GOD SLAYER’S

ネコのうた

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― 第五章・魔の領域 ―

第196話 イーガー国

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[ゴッド・スレイヤーズ]は、南に向かっていた。

テント(ゲル)内の[大食堂]にて、昼食を摂りながら、コーンロウヘアーで黒肌のフゥーリカンが、

「なんで、“サガーミィー国”を目指すんだ??」

赤茶髪ソバージュかつ褐色肌のスリアに尋ねたら、

「“祖父の記録”によれば、およそ四ヶ月半後に、“東の大陸”から海を渡って神どもが攻め込んで来ることになっている。」
「だが…、確実に未来が変わってきているみたいだから、時期が早まるかもしれないし、逆に遅くなるかもしれない。」
「ま、どっちにしたって、向かっておくべきだろ?」

このように返ってきたのである。

「歴史は、どう違ってきているのでしょうか??」

金色短髪で細長メガネのタリアノが質問したところ、

「アタシらの知る限りでは、“鮮紅せんこうの豹一団”の代表は跡を継がない。」
「そもそも、あの人がオワ-リン国主の血筋という事すら初耳だ。」

スリアが答えた。

誰もが〝ふぅ~む〟といった感じで理解を示した流れで、その場に静寂が訪れる。

「あの決断が、オワ-リンにとって幸福な結果に繋がると良いですね。」

エルフの血筋で白金ロングヘアであるランソワの意見に、全員が頷いて微笑んだのであった……。


およそ二週間が経ち、紫蓮しれん達はオワ-リンの国境を越えたのである。

なお、紫蓮は、他の男性陣と同じく、定期的に髭を剃るようになったみたいだ。


そこから更に一週間ほど南下して、彼らは、[イーガーの首都]の“北門”をくぐり、大通りを歩いていた。

都には、木造りで瓦屋根の建物が立ち並んでいる。

一同は、途中で宿に泊まりつつ、半日ぐらいで中心地に辿り着いた。

ここには“小高い山”が存在している。

そこそこ切り拓かれた山には、幾らかの屋敷とやぐらが設けられているようだ。

他にも、石垣に空堀からぼりが見受けられた。

まさに[天然要塞]である。

紫蓮たちは、“丸太階段”を登り、頂上を目指していた。

時刻はPM16:30を回ったところである…。


門兵の一人が、

「止まれ!」
「ここに何用か?!」

と、凄んできた。

〝スッ〟と先頭に出て、

「私だ!!」
「久しいなッ!」

嬉しそうに答えた[くノ一]に、

「!!」
撫子なでしこじゃないか!」

「お、本当だ!!」

「元気だったか!?」

「お――い!」
「撫子が帰ってきたぞぉッ!!」

“忍び装束姿の兵士”らも喜びを表す。

「うむ!」
みなも息災そうで、なによりだ!!」

このように応じた彼女が、

「こちらは、私の冒険仲間だ!」
「よろしくな!!」

[GOD SLAYER’S]を軽く紹介する。

忍者達のなかでも、身長170㎝くらいで20代前半の男性が、

「そうか。」
「では、歓迎する!」
「全員、入ってくれ。」

そう告げた。

誰もが敷地へと足を進めていたら、

「おぉ―!!」
「本当に撫子だ!」

といった具合に、あちらこちらからしのびたちが集まってきたのである。

ちなみに、男女問わず、頭巾を被っておらず、布などで顔を隠してもいない。

何はともあれ。

撫子が“人気者”であることが分かったひとコマだった―。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

フゥーリカンのサーヴァント達

メスのサソリ
上半身が70㎝ぐらいの人間の女性となっており、下半身は4M大の蠍
背中あたりまでの長さの髪は白い
顔立ちは綺麗系
ジョブは【戦士】
武器は“両刃のバトルアックス戦斧
スキルは[麻痺]

メスのバジリスク
上半身が70㎝ぐらいの人間の女性となっており、コブラみたいな下半身は5Mほどの長さ
髪は、ロングで、黒い
顔立ちはクールビューティ―
ジョブは【剣士】
武器は“中剣”
スキルは[猛毒]

オスのガーゴイル
160㎝だった背丈は175㎝に
ショートの髪や、肌に、翼と、尻尾は、灰色
角と目に爪は、黒い
ジョブは【武闘家】
武器は“トンファー” 
スキルは[地撃]
自分を[石化]するのも可能

オスのジャイアントアント大きな蟻
上半身が70㎝ぐらいの人間の男性みたいになっており、アリの下半身は4M大に
全体的に蟻の甲殻で覆われている
ジョブは【騎士】
武器は“ラージソード大剣
スキルは[雷撃]

オスの鷹(獣人)
175㎝だった背丈は190㎝に
ジョブは【武士】
武器は“槍”
スキルは[風撃]
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