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― 第四章・西陸行路 ―
第166話 逆撃・其之弐
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急ぎ後退する権蔵&美麗と入れ代わった夜摩が、左足で〝ドンッ!!〟と地を踏み、横5M×高さ4Mの山型にせり上げた。
厚みは2Mありそうだ。
これが出現するのと同時に、“元オーガ”が魔法陣と同じ大きさかつ紫色の【光線】を発射して、
ズッドオオオオ――ンッ!!!!
と、[土の山]を破壊する。
だが、紫蓮たちは“土山”に守られ、無事だった。
防ぎきれなかった部分は、【ビーム】が飛んでいったものの、[ゴッド・スレイヤーズ]には被害がなかったみたいだ。
しかし、後続部隊は割と巻き込まれている。
その間に、硬直していた敵兵どもの自由が利くようになった。
これを、グーランにフゥーリカンを中心としたメンバーが、攻撃していく。
〝紫蓮達の邪魔はさせまい〟と。
撫子とタリアノは、自身のサーヴァントと共に、紫蓮らの援護射撃を行っている。
様々なスキル&魔法で胸元や腹部を負傷したうえに、来夢に窒息させられたオーガは、意識が朦朧としたのか、フラついて、地面に右膝を着いた。
そこに、
「離れろ、来夢!」
紫蓮が指示を送る。
〝ピクッ〟と反応したコンフュージョンスライムが、後方へ跳ねながら“人型”に戻った。
来夢の安全を目視した紫蓮が、左の掌から“幅15㎝の雷撃”を一斉に5つ発射したのである。
まともにくらって〝ビリビリビリビリビリィーッ!!〟と感電したオーガが、うつ伏せで〝ズドォン!〟と倒れた。
ここへ、新羅がダメ押しとばかりに、直径40㎝の[黒炎]を、頭に浴びせ掛けたのである。
新羅が[ドラゴンブレス]を吐き終えたところで、誰もが勝利を確信したものの、上体を起こしたオーガが、右手で直径5Mの魔法陣を再び展開していく。
開戦時には既に抜刀していた紫蓮が、サムライソードに〝バチ、バチ、バチバチィッ〟と雷を伝導させた。
その流れで、刀を突き出して、幅40㎝の稲妻を放つ。
これに、〝ズバシュッ!!〟と額を貫かれたオーガの全身に電流が走り、次の瞬間には消滅したのである。
そこには、長さ50㎝×幅25㎝ぐらいの楕円形であり、黒色に紫色と白色が入り混じっている、[魔鉱石]だけが遺された…。
紫蓮たちの活躍によって、〝おお――ッ!!!!〟と湧いた[ミーノン中央隊]が猛攻を仕掛けていく。
とは言え、空中の“元インキュバス”と“元セイレーン”には手古摺らされているようだ。
冷静に観察していたタリアノが、 [ブレスレット]の“画面”を開き、
「グーラン、ランダ―、スリア、ルウェーは、インキュバスに。」
「フゥーリカン、ペイニー、ランソワ、涼音は、セイレーンに、当たってください。」
「紫蓮と撫子は、私と一緒に、眼前の雑兵を倒していきましょう。」
「ただし、状況次第では、それぞれを補佐したいので、臨機応変に、お願いします。」
そう仲間に連絡したのであった―。
厚みは2Mありそうだ。
これが出現するのと同時に、“元オーガ”が魔法陣と同じ大きさかつ紫色の【光線】を発射して、
ズッドオオオオ――ンッ!!!!
と、[土の山]を破壊する。
だが、紫蓮たちは“土山”に守られ、無事だった。
防ぎきれなかった部分は、【ビーム】が飛んでいったものの、[ゴッド・スレイヤーズ]には被害がなかったみたいだ。
しかし、後続部隊は割と巻き込まれている。
その間に、硬直していた敵兵どもの自由が利くようになった。
これを、グーランにフゥーリカンを中心としたメンバーが、攻撃していく。
〝紫蓮達の邪魔はさせまい〟と。
撫子とタリアノは、自身のサーヴァントと共に、紫蓮らの援護射撃を行っている。
様々なスキル&魔法で胸元や腹部を負傷したうえに、来夢に窒息させられたオーガは、意識が朦朧としたのか、フラついて、地面に右膝を着いた。
そこに、
「離れろ、来夢!」
紫蓮が指示を送る。
〝ピクッ〟と反応したコンフュージョンスライムが、後方へ跳ねながら“人型”に戻った。
来夢の安全を目視した紫蓮が、左の掌から“幅15㎝の雷撃”を一斉に5つ発射したのである。
まともにくらって〝ビリビリビリビリビリィーッ!!〟と感電したオーガが、うつ伏せで〝ズドォン!〟と倒れた。
ここへ、新羅がダメ押しとばかりに、直径40㎝の[黒炎]を、頭に浴びせ掛けたのである。
新羅が[ドラゴンブレス]を吐き終えたところで、誰もが勝利を確信したものの、上体を起こしたオーガが、右手で直径5Mの魔法陣を再び展開していく。
開戦時には既に抜刀していた紫蓮が、サムライソードに〝バチ、バチ、バチバチィッ〟と雷を伝導させた。
その流れで、刀を突き出して、幅40㎝の稲妻を放つ。
これに、〝ズバシュッ!!〟と額を貫かれたオーガの全身に電流が走り、次の瞬間には消滅したのである。
そこには、長さ50㎝×幅25㎝ぐらいの楕円形であり、黒色に紫色と白色が入り混じっている、[魔鉱石]だけが遺された…。
紫蓮たちの活躍によって、〝おお――ッ!!!!〟と湧いた[ミーノン中央隊]が猛攻を仕掛けていく。
とは言え、空中の“元インキュバス”と“元セイレーン”には手古摺らされているようだ。
冷静に観察していたタリアノが、 [ブレスレット]の“画面”を開き、
「グーラン、ランダ―、スリア、ルウェーは、インキュバスに。」
「フゥーリカン、ペイニー、ランソワ、涼音は、セイレーンに、当たってください。」
「紫蓮と撫子は、私と一緒に、眼前の雑兵を倒していきましょう。」
「ただし、状況次第では、それぞれを補佐したいので、臨機応変に、お願いします。」
そう仲間に連絡したのであった―。
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