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― 第三章・南陸行路 ―
第78話 黒い牛と白い虎
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ミノタウロスが痙攣しているなか、紫蓮が[ポーション]を出現させた。
一本は権蔵に渡し、もう一本は白虎に飲ませる。
その流れで紫蓮も自身の分を摂取していく。
来夢には必要ないらしい。
地面に着地した新羅が、
「むッ!?」
「紫蓮よ!」
と、声を掛けた。
振り向いて見たところ、黒牛が動き出していたのである。
紫蓮たちが慌てて戦闘態勢になるも、黒いミノタウロスは、バトルアックスを右横に置き、正座して、頭上に[契約の書]を出してきたのだ。
それに目を通してみたら、
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【種族】:牛族
【名称】:ミノタウロス
【ネーム】:なし
【性別】:オス
【レア度】:★★★★☆
【タイプ】:進化系
【スキル】:地激1(手)/地激2(足)/地激3(武器伝導)TYPE1・TYPE2
※現時点でのクールタイムはいずれも5分30秒
※成長に応じて新技を取得できる
※成長に応じて全地撃の威力が増す
【装備可能武器】:ラージソード/バトルアックス/モーニングスター
【装備可能防具】:甲冑/盾
※戦士系のみ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
と記載されていた。
少し悩んだ紫蓮ではあったが、結局は、契約を成立させたのである。
「よろしかったのですか? ご主君。」
窺ってきた権蔵に、
「ああ。」
「今回のクエストは、〝ミノタウロスを、殺すか、森から追い出すか〟といった内容だからな。」
「サーヴァントにして旅に同行させれば、森林から離すことになるから…、ま、問題ないだろう。」
との見解を示す。
「さて、お前の名を、どうするかだが。」
「…………。」
「よし。」
「夜摩にしよう。」
そう述べた紫蓮に、
「ヴモォ、モォー、ヴモモッ、モモォー。」
“夜摩”が頭を下げて、
「ふむ。」
「〝ありがたき幸せ、我が主君〟との事じゃ。」
新羅が通訳した。
「それじゃあ、ギルドに連絡してから、引き返して森を抜けるとするか。」
そう告げた紫蓮の前に、白い虎が〝スッ〟と歩み出て、[契約の書]を提示してきたのである。
「な?!」
紫蓮が驚いたところ、
「ガガッ、グガア~、グガガガッ、ググゥ~ッ、ガ、ガガッ、ググガ、ガガググゥ~。」
と、何かしら伝えてきた。
これまた、
「〝この先、旅を共にするとなれば、人間などの街に立ち寄ることもあるだろうから、契約しておいた方が都合が良い〟みたいな事を申しておる。」
新羅が説明してくれたのである。
「確かに、そうだな。」
納得した紫蓮がチェックしていく。
こちらは、
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【種族】:虎族
【名称】:白虎
【ネーム】:なし
【性別】:メス
【レア度】:★★★★☆
【タイプ】:進化系
【スキル】:氷撃1/氷撃2
※現時点でのクールタイムはいずれも5分30秒
※成長に応じて新技を取得できる
※成長に応じて全氷撃の威力が増す
【装備可能武器】:????
【装備可能防具】:????
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
と書かれていた。
虎とも契約を交わした紫蓮が、
「お前の名は……、美麗で、どうだ?」
と、提案し、白い虎が嬉しそうに微笑みながら会釈したのである―。
一本は権蔵に渡し、もう一本は白虎に飲ませる。
その流れで紫蓮も自身の分を摂取していく。
来夢には必要ないらしい。
地面に着地した新羅が、
「むッ!?」
「紫蓮よ!」
と、声を掛けた。
振り向いて見たところ、黒牛が動き出していたのである。
紫蓮たちが慌てて戦闘態勢になるも、黒いミノタウロスは、バトルアックスを右横に置き、正座して、頭上に[契約の書]を出してきたのだ。
それに目を通してみたら、
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【種族】:牛族
【名称】:ミノタウロス
【ネーム】:なし
【性別】:オス
【レア度】:★★★★☆
【タイプ】:進化系
【スキル】:地激1(手)/地激2(足)/地激3(武器伝導)TYPE1・TYPE2
※現時点でのクールタイムはいずれも5分30秒
※成長に応じて新技を取得できる
※成長に応じて全地撃の威力が増す
【装備可能武器】:ラージソード/バトルアックス/モーニングスター
【装備可能防具】:甲冑/盾
※戦士系のみ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
と記載されていた。
少し悩んだ紫蓮ではあったが、結局は、契約を成立させたのである。
「よろしかったのですか? ご主君。」
窺ってきた権蔵に、
「ああ。」
「今回のクエストは、〝ミノタウロスを、殺すか、森から追い出すか〟といった内容だからな。」
「サーヴァントにして旅に同行させれば、森林から離すことになるから…、ま、問題ないだろう。」
との見解を示す。
「さて、お前の名を、どうするかだが。」
「…………。」
「よし。」
「夜摩にしよう。」
そう述べた紫蓮に、
「ヴモォ、モォー、ヴモモッ、モモォー。」
“夜摩”が頭を下げて、
「ふむ。」
「〝ありがたき幸せ、我が主君〟との事じゃ。」
新羅が通訳した。
「それじゃあ、ギルドに連絡してから、引き返して森を抜けるとするか。」
そう告げた紫蓮の前に、白い虎が〝スッ〟と歩み出て、[契約の書]を提示してきたのである。
「な?!」
紫蓮が驚いたところ、
「ガガッ、グガア~、グガガガッ、ググゥ~ッ、ガ、ガガッ、ググガ、ガガググゥ~。」
と、何かしら伝えてきた。
これまた、
「〝この先、旅を共にするとなれば、人間などの街に立ち寄ることもあるだろうから、契約しておいた方が都合が良い〟みたいな事を申しておる。」
新羅が説明してくれたのである。
「確かに、そうだな。」
納得した紫蓮がチェックしていく。
こちらは、
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【種族】:虎族
【名称】:白虎
【ネーム】:なし
【性別】:メス
【レア度】:★★★★☆
【タイプ】:進化系
【スキル】:氷撃1/氷撃2
※現時点でのクールタイムはいずれも5分30秒
※成長に応じて新技を取得できる
※成長に応じて全氷撃の威力が増す
【装備可能武器】:????
【装備可能防具】:????
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
と書かれていた。
虎とも契約を交わした紫蓮が、
「お前の名は……、美麗で、どうだ?」
と、提案し、白い虎が嬉しそうに微笑みながら会釈したのである―。
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