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偶然?
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朝から蒸し暑い梅雨の最中。
メダカ達が何やら、ヒートアップしている。
ボス格のパンダが、ヒレ吉たち2匹のメダカに追いかけられている。いつもは堂々と水槽の真ん中で餌をむさぼるパンダも、2匹の執拗かつ疾走感のあるスピードで追走され、ついには隅っこに追いやられてしまった。
パンダは、何かに怯えるかのように、隅っこでしばらく動かなくなってしまった。
一体、何があったのだろう?
気になるところではあるが、今の恭介はそれどころではなかった。
休日というのにおしゃれなスーツに着替え、きちんとネクタイを締めて、革靴も綺麗に磨いて、最後に鏡を見ながら何度も髪を整えた。
昨日、さよりからのLINEで『よかったら、明日、私のピアノ、聴きに来る?ちょっと高めのお値段のレストランだけど、もしよかったら、来てね』というメッセージが入っていた。
恭介の部屋でさよりと会った日から2週間近く経ち、お互いのことをLINEを通して色々語り合った。
やりとりを続けるうちに、メダカのことだけではく、お互いのことを、もっとさらけ出せるようになった。
そしてついに、さよりからピアノを聴きに来ないか?とのお誘いが来たのだ。
恭介は普段、クラシックもジャズも殆ど聴かない。
ヒットチャートの常連であるJーpopの有名なアーテイストの曲を、ダウンロードしながら聴いているくらいだ。
ホテルの高級なレストランということで、恭介は普段以上に入念に身だしなみをチェックし、最後には鏡の前でニヤリとにやけ、革靴を履いていよいよ出発。
ホテルのある場所は、JR京葉線の海浜幕張駅の近く。
大きなビルがたくさん立ち並ぶ通りに、さよりが話していたホテルがあった。
時折吹き付ける海風のせいか、恭介が住んでいる内陸の西東京市に比べると、肌寒く感じる。
それでも、ホテルの中に入ると、外国人やセレブ風の宿泊客でごったがえすエントランスを見て、それだけで気持ちが高揚してきた。
レストラン「アヴァンセ」は、ホテル1階の奥にあった。
モノトーン風の渋い内装と、ちょっと薄暗い照明の中、シャンデリアが灯り、ジャズのBGMが流れ、各テーブルには真っ赤なテーブルクロスと、ディナー用の白いクロスがセットされていた。
恭介はそのうちの1つのテーブルに座った。他のテーブルはみんなカップルや夫婦。ひとりぼっちは、恭介だけのようである。
緊張感と、場違い感、アウェー感を感じながら、ウエイターに注文を伝えた。
ウエイターが持参したメニュー表を見ると、一番安いシチューセットでも2,000円。その他は大体3,000円絡まりで、5,000円という破格のメニューも有る。
恭介は、自分の給料や生活費のことを考えると、一番安いシチューセットを頼むのがやっとであった。
やがて、エントランスからピアニストが登場。
薄紫の、背中の開いた膝丈のワンピースを着て、髪をアップし、可愛らしいコサージュを付けた瀟洒な女性がピアノの前に座った。
間違いなく、それはさよりだった。
先日、恭介の部屋に来たさよりとは、全く雰囲気が違っていた。
さよりは、細い指をゆるやかに、そして自由自在に動かし、軽快な音色を響かせた。
曲名は分からないが、クラシックではなく、ジャズなんだなあっていうのは、恭介にもなんとなく理解できた。
テーブルに置かれたシチューを食べながら、恭介はさよりの横顔を見つめた。
一心不乱に譜面を見つめ、鍵盤の上で指を動かすさより。
それは、先日恭介の部屋でメダカを眺めていたときと、同じような表情に見えた。
やがて演奏を終え、拍手の中、さよりは退場した。
恭介は、さよりの姿を追いかけた。
「さよりさん」
「恭介さん!来てくれたの?」
「うん。千葉までちょっと遠かったけど、一度、演奏が聴きたくなってね」
「嬉しい!でも、私、下手でしょ?私。恭介さんに見に来てって言ったけれど、果たして人に聴かせられるほど上手なのかなあって、あとで後悔しちゃって」
「ううん、すごく上手だよ。音色も綺麗だし、一生懸命弾いてる姿がカッコ良かったし」
「ははは。私、なんだか思いつめた顔して弾いてるでしょ?悪い癖なんだよねえ」
さよりは顔をしかめたが、ちょっぴり照れ笑いしているようにも見えた。
「まだ、食べてるの?お口のまわり、ソースみたいのが付いてるわよ」
さよりは、恭介の口を指さした。
「あ、あはは。まだ食べてる途中だった」
恭介は注文したシチューセットを食べかけのまま、さよりを追いかけたので、口の周りについたシチューの汁を拭かないままであった。
「私も恭介さんのテーブルに行っていい?喉乾いたから、ワインでも飲もうか?」
「あ、ああ。じゃあ、飲もうか」
恭介はちょっとたじろぎながらも、さよりと一緒にテーブルに戻った。
注文したグラスワインで乾杯し、ワインを飲み干すと、恭介は少しだけリラックスした気分になった。
「美味しいワインだね。さよりさんはワイン、好きなの?」
「うん、大好きだよ。家でもワイン飲んでるし。恭介さんは?」
「俺はビールかな?いつも仕事から帰ると、缶ビールを空けながら、メダカを眺めているし」
「私は、ワイン飲みながら、メダカちゃんたちを眺めること。それが一番の癒やしタイムかな?」
そういうと、さよりは目を閉じて、グラスを少しずつ口づけながら、ワインを飲み干した。その顔が、とてつもなく艶かしく、着ているドレスと相まって、強烈なオーラとなって恭介に伝わってきた。
「ピアノ、上手だね。流石だよ。プロとしてもやっていけるんじゃない?」
「ううん、そこまでの気持ちはないよ。あくまで、趣味半分だから」
「さよりさん。俺、自分で言うのも変だけど、すごく緊張しちゃってさ。こういうところ、なかなか来る機会無いし」
「私も、このバイト始めるまでは全く無縁だったよ。まだ学生の時に始めたんだけど、最初ここで演奏した時、すごく緊張しちゃった・・信じられないミスもたくさんして、お客さんに「何やってるんだよ!」って怒鳴られたこともあったよ。そのたびに悔しくって、家に帰ってから部屋で泣いてたっけ」
「へえ。今のさよりさんには想像もつかないな」
「けど、メダカちゃん達を飼い始めてからね、彼らの悠々と泳ぐ姿を見てるうちに、スーッと辛い気持ち、嫌な気持ちが消えていったの。自分らしくピアノを弾ければいいじゃん、って、良くも悪くも、開き直っちゃった。あははは」
「メダカを飼い始めてから?」
「うん。住んでる町の駅の近くに、アクアショップが出来てね。その入口にたくさんメダカが泳ぐ水槽があって・・私、何かに惹きつけられたみたいに、メダカに引き寄せられて、で、この子達を飼ってみたいって気持ちになったの」
「え?そ、それって…俺と…」恭介はちょっと驚いた。
「うん、なんだか暗い内装の、変わった雰囲気のお店だったな。あ、そうそう、外装がこないだ、恭介さんの家の近くにあった店みたいな感じだったよ」
「ええ~!?そ、そうなんだ」
恭介は、無垢な表情でアクアショップについて語るさよりを見つめ、
「その店の人って、髪、長い男の人だった?」
「ああ、そうだったわね。サーファーっぽい感じのおじさんだったな」
「マジか…そんな偶然が」
恭介は、あまりの偶然のような話に驚き、さらに矢継ぎ早に質問した。
「その店って、今もさよりさんの家の近くにあるの?」
「ううん、数ヶ月前かな?「閉店します」って張り紙があって、完全に戸閉していたよ。餌が無くなったから買いに行こうとしたんだけど、突然のことで、びっくりしちゃった」
話のとおりであれば、恭介がメダカを買ったあのアクアショップ、先日までさよりの家の近くにあったものと、おそらく同じようである。
あのお店、そしてあの長髪の男性、一体何なのか?色々と気になることが多い。
「あ、恭介さんごめんね、これからまた演奏なんだ。まだ演奏見ていく?」
「ううん、明日は仕事だから、俺は帰るね。また見に来るよ」
「今日はありがとう。また来てね。恭介さん、いや、恭介くんって呼んでいい?せっかく親しくなったのに、いつまでも「さん」付けは何だか堅苦しいし」
さよりは、そういうと、両手で恭介の手をギュッと握りしめた。
あまりにも突然のさよりの行動に、恭介は思わず身が凍りついたが、さよりは心なしか、とてもにこやかな表情をしていた。
「じゃあ俺も、さよりさんじゃなく、さより、でいいかな?」
「うん、その方が私も気楽かな。これからもよろしくね、恭介くん」
そして、恭介の手を離すと、手を振り、ピアノへと戻っていった。
「恭介くん、か」
呆然とする恭介の手には、さよりの手のぬくもりがわずかに残っていた。
メダカ達が何やら、ヒートアップしている。
ボス格のパンダが、ヒレ吉たち2匹のメダカに追いかけられている。いつもは堂々と水槽の真ん中で餌をむさぼるパンダも、2匹の執拗かつ疾走感のあるスピードで追走され、ついには隅っこに追いやられてしまった。
パンダは、何かに怯えるかのように、隅っこでしばらく動かなくなってしまった。
一体、何があったのだろう?
気になるところではあるが、今の恭介はそれどころではなかった。
休日というのにおしゃれなスーツに着替え、きちんとネクタイを締めて、革靴も綺麗に磨いて、最後に鏡を見ながら何度も髪を整えた。
昨日、さよりからのLINEで『よかったら、明日、私のピアノ、聴きに来る?ちょっと高めのお値段のレストランだけど、もしよかったら、来てね』というメッセージが入っていた。
恭介の部屋でさよりと会った日から2週間近く経ち、お互いのことをLINEを通して色々語り合った。
やりとりを続けるうちに、メダカのことだけではく、お互いのことを、もっとさらけ出せるようになった。
そしてついに、さよりからピアノを聴きに来ないか?とのお誘いが来たのだ。
恭介は普段、クラシックもジャズも殆ど聴かない。
ヒットチャートの常連であるJーpopの有名なアーテイストの曲を、ダウンロードしながら聴いているくらいだ。
ホテルの高級なレストランということで、恭介は普段以上に入念に身だしなみをチェックし、最後には鏡の前でニヤリとにやけ、革靴を履いていよいよ出発。
ホテルのある場所は、JR京葉線の海浜幕張駅の近く。
大きなビルがたくさん立ち並ぶ通りに、さよりが話していたホテルがあった。
時折吹き付ける海風のせいか、恭介が住んでいる内陸の西東京市に比べると、肌寒く感じる。
それでも、ホテルの中に入ると、外国人やセレブ風の宿泊客でごったがえすエントランスを見て、それだけで気持ちが高揚してきた。
レストラン「アヴァンセ」は、ホテル1階の奥にあった。
モノトーン風の渋い内装と、ちょっと薄暗い照明の中、シャンデリアが灯り、ジャズのBGMが流れ、各テーブルには真っ赤なテーブルクロスと、ディナー用の白いクロスがセットされていた。
恭介はそのうちの1つのテーブルに座った。他のテーブルはみんなカップルや夫婦。ひとりぼっちは、恭介だけのようである。
緊張感と、場違い感、アウェー感を感じながら、ウエイターに注文を伝えた。
ウエイターが持参したメニュー表を見ると、一番安いシチューセットでも2,000円。その他は大体3,000円絡まりで、5,000円という破格のメニューも有る。
恭介は、自分の給料や生活費のことを考えると、一番安いシチューセットを頼むのがやっとであった。
やがて、エントランスからピアニストが登場。
薄紫の、背中の開いた膝丈のワンピースを着て、髪をアップし、可愛らしいコサージュを付けた瀟洒な女性がピアノの前に座った。
間違いなく、それはさよりだった。
先日、恭介の部屋に来たさよりとは、全く雰囲気が違っていた。
さよりは、細い指をゆるやかに、そして自由自在に動かし、軽快な音色を響かせた。
曲名は分からないが、クラシックではなく、ジャズなんだなあっていうのは、恭介にもなんとなく理解できた。
テーブルに置かれたシチューを食べながら、恭介はさよりの横顔を見つめた。
一心不乱に譜面を見つめ、鍵盤の上で指を動かすさより。
それは、先日恭介の部屋でメダカを眺めていたときと、同じような表情に見えた。
やがて演奏を終え、拍手の中、さよりは退場した。
恭介は、さよりの姿を追いかけた。
「さよりさん」
「恭介さん!来てくれたの?」
「うん。千葉までちょっと遠かったけど、一度、演奏が聴きたくなってね」
「嬉しい!でも、私、下手でしょ?私。恭介さんに見に来てって言ったけれど、果たして人に聴かせられるほど上手なのかなあって、あとで後悔しちゃって」
「ううん、すごく上手だよ。音色も綺麗だし、一生懸命弾いてる姿がカッコ良かったし」
「ははは。私、なんだか思いつめた顔して弾いてるでしょ?悪い癖なんだよねえ」
さよりは顔をしかめたが、ちょっぴり照れ笑いしているようにも見えた。
「まだ、食べてるの?お口のまわり、ソースみたいのが付いてるわよ」
さよりは、恭介の口を指さした。
「あ、あはは。まだ食べてる途中だった」
恭介は注文したシチューセットを食べかけのまま、さよりを追いかけたので、口の周りについたシチューの汁を拭かないままであった。
「私も恭介さんのテーブルに行っていい?喉乾いたから、ワインでも飲もうか?」
「あ、ああ。じゃあ、飲もうか」
恭介はちょっとたじろぎながらも、さよりと一緒にテーブルに戻った。
注文したグラスワインで乾杯し、ワインを飲み干すと、恭介は少しだけリラックスした気分になった。
「美味しいワインだね。さよりさんはワイン、好きなの?」
「うん、大好きだよ。家でもワイン飲んでるし。恭介さんは?」
「俺はビールかな?いつも仕事から帰ると、缶ビールを空けながら、メダカを眺めているし」
「私は、ワイン飲みながら、メダカちゃんたちを眺めること。それが一番の癒やしタイムかな?」
そういうと、さよりは目を閉じて、グラスを少しずつ口づけながら、ワインを飲み干した。その顔が、とてつもなく艶かしく、着ているドレスと相まって、強烈なオーラとなって恭介に伝わってきた。
「ピアノ、上手だね。流石だよ。プロとしてもやっていけるんじゃない?」
「ううん、そこまでの気持ちはないよ。あくまで、趣味半分だから」
「さよりさん。俺、自分で言うのも変だけど、すごく緊張しちゃってさ。こういうところ、なかなか来る機会無いし」
「私も、このバイト始めるまでは全く無縁だったよ。まだ学生の時に始めたんだけど、最初ここで演奏した時、すごく緊張しちゃった・・信じられないミスもたくさんして、お客さんに「何やってるんだよ!」って怒鳴られたこともあったよ。そのたびに悔しくって、家に帰ってから部屋で泣いてたっけ」
「へえ。今のさよりさんには想像もつかないな」
「けど、メダカちゃん達を飼い始めてからね、彼らの悠々と泳ぐ姿を見てるうちに、スーッと辛い気持ち、嫌な気持ちが消えていったの。自分らしくピアノを弾ければいいじゃん、って、良くも悪くも、開き直っちゃった。あははは」
「メダカを飼い始めてから?」
「うん。住んでる町の駅の近くに、アクアショップが出来てね。その入口にたくさんメダカが泳ぐ水槽があって・・私、何かに惹きつけられたみたいに、メダカに引き寄せられて、で、この子達を飼ってみたいって気持ちになったの」
「え?そ、それって…俺と…」恭介はちょっと驚いた。
「うん、なんだか暗い内装の、変わった雰囲気のお店だったな。あ、そうそう、外装がこないだ、恭介さんの家の近くにあった店みたいな感じだったよ」
「ええ~!?そ、そうなんだ」
恭介は、無垢な表情でアクアショップについて語るさよりを見つめ、
「その店の人って、髪、長い男の人だった?」
「ああ、そうだったわね。サーファーっぽい感じのおじさんだったな」
「マジか…そんな偶然が」
恭介は、あまりの偶然のような話に驚き、さらに矢継ぎ早に質問した。
「その店って、今もさよりさんの家の近くにあるの?」
「ううん、数ヶ月前かな?「閉店します」って張り紙があって、完全に戸閉していたよ。餌が無くなったから買いに行こうとしたんだけど、突然のことで、びっくりしちゃった」
話のとおりであれば、恭介がメダカを買ったあのアクアショップ、先日までさよりの家の近くにあったものと、おそらく同じようである。
あのお店、そしてあの長髪の男性、一体何なのか?色々と気になることが多い。
「あ、恭介さんごめんね、これからまた演奏なんだ。まだ演奏見ていく?」
「ううん、明日は仕事だから、俺は帰るね。また見に来るよ」
「今日はありがとう。また来てね。恭介さん、いや、恭介くんって呼んでいい?せっかく親しくなったのに、いつまでも「さん」付けは何だか堅苦しいし」
さよりは、そういうと、両手で恭介の手をギュッと握りしめた。
あまりにも突然のさよりの行動に、恭介は思わず身が凍りついたが、さよりは心なしか、とてもにこやかな表情をしていた。
「じゃあ俺も、さよりさんじゃなく、さより、でいいかな?」
「うん、その方が私も気楽かな。これからもよろしくね、恭介くん」
そして、恭介の手を離すと、手を振り、ピアノへと戻っていった。
「恭介くん、か」
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