GOD SLAYER’S

ネコのうた

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― 第四章・西陸行路 ―

第133話 七人目の。

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控えている4人に書状の内容を伝える流れで、

「ランソワ、彼らと共に、旅に出てみる?」

ギルド長こと[弓の女王]が尋ねた。

これに、30代後半で白銀セミロングの女性が、

「お母さま、それは」

言いかけたところ、

「はい!」
「神々を倒して、世界に平和をもたらすためにも、ご一緒したいです!!」

“ランソワ”と呼ばれた白金ロングの女性が割って入るかのように答えたのである。

「待ちなさい。」
「もう少し落ち着いて考えるべきだ。」
「これは、遊びじゃないんだぞ。」
「命を落とすかもしれないのだから。」

そう諭すのは茶髪ショートで30代後半の男性だ。

「あら、お父様。」
「それならば、“ラスール”に行かせますの?」
「弟は、まだ13歳ですよ??」
「そちらのほうが危険でしょう。」
「ここは、私が適任ですわ。」

ランソワの正論に、

「ぐッ、それは、まぁ、そうだが…。」

ブラウンヘアーの男性が言葉を詰まらせた。

白銀セミロングの女性が〝はぁ〟と溜息をいて、

「こうなったらもう止めても無駄でしょうね……。」
「仕方ないから、許可してあげるけど、一つだけ条件があるわ。」
「…、生きて、帰ってきなさい。」
「約束よ。」

意見し、

「ええ、ご先祖様がたに誓って。」

ランソワが頷く。

話しがまとまったところで、

「これから先、行く当てはあるのかしら?」

[弓の女王]に問われた紫蓮しれんが、

「取り敢えず、“ハーリマー国”に。」
「その後は決まってな……、いません。」

こう返したのである。

「つまり、北上するのね。」
「…、では、ランソワ。」
「お手紙を持たせるから、“カーチーの国主”に渡しなさいな。」

祖母であるギルド長に促されて、

「はい。」
「かしこまりました。」

会釈するランソワであった……。


先に建物から出た紫蓮らは、サーヴァントや[PEACE MAKER’S]に経緯を説明したようだ。

その場に、

「すみません、お待たせしました。」

薄青色を基調としたスウィートギャザーのワンピース&ウエッジソールのサンダル、といった格好のランソワが、合流して来る。

五体のサーヴァントを連れて。


まず目についたのは、2.5M大のホワイトドラゴンだ。

メスであるこの白竜は、風撃・雷撃・氷撃・地撃を扱う。


上半身がライトグリーンの女性で、下半身がピンクの花、という植物系の魔物は、アルラウネである。

ちなみに、深緑でノースリーブのワンピースを着ているようだ。

幻覚を用いる彼女は、戦闘時に【剣士】の武器と防具を纏う。


1M大で羽がライトブルーのパピヨン(蝶)は、メスであり、スキルは水系との事である。


オスのユニコーンは、平均的な馬と同じサイズだ。

長さ50㎝で螺旋状の一角から雷を放つ。


二足歩行で、背丈が170㎝ぐらいの、白山羊やぎは、オスである。

黒色ワイシャツの上部ボタンを二個ほど外しており、銀色のネクタイを緩めていた。

青色のスーツパンツには、白の縦線ストライプが均一で入っており、ダークブラウンの革靴を履いている。

ジョブは【騎士】で、地撃を収得しているらしい。


【弓術士】であるランソワによれば、ホワイトドラゴン/アルラウネ/白山羊が喋れるのだそうだ。


現在は17歳だというランソワをパーティーに加えた紫蓮が、

「じゃあ…、行くか。」

全員に告げた―。
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