったが、現在は2分30秒~3分だ。

撫子なでしこの【影分身】はというと、三人から四人になっていた。

〝本人を含めれば五人〟という計算になる。

【影分身】を出現させられている時間はもともと2分30秒だったのが2分までとなり、リキャストタイムは3分30秒だったのが4分に増えていた。

ただし、それ以外の“火遁・風遁・水遁・氷遁・雷遁・土遁”のクールタイムは2分だ。

……、さて。

[機械馬]で最前を駆ける紫蓮しれんが、先程の“”と“”による咆哮で未だ畏縮いしゅくしている敵兵らを、

「どけぇ―ッ!!」

大声で促す。

多くの兵士が〝ひぃッ!〟といった感じで逃げだそうとするなか、数万の神々が宙に上昇しだす。

この殆どは“下級神”であり、いささか怯えているみたいだ。

どうやら、新羅しんらなどの雄叫おたけびが効いているらしい。

一方、“中級神”は割と落ち着いている。

最後尾の“総大将”は、ひとまず静観を決め込むようだ。

いずれにせよ。

[ニッショウ軍]の狙いは“神ども”である。

とは言え、人間であれサーヴァントであれ、立ちはだかる者がいれば、斬り伏せる所存であった―。
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