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7.各自の立ち位置・前編
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PM12:30となり、沖奈朔任隊長と架浦聖徒が、6人と交代で昼食になった。
13時~15時までの間に、筺健および宮瑚留里花がパトロールを行ったのである。
▼
PM15:30を回ったあたりで、小休止の宮瑚と架浦が[屋上]に訪れていた。
金髪ハーフの聖徒は、手摺に凭れ掛かっている。
一方、手摺に背中を預けている留里花が、昼食時に仕入れた“隈本一帆”に関する情報を伝えていった。
なんとなく道路を眺めている架浦が、
「そりゃ、相当だね。」
率直に述べる。
ピンク髪のギャルである宮瑚は、
「うん。」
「……。」
「くまりんは、敵なのかな?」
どこか寂しげな表情になった。
「さぁな。」
「それはまだ分からんが…、オレ達みたいに関東司令官に選ばれた面子以外は、信用しないほうがいいだろ。」
聖徒の意見に、
「そうなんだけど……。」
「あーし、ここの人たちとは、できるだけ戦いたくないなぁ。」
「前に所属してた隊と違って、あーしのこと受け入れてくれてるから、けっこー好きなんだよねぇ。」
「こっちを油断させる演技かも、だけどさ。」
留里花が複雑そうにする。
「…、オレもだよ。」
架浦の呟きは、春の突風に掻き消されたようだ。
「ん?!」
「なぁに??」
留里花が訊ねるも、
「いや…、なんでもねぇ。」
そう誤魔化す架浦であった。
▼
16時~18時には、鐶倖々徠副隊長と架浦聖徒が、見廻りに赴いたみたいだ。
17時30分~18時30分と、18時30分~19時30分に、二つのグループとなって、夕食を摂ったのである。
PM19:40頃に、
「隊長。」
「遅くなったけど、出来たっす。」
緋島早梨衣が“報告書”を提出した。
受け取った用紙の内容をチェックした沖奈が、
「……、ご苦労様でした。」
「修正点はありません。」
微笑んだ事によって、緋島が〝ほっ〟としたのである…。
「二十時になりました。」
「本日の業務は、ここ迄です。」
全員に声をかけた朔任が、
「ところで、皆さん。」
「一週間後の予定って、どうなっています?」
「仕事終わりに、隈本さんの歓迎会を開こうと思っているのですが……。」
このように質問したところ、
「おー、いいねぇ~♪」
「さっすがぁ、さっくんたいちょー。」
「あーしは、出席するよ☆」
宮瑚が嬉々とした。
更には、誰もが、
「私も大丈夫です。」
「俺も構いません。」
といった具合に了解していったのである。
「当然、隈本さんも、空けておいてくださいね。」
「主役なんですから。」
ニッコリする沖奈と目が合い、〝キュンッ♡〟とした一帆は、
「……、はい。」
どうにか返事したのだった。
▼
ビルの外にて、
「お疲れ様です。」
「おつかれー。」
「またねぇ~。」
「おつかれっス。」
など、挨拶を交わした一同が、解散していく。
今日の[歌舞伎町]に現れた妖魔は“屍武士”の集団だけだったようだ。
また、能力者同士による争いごとも無かったらしく、割と平和に済んでいた。
〝てくてく〟と歩きながら、
「駅とは逆に向かっている方々がいらっしゃるようですが??」
一帆が素朴な疑問を口にしたところ、最後尾の架浦が、
「ああ、駐車場だよ、駐輪もできる、月極の。」
「沖奈隊長が車で、緋島はバイク。」
「意川がスクーターで、筺さんは車だったりバイクだったり気分によって変えているらしい。」
「本部に申請すれば、駐車場代を支払ってくれるんだぜ。」
「電車通勤の人らに定期券を支給してくれているようなもんさ。」
そう教えてくれたのである。
「それで緋島さんや意川さんはヘルメットをお持ちだったのですね。」
「成程です。」
納得した一帆の右隣で、
「てか、ミッツ―。」
「なんで徒歩なの?」
「いつもは車なのに。」
留里花に指摘されて、
「あー、…、まぁ、あれだ。」
「これからちょっと、酒を飲む約束があってな。」
「今日は運転しないって決めてんだよ。」
聖徒が述べた。
「友達いないくせに??」
宮瑚のツッコミに、
「ほっとけ!」
架浦が眉間にシワを寄せる。
「待ぁてぇよぉ……。」
「本当はぁ、いかがわしいお店に一人で行くつもりなんじゃないのぉ~?」
留梨花の追及によって、
「そうなんですか??」
一帆は少なからず引いてしまい、
「へぇー?」
先頭の鐶副隊長が軽蔑の眼差しとなった。
「ち、違ぇよ!!」
慌てだす架浦に、
「ムキになるところが、ますます怪しい!」
宮瑚が詰め寄ったら、
「いや、その…。」
「オレ、あっちだから!!」
「じゃあ、また明日!」
小走りで、十字路を左折して、去っていったのである。
「逃げたな。」
留梨花が〝むぅ~ッ〟と歯噛みして、一帆と倖々徠が〝クスクス〟笑っていた。
▼
数分後――。
駅前で立ち止まった一帆が、
「私は、ここで失礼します。」
こう告げたところ、
「くまりんって、西武新宿線なの??」
「あーしもだよ♬」
宮瑚が喜んだ。
「それでは、二人とも、気を付けて。」
注意を促した鐶に、
「“かなっちふくたいちょー”もねぇ~。」
留梨花が右手を振り、
「お疲れ様でした。」
一帆が頭を下げたのである。
改札口へと足を運ぶ彼女たちを見送っている倖々徠に、電話が掛かってきたみたいだ。
隊服の内ポケットからスマホを取り出し、
「はい?」
「…………、分かった。」
「それじゃあ、あとで。」
このように告げる鐶だった―。
13時~15時までの間に、筺健および宮瑚留里花がパトロールを行ったのである。
▼
PM15:30を回ったあたりで、小休止の宮瑚と架浦が[屋上]に訪れていた。
金髪ハーフの聖徒は、手摺に凭れ掛かっている。
一方、手摺に背中を預けている留里花が、昼食時に仕入れた“隈本一帆”に関する情報を伝えていった。
なんとなく道路を眺めている架浦が、
「そりゃ、相当だね。」
率直に述べる。
ピンク髪のギャルである宮瑚は、
「うん。」
「……。」
「くまりんは、敵なのかな?」
どこか寂しげな表情になった。
「さぁな。」
「それはまだ分からんが…、オレ達みたいに関東司令官に選ばれた面子以外は、信用しないほうがいいだろ。」
聖徒の意見に、
「そうなんだけど……。」
「あーし、ここの人たちとは、できるだけ戦いたくないなぁ。」
「前に所属してた隊と違って、あーしのこと受け入れてくれてるから、けっこー好きなんだよねぇ。」
「こっちを油断させる演技かも、だけどさ。」
留里花が複雑そうにする。
「…、オレもだよ。」
架浦の呟きは、春の突風に掻き消されたようだ。
「ん?!」
「なぁに??」
留里花が訊ねるも、
「いや…、なんでもねぇ。」
そう誤魔化す架浦であった。
▼
16時~18時には、鐶倖々徠副隊長と架浦聖徒が、見廻りに赴いたみたいだ。
17時30分~18時30分と、18時30分~19時30分に、二つのグループとなって、夕食を摂ったのである。
PM19:40頃に、
「隊長。」
「遅くなったけど、出来たっす。」
緋島早梨衣が“報告書”を提出した。
受け取った用紙の内容をチェックした沖奈が、
「……、ご苦労様でした。」
「修正点はありません。」
微笑んだ事によって、緋島が〝ほっ〟としたのである…。
「二十時になりました。」
「本日の業務は、ここ迄です。」
全員に声をかけた朔任が、
「ところで、皆さん。」
「一週間後の予定って、どうなっています?」
「仕事終わりに、隈本さんの歓迎会を開こうと思っているのですが……。」
このように質問したところ、
「おー、いいねぇ~♪」
「さっすがぁ、さっくんたいちょー。」
「あーしは、出席するよ☆」
宮瑚が嬉々とした。
更には、誰もが、
「私も大丈夫です。」
「俺も構いません。」
といった具合に了解していったのである。
「当然、隈本さんも、空けておいてくださいね。」
「主役なんですから。」
ニッコリする沖奈と目が合い、〝キュンッ♡〟とした一帆は、
「……、はい。」
どうにか返事したのだった。
▼
ビルの外にて、
「お疲れ様です。」
「おつかれー。」
「またねぇ~。」
「おつかれっス。」
など、挨拶を交わした一同が、解散していく。
今日の[歌舞伎町]に現れた妖魔は“屍武士”の集団だけだったようだ。
また、能力者同士による争いごとも無かったらしく、割と平和に済んでいた。
〝てくてく〟と歩きながら、
「駅とは逆に向かっている方々がいらっしゃるようですが??」
一帆が素朴な疑問を口にしたところ、最後尾の架浦が、
「ああ、駐車場だよ、駐輪もできる、月極の。」
「沖奈隊長が車で、緋島はバイク。」
「意川がスクーターで、筺さんは車だったりバイクだったり気分によって変えているらしい。」
「本部に申請すれば、駐車場代を支払ってくれるんだぜ。」
「電車通勤の人らに定期券を支給してくれているようなもんさ。」
そう教えてくれたのである。
「それで緋島さんや意川さんはヘルメットをお持ちだったのですね。」
「成程です。」
納得した一帆の右隣で、
「てか、ミッツ―。」
「なんで徒歩なの?」
「いつもは車なのに。」
留里花に指摘されて、
「あー、…、まぁ、あれだ。」
「これからちょっと、酒を飲む約束があってな。」
「今日は運転しないって決めてんだよ。」
聖徒が述べた。
「友達いないくせに??」
宮瑚のツッコミに、
「ほっとけ!」
架浦が眉間にシワを寄せる。
「待ぁてぇよぉ……。」
「本当はぁ、いかがわしいお店に一人で行くつもりなんじゃないのぉ~?」
留梨花の追及によって、
「そうなんですか??」
一帆は少なからず引いてしまい、
「へぇー?」
先頭の鐶副隊長が軽蔑の眼差しとなった。
「ち、違ぇよ!!」
慌てだす架浦に、
「ムキになるところが、ますます怪しい!」
宮瑚が詰め寄ったら、
「いや、その…。」
「オレ、あっちだから!!」
「じゃあ、また明日!」
小走りで、十字路を左折して、去っていったのである。
「逃げたな。」
留梨花が〝むぅ~ッ〟と歯噛みして、一帆と倖々徠が〝クスクス〟笑っていた。
▼
数分後――。
駅前で立ち止まった一帆が、
「私は、ここで失礼します。」
こう告げたところ、
「くまりんって、西武新宿線なの??」
「あーしもだよ♬」
宮瑚が喜んだ。
「それでは、二人とも、気を付けて。」
注意を促した鐶に、
「“かなっちふくたいちょー”もねぇ~。」
留梨花が右手を振り、
「お疲れ様でした。」
一帆が頭を下げたのである。
改札口へと足を運ぶ彼女たちを見送っている倖々徠に、電話が掛かってきたみたいだ。
隊服の内ポケットからスマホを取り出し、
「はい?」
「…………、分かった。」
「それじゃあ、あとで。」
このように告げる鐶だった―。
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