GOD SLAYER’S

ネコのうた

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― 第四章・西陸行路 ―

第151話 温かな雪路・前編

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紫蓮たちは、北東に向かっていた……。


【クレリック】のルウェーは、“左利き”である。

水系の攻撃と回復魔法を扱う。

防具は白色を基調とした[クレリックローブアーマー]だ。

兜(サークレットタイプ)・胸当て・籠手・腰回り・脛当ては銀製である。

武器は[チェーンウィップ鎖鞭]で、先端には“ダガー短剣”みたいな物が付属していた。

鎖自体は、幅5㎝×長さ2Mといったところだろう。

魔鉱石を用いて製造されているので、破壊力は割と高い。

また、【武器伝導】にも対応している。


ここからは、彼女のサーヴァントを確認していこう。


まず、背丈が5Mくらいのトロールはメスである。

肌の色は緑で、肩あたりまでの長さがある髪は紫紺しこん色だ。

ジョブは【武闘家】なため、筋肉質な体つきをしている。

スキルは[火炎]で、武器は“三節棍さんせつこん”だ。


メスのセイレーンは、背丈が165㎝といったところだろう。

背中あたりまでの長さがある金髪は、全体的にウェーブしている。

ジョブは【剣士】で、スキルは[混乱と魅了チャーム]が合わさったものだ。

武器は“サーベル”である。


メスのケット・シー(猫の妖精)は、背丈が110㎝といったところだ。

毛並みは黒く、瞳は青い。

ジョブは【魔術士】である。

長さ150㎝ぐらいの銀製ロッド魔杖には、エメラルドグリーンの宝玉が付属していた。


羊の獣人はオスで、背丈は160㎝といったところだ。

ジョブは【騎士】で、[氷系]のスキルを扱う。

武器は“中剣”で、“円形盾ラウンド・シールド”も装備している。


オスのヒッポグリフは、全長が4Mはありそうだ。

前半身は鷲で、後半身は馬であり、毛並みは全体的に白い

なんでも、グリフォンと雌馬との間に誕生するのだそうだ。

ジョブは不明だが、[風系]と[地撃]を収得している。


ちなみに、五体とも喋れるようだ。

ただし、それは、ここ最近になってからである。

[エーチゼェンの大聖堂]で生活している修道女のなかで13歳以上の者は、いくさや討伐クエストに雇われる事が割とあるらしい。

なので、ルウェーとサーヴァント達も、いろいろなバトルを経験してきたのだそうだ。

この結果、進化したサーヴァントらが言葉を使えるようになったとのことである。

お陰で、彼女は、以前に比べて孤独を感じずに済むようになっていた。

だが、それでも、完全には寂しさを拭えずにいたようだ。

大聖女は、ここら辺を理解していたからこそ、ルウェーを送り出したのである。

彼女の人生が明るく豊かなものになるようにと、願いを込めて…。


“緊張しい”なルウェーは、[GOD SLAYER’S]のメンバーと打ち解けられずにいた。

しかし、女性陣が気さくに声を掛けてくれたり、グーラン&フゥーリカンが何かと笑わせてくれるので、安心感を得たみたいだ。

また、本を読むのが好きな彼女にとっては、タリアノのテント(ゲル)内にある[図書室]は“宝庫”であった。

いつも、瞳を輝かせて、足を運んでいる。

とはいえ、それだと独りになりがちなので、周囲と親しくなるのが遠のくばかりだ。

ルウェーも頭では理解していたのだが、如何いかんせん、同世代との接し方が分からない。

こんな状況下で、彼女と皆が距離を縮める出来事が起きた。

それは……、

「おっし!」
「雪は降ってねぇし、空は晴れてっから、“雪合戦”やろうぜ!!」

との、グーランの思いつきから始まったのである―。
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