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― 第五章・魔の領域 ―
第217話 海戦・後編
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こちらの500万と、敵の200万が、魔法・スキル・矢を撃ち合っている。
その最中に、神々は上空に集まっていた。
数は七柱である。
妖怪たちの軍艦を観察した“総大将の男神”が、
「おそらく、指揮官は、あそこに居るだろう。」
「ソヤツの首を獲れば、この状況を打開できようぞ。」
左腰の鞘から抜いた[ラージソード]を掲げ、
「我に続けぇッ!!」
周囲を促したのであった…。
母船の甲板にて。
何やら〝ピクッ〟と反応した鬼王が、斜め上に視線を送る。
ここに、顔を前にして急降下して来た神どもが、それぞれに掌を突き出し、幅20㎝×長さ1Mの【ビーム】を、100本ずつ発射した。
合計すると700個である。
「ふんッ!」
鬼王が左足で床を〝ドンッ!!〟と踏んだところ、直径5M×高さ10Mの[炎の柱]が生じたのだった。
これによって、【光線】の八割ほどが焼け失せる。
範囲外だった二割ぐらいは、他の妖怪たちや、戦艦そのものにヒットした。
負傷した者らもいるが、命に危険はなさそうだ。
宙で止まった神々に対して、鬼王は、どこか呆れたように笑みを浮かべながら、
「下策よのぉう。」
胸元あたりで“抜剣”する。
大きさは、柄の長さ50㎝×剣身2M×元幅30cmといったところだろう。
そんな[斬馬剣]を両手で握り、
「ぬぉりゃッ!」
おもいっきり突き出した鬼王によって、最小直径50㎝×最大直径20M×長さ50Mの【竜巻】が、一直線に放たれた。
「な?!」
この規模に驚愕した神どもは、動けずにいる。
ドオオオオォォォォ――ッ!!!!
[風の渦]に巻き込まれ、翼が〝ズタボロ〟になった七柱が、離れ離れで墜ちていく。
そのうちの二柱は、海に沈んでいった。
もはや飛べなくなっており、甲冑が重たい事から、連中は助からないだろう。
実力の差に面白味を感じなかったらしい鬼王が、
「取るに足らんな。」
眉間に軽くシワを寄せるなか、残りの五柱は、別々の船に体を叩き付けられたのである。
連中にとっては最悪なことに、どれもが[妖怪の艦]であった。
「ぐぬぅ~ッ!」
苦しそうに起き上がったのは、総大将である。
武器も防具も割と破損しているみたいだ。
この男神の右側より、
「ようこそ、地獄へ。」
“狐の獣人”である櫻莉が、〝ニィ〟と口元を緩める。
彼女は【武士】の鎧兜に刀を装着していた。
その左隣には、【戦士】の防具とバトルアックスを備えた“熊の獣人”ことバーガインが見受けられる。
櫻莉&バーガインと敵を挟んだ反対側より、
「“一斉攻撃”で構わないわよね?」
[餓狼の蒼群]のリーダーたる“剣士のルギー”が確認した。
こういった質問に、神の正面に佇んでいる紫蓮が、
「ああ。」
「早いとこ終わらせちまおう。」
と、伝えたのである。
彼の背後で臨戦態勢に入っているのは、当然、[GOD SLAYER’S]の仲間達だった―。
その最中に、神々は上空に集まっていた。
数は七柱である。
妖怪たちの軍艦を観察した“総大将の男神”が、
「おそらく、指揮官は、あそこに居るだろう。」
「ソヤツの首を獲れば、この状況を打開できようぞ。」
左腰の鞘から抜いた[ラージソード]を掲げ、
「我に続けぇッ!!」
周囲を促したのであった…。
母船の甲板にて。
何やら〝ピクッ〟と反応した鬼王が、斜め上に視線を送る。
ここに、顔を前にして急降下して来た神どもが、それぞれに掌を突き出し、幅20㎝×長さ1Mの【ビーム】を、100本ずつ発射した。
合計すると700個である。
「ふんッ!」
鬼王が左足で床を〝ドンッ!!〟と踏んだところ、直径5M×高さ10Mの[炎の柱]が生じたのだった。
これによって、【光線】の八割ほどが焼け失せる。
範囲外だった二割ぐらいは、他の妖怪たちや、戦艦そのものにヒットした。
負傷した者らもいるが、命に危険はなさそうだ。
宙で止まった神々に対して、鬼王は、どこか呆れたように笑みを浮かべながら、
「下策よのぉう。」
胸元あたりで“抜剣”する。
大きさは、柄の長さ50㎝×剣身2M×元幅30cmといったところだろう。
そんな[斬馬剣]を両手で握り、
「ぬぉりゃッ!」
おもいっきり突き出した鬼王によって、最小直径50㎝×最大直径20M×長さ50Mの【竜巻】が、一直線に放たれた。
「な?!」
この規模に驚愕した神どもは、動けずにいる。
ドオオオオォォォォ――ッ!!!!
[風の渦]に巻き込まれ、翼が〝ズタボロ〟になった七柱が、離れ離れで墜ちていく。
そのうちの二柱は、海に沈んでいった。
もはや飛べなくなっており、甲冑が重たい事から、連中は助からないだろう。
実力の差に面白味を感じなかったらしい鬼王が、
「取るに足らんな。」
眉間に軽くシワを寄せるなか、残りの五柱は、別々の船に体を叩き付けられたのである。
連中にとっては最悪なことに、どれもが[妖怪の艦]であった。
「ぐぬぅ~ッ!」
苦しそうに起き上がったのは、総大将である。
武器も防具も割と破損しているみたいだ。
この男神の右側より、
「ようこそ、地獄へ。」
“狐の獣人”である櫻莉が、〝ニィ〟と口元を緩める。
彼女は【武士】の鎧兜に刀を装着していた。
その左隣には、【戦士】の防具とバトルアックスを備えた“熊の獣人”ことバーガインが見受けられる。
櫻莉&バーガインと敵を挟んだ反対側より、
「“一斉攻撃”で構わないわよね?」
[餓狼の蒼群]のリーダーたる“剣士のルギー”が確認した。
こういった質問に、神の正面に佇んでいる紫蓮が、
「ああ。」
「早いとこ終わらせちまおう。」
と、伝えたのである。
彼の背後で臨戦態勢に入っているのは、当然、[GOD SLAYER’S]の仲間達だった―。
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