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― 第四章・西陸行路 ―
第161話 希求
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まずは、ランダ―のサーヴァントを確認していこう。
オスのブルードラゴンは、全長5Mである。
水・氷・風・地のスキルを扱うとの事だ。
オスのオーガは、背丈が4Mあり、セミロングでオールバックの髪は深紫色である。
ジョブが【戦士】だからかゴッツイ肉体をしており、肌はターコイズブルーだ。
武器は黒銀の“グレートソード”である。
柄の長さ1M×刃の長さ2.5Mかつ、剣身の元幅は50㎝で先端は尖っているようだ。
スキルは[雷撃]を収得しているらしい。
インキュバス(サキュバスの男性版)は、身長170㎝といったところだろう。
パーマがかっている髪はブラックで、肌はピンクパープルだ。
ジョブは【剣士】で、白銀の“サーベル”を使う。
スキルは、当然、[チャーム]なのだそうだ。
メスで二足歩行のノール(ハイエナ)は、背丈が150㎝である。
ジョブは【アサシン】で、銀製の“ダガー”を扱う。
スキルは[毒]と[麻痺]とのことだ。
メスのフェンリル(白狼)は四足歩行で、全長4Mといったところである。
スキルとしては[風系]を操るらしい。
休憩室にて――。
タリアノが、
「スリアさん、改めて、お伺いしたいことが幾つかあるのですが、よろしいでしょうか?」
視線を送る。
「ん??」
「あー、“スリア”って呼び捨てで構わないよ。」
「…、それで?」
聞き返した彼女に、
「まず、貴女は、何故、ここに赴かれたのですか??」
「ミーノンの国主殿が命を落とさないようにするため、というよりは、〝我々に会うのが目的〟といった印象を受けましたが……。」
タリアノが尋ねた。
「ああ、その通りだ。」
「なんでも、今から5年ほどが経って君らが亡くなったあと、神の連中が徐々に版図を拡げていき、20年後には世界の過半数が支配されてしまっているのだそうだ。」
「〝人間はもとより各種族が奮戦してはいるものの、全滅してしまう日は遠くないであろう〟と記述されていた。」
「そんな“未来の祖父”によれば、〝ゴッド・スレイヤーズさえ生きていれば、状況は違っていただろう〟との事だ。」
「なにせ、君たちは、〝神々を最も追い詰めた強者ども〟として語り継がれているらしいからね。」
「そこで。」
「アタシは、“未来の手記”を頼りに、この城に訪れた、という訳さ。」
「歴史を変えるためにね!」
スリアの説明を受け、その場が暫しの沈黙に包まれる。
「…、そんな大きなこと、私達に出来るのでしょうか?」
不安げに口を開いたのは、ルウェーだ。
「ま、〝神を倒す〟のが俺らの目標だからな。」
「やるしかねぇだろ。」
「今すぐには無理でも、これから確実に腕を上げていって。」
紫蓮の考えに、誰もが頷く。
この流れで、タリアノが、
「ところで……。」
「スリアが“ハーリマーの首都”から旅立ったのは、私たちが出発した数日後ですよね??」
「貴女の話しから推測すれば。」
「それなのに、何故、我々と殆ど同時に到着したのでしょう?」
「これは、かなり速いですよね。」
「きちんと計算するまでもなく。」
そう指摘した。
これによって、
「あー、…、とある乗り物を利用したんだが……。」
「言葉だけで伝えるよりも、見てもらいながらのほうが分かりやすいだろうな、きっと。」
「なので、寒いなかすまないが、外に出てもらっていいかい??」
スリアが、皆を窺ったのである―。
オスのブルードラゴンは、全長5Mである。
水・氷・風・地のスキルを扱うとの事だ。
オスのオーガは、背丈が4Mあり、セミロングでオールバックの髪は深紫色である。
ジョブが【戦士】だからかゴッツイ肉体をしており、肌はターコイズブルーだ。
武器は黒銀の“グレートソード”である。
柄の長さ1M×刃の長さ2.5Mかつ、剣身の元幅は50㎝で先端は尖っているようだ。
スキルは[雷撃]を収得しているらしい。
インキュバス(サキュバスの男性版)は、身長170㎝といったところだろう。
パーマがかっている髪はブラックで、肌はピンクパープルだ。
ジョブは【剣士】で、白銀の“サーベル”を使う。
スキルは、当然、[チャーム]なのだそうだ。
メスで二足歩行のノール(ハイエナ)は、背丈が150㎝である。
ジョブは【アサシン】で、銀製の“ダガー”を扱う。
スキルは[毒]と[麻痺]とのことだ。
メスのフェンリル(白狼)は四足歩行で、全長4Mといったところである。
スキルとしては[風系]を操るらしい。
休憩室にて――。
タリアノが、
「スリアさん、改めて、お伺いしたいことが幾つかあるのですが、よろしいでしょうか?」
視線を送る。
「ん??」
「あー、“スリア”って呼び捨てで構わないよ。」
「…、それで?」
聞き返した彼女に、
「まず、貴女は、何故、ここに赴かれたのですか??」
「ミーノンの国主殿が命を落とさないようにするため、というよりは、〝我々に会うのが目的〟といった印象を受けましたが……。」
タリアノが尋ねた。
「ああ、その通りだ。」
「なんでも、今から5年ほどが経って君らが亡くなったあと、神の連中が徐々に版図を拡げていき、20年後には世界の過半数が支配されてしまっているのだそうだ。」
「〝人間はもとより各種族が奮戦してはいるものの、全滅してしまう日は遠くないであろう〟と記述されていた。」
「そんな“未来の祖父”によれば、〝ゴッド・スレイヤーズさえ生きていれば、状況は違っていただろう〟との事だ。」
「なにせ、君たちは、〝神々を最も追い詰めた強者ども〟として語り継がれているらしいからね。」
「そこで。」
「アタシは、“未来の手記”を頼りに、この城に訪れた、という訳さ。」
「歴史を変えるためにね!」
スリアの説明を受け、その場が暫しの沈黙に包まれる。
「…、そんな大きなこと、私達に出来るのでしょうか?」
不安げに口を開いたのは、ルウェーだ。
「ま、〝神を倒す〟のが俺らの目標だからな。」
「やるしかねぇだろ。」
「今すぐには無理でも、これから確実に腕を上げていって。」
紫蓮の考えに、誰もが頷く。
この流れで、タリアノが、
「ところで……。」
「スリアが“ハーリマーの首都”から旅立ったのは、私たちが出発した数日後ですよね??」
「貴女の話しから推測すれば。」
「それなのに、何故、我々と殆ど同時に到着したのでしょう?」
「これは、かなり速いですよね。」
「きちんと計算するまでもなく。」
そう指摘した。
これによって、
「あー、…、とある乗り物を利用したんだが……。」
「言葉だけで伝えるよりも、見てもらいながらのほうが分かりやすいだろうな、きっと。」
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スリアが、皆を窺ったのである―。
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