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第4章 彼女の形見
しあわせの決断
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健太郎は、さつきとのお見合いのために朝から着用していたスーツを脱ぎ捨て、Tシャツにショートパンツの涼しげなファッションに着替え、奈緒の墓のある墓地へと向かっていった。
石垣に囲まれた小径を歩くと、奈緒と作った色々な思い出が頭の中に蘇ってくる。
やがて墓地にたどり着くと、黒髪のショートカットの女性が、墓の周囲を箒で丁寧に掃除していた。
「久しぶりだな、みゆきさん。お帰り、日本に、そして中川町に」
「あ、久しぶりです先輩。奈緒ちゃんのお墓、あまりにも掃除がされていなかったので、実家から箒を借りてきて掃除してたんですよ」
久しぶりに会ったみゆきは、去年に増して大人びた表情をしていた。
みゆきは奈緒に比べると小柄であるが、ショートカットの黒髪と黒ずくめのファッションを着こなすクールビューティという感じで、冷静な時のまなざしや横顔にドキッとさせられることがある。
「奈緒ちゃん、残念でしたね。折角、先輩といい仲になったのにね」
「うん。この世に二度と来ないと聞いた時、地に落とされた気分になったよ」
「でも、奈緒ちゃんの気持ちも分かる気がする。たかだかお盆の4日間だけ奈緒ちゃんに会いたいがために、先輩が結婚できないなんて、不憫だもの」
そう言うと、みゆきは、色とりどりの沢山の花が手向けられている墓の花瓶に、少しずつ水を注いだ。
「さっき、奈緒ちゃんのお母さんがお墓に来ていったんですよ。お花を沢山供えて、そそくさと帰っちゃったけど」
「お母さん?あれ、そう言えば去年、奈緒のお墓に沢山の花を供えていった人は、お母さんだったのかな?」
「ああ、たぶんそうかもしれませんね。というか、お母さん、もっと素直になればいいのになあ」
そういうと、みゆきはうつむきながら語りだした。
「去年、お母さんがここで奈緒ちゃんに会うなり、『あなた本当に奈緒なの?』とか言って、さんざん暴言吐いて帰っていったじゃないですか?あの後、私、お母さんのこと追いかけたんです。そして、『どうして私の友達の事、自分の娘の事、信じられないんですか?』って、お母さんに詰め寄ったんですよ」
「マジか?あのお母さん、簡単には自分の考えを曲げないタイプだろ?よくそこまでやれたよな」
「でも、先輩が一生懸命、私の大親友である奈緒ちゃんを思うがために色々動いてくれて、お母さんの所にも直接出向いて自分の気持ちを伝えていた姿に、私はすごく心を打たれたんです。あの頑固なお母さんも、ついにこの町に来てくれたし。何というか……すごくカッコよかった。だから、私、そんな先輩の力になりたかったんです。まあ、私なんかの意見を聞いてくれるんだろうかって、正直不安はあったんですけどね」
みゆきの口から発せられた言葉に、健太郎はあっけにとられてしまった。
「そ、そんなにカッコよかったか?」
「うん。カッコよかった。ほんのちょっとだけど……惚れた、かも?」
健太郎は、顎が外れそうになった。
普段はクールで自分の気持ちを前面には出さないみゆきの口から出された「惚れた」という言葉に、ただ仰天して、何も言えなくなってしまった。
「でも、私がお母さんをたしなめてから、お母さん、やっと自分の奥にある思いに素直になってきたみたいですね。それまでは、奈緒ちゃんのお墓にこんなにお花をお供えするなんて、全然しなかったもの。あ、欲を言えば、もう少し掃除くらいはしてほしいと思いますけどね」
「ああ。だからあの晩、お母さんは直接奈緒に謝りに来たのか」
健太郎は、美江が奈緒に暴言を吐いたその数日後、突然奈緒に謝りにきたので、一体何があったのか、正直不思議に思っていた。
「ん?お母さん、何かしたんですか?」
「いや、何でもないよ」
健太郎は立ち上がり、とぼとぼと歩き出すと、みゆきもその後を追うように歩き出した。
少し浮かない顔をしている健太郎の顔を見て、みゆきは、健太郎の後ろでささやくように話した。
「どうしたんですか?今日はちょっと元気ない顔してますね?」
「親の薦めで、お見合いしたんだよ。商工会長の娘さんとね」
「え、さつきさんと?あの子は正直、評判よくないですよ。やめた方が……」
「うん。そう思うんだけど、俺の親が乗り気でね。折角の話を断って、あまりガッカリさせたくないという気持ちもあってね」
「いつまでも、結婚しないから?」
「ああ。俺、もうすぐ34だし。それに、数年前まで独身だらけだった俺の周りも、皆ぼちぼち結婚し始めてるし」
「まあ、先輩の場合は『彼氏にしたい部員ランキング』の下位常連だから、ね。苦戦しているのは分かりますね」
「や、やかましいわい!今更そんな下らないランキング持ち出すなよ」
「ただ、あくまであれは『彼氏にしたい』だから、『結婚したい』ではないんだよなあ」
「え?」
健太郎の足がピタッと止まった。
みゆきは、いたずらっぽい笑顔でクスっと笑い、目を見開いて健太郎の顔を見つめた。
「先輩が、こんな私を嫌でなければ、さつきさんとお付き合いするつもりでなければ、そして、奈緒ちゃんのことをいつまでも引きずっていなければ……私、良いですよ。お付き合いしても」
健太郎は、みゆきの言葉に、思わず目が飛び出しそうになった。
みゆきは、まんざらでもなさそうな表情で、健太郎を見つめていた。
「ほ、本気で言ってるのか?」
「うん。そうですよ。どうなんですか先輩?ハッキリ結論を出してください。私、ハッキリしない人は大っ嫌いですから。そして、先輩がどんな結論を出しても、私、受け入れますから」
健太郎は、胸の高鳴りが止まらなくなった。
蝉の鳴き声がこだまする森の中で、健太郎は立ち止まり、しばらく考えた。
奈緒だったらどう思うだろう?
もし、あの手紙の言葉の通りならば、健太郎の背中を押してくれるだろう。そして、健太郎の結論を受け入れ、喜んでくれるかもしれない。
「みゆきさん……こんな俺で良かったら、こんな不細工で不器用で、『彼氏にしたい部員ランキング』下位の自分で良かったら、付き合ってくれるかな?」
「はい。喜んで。というか、私の中の『結婚したい部員ランキング』では、先輩はダントツのトップですから」
みゆきからの言葉に、健太郎は思わず涙が頬を伝った。
そして、後輩がすぐ傍で見ているというシチュエーションにも関わらず、声を上げて泣き出してしまった。
「みゆきさん、俺はみゆきさんの気持ちがすごく嬉しい。けど、俺は奈緒に……何といってあげればいいのか」
「奈緒ちゃんは、きっと喜んでると思いますよ。奈緒ちゃんは先輩のことが大好きだからこそ、しあわせになってほしいと思ってるはず。それよりも、男なんだからそんなに声上げて泣かないでくださいよ。はい、ハンカチ」
みゆきはニコッと笑ってハンカチを健太郎に手渡した。
健太郎はハンカチで必死に涙をぬぐうと、気持ちを落ち着かせようと、すーっと深呼吸した。
「落ち着きましたか?」
「あ、ああ。何とかね」
「先輩、落ち着きがない所は昔と変わらないですよね。ま、だからこそ私が面倒見なくちゃなって思ってるんだけど」
そう言うと、みゆきは手を差し伸べ、健太郎の手を握った。
健太郎も、みゆきの手を握り返した。
鬱蒼とした木々に囲まれ、ひんやりとした空気の中、蝉の声がけたたましく鳴り響く中、二人は寄り添いながら、綺麗に掃除され、沢山の花が供えられた奈緒の墓を後にした。
石垣に囲まれた小径を歩くと、奈緒と作った色々な思い出が頭の中に蘇ってくる。
やがて墓地にたどり着くと、黒髪のショートカットの女性が、墓の周囲を箒で丁寧に掃除していた。
「久しぶりだな、みゆきさん。お帰り、日本に、そして中川町に」
「あ、久しぶりです先輩。奈緒ちゃんのお墓、あまりにも掃除がされていなかったので、実家から箒を借りてきて掃除してたんですよ」
久しぶりに会ったみゆきは、去年に増して大人びた表情をしていた。
みゆきは奈緒に比べると小柄であるが、ショートカットの黒髪と黒ずくめのファッションを着こなすクールビューティという感じで、冷静な時のまなざしや横顔にドキッとさせられることがある。
「奈緒ちゃん、残念でしたね。折角、先輩といい仲になったのにね」
「うん。この世に二度と来ないと聞いた時、地に落とされた気分になったよ」
「でも、奈緒ちゃんの気持ちも分かる気がする。たかだかお盆の4日間だけ奈緒ちゃんに会いたいがために、先輩が結婚できないなんて、不憫だもの」
そう言うと、みゆきは、色とりどりの沢山の花が手向けられている墓の花瓶に、少しずつ水を注いだ。
「さっき、奈緒ちゃんのお母さんがお墓に来ていったんですよ。お花を沢山供えて、そそくさと帰っちゃったけど」
「お母さん?あれ、そう言えば去年、奈緒のお墓に沢山の花を供えていった人は、お母さんだったのかな?」
「ああ、たぶんそうかもしれませんね。というか、お母さん、もっと素直になればいいのになあ」
そういうと、みゆきはうつむきながら語りだした。
「去年、お母さんがここで奈緒ちゃんに会うなり、『あなた本当に奈緒なの?』とか言って、さんざん暴言吐いて帰っていったじゃないですか?あの後、私、お母さんのこと追いかけたんです。そして、『どうして私の友達の事、自分の娘の事、信じられないんですか?』って、お母さんに詰め寄ったんですよ」
「マジか?あのお母さん、簡単には自分の考えを曲げないタイプだろ?よくそこまでやれたよな」
「でも、先輩が一生懸命、私の大親友である奈緒ちゃんを思うがために色々動いてくれて、お母さんの所にも直接出向いて自分の気持ちを伝えていた姿に、私はすごく心を打たれたんです。あの頑固なお母さんも、ついにこの町に来てくれたし。何というか……すごくカッコよかった。だから、私、そんな先輩の力になりたかったんです。まあ、私なんかの意見を聞いてくれるんだろうかって、正直不安はあったんですけどね」
みゆきの口から発せられた言葉に、健太郎はあっけにとられてしまった。
「そ、そんなにカッコよかったか?」
「うん。カッコよかった。ほんのちょっとだけど……惚れた、かも?」
健太郎は、顎が外れそうになった。
普段はクールで自分の気持ちを前面には出さないみゆきの口から出された「惚れた」という言葉に、ただ仰天して、何も言えなくなってしまった。
「でも、私がお母さんをたしなめてから、お母さん、やっと自分の奥にある思いに素直になってきたみたいですね。それまでは、奈緒ちゃんのお墓にこんなにお花をお供えするなんて、全然しなかったもの。あ、欲を言えば、もう少し掃除くらいはしてほしいと思いますけどね」
「ああ。だからあの晩、お母さんは直接奈緒に謝りに来たのか」
健太郎は、美江が奈緒に暴言を吐いたその数日後、突然奈緒に謝りにきたので、一体何があったのか、正直不思議に思っていた。
「ん?お母さん、何かしたんですか?」
「いや、何でもないよ」
健太郎は立ち上がり、とぼとぼと歩き出すと、みゆきもその後を追うように歩き出した。
少し浮かない顔をしている健太郎の顔を見て、みゆきは、健太郎の後ろでささやくように話した。
「どうしたんですか?今日はちょっと元気ない顔してますね?」
「親の薦めで、お見合いしたんだよ。商工会長の娘さんとね」
「え、さつきさんと?あの子は正直、評判よくないですよ。やめた方が……」
「うん。そう思うんだけど、俺の親が乗り気でね。折角の話を断って、あまりガッカリさせたくないという気持ちもあってね」
「いつまでも、結婚しないから?」
「ああ。俺、もうすぐ34だし。それに、数年前まで独身だらけだった俺の周りも、皆ぼちぼち結婚し始めてるし」
「まあ、先輩の場合は『彼氏にしたい部員ランキング』の下位常連だから、ね。苦戦しているのは分かりますね」
「や、やかましいわい!今更そんな下らないランキング持ち出すなよ」
「ただ、あくまであれは『彼氏にしたい』だから、『結婚したい』ではないんだよなあ」
「え?」
健太郎の足がピタッと止まった。
みゆきは、いたずらっぽい笑顔でクスっと笑い、目を見開いて健太郎の顔を見つめた。
「先輩が、こんな私を嫌でなければ、さつきさんとお付き合いするつもりでなければ、そして、奈緒ちゃんのことをいつまでも引きずっていなければ……私、良いですよ。お付き合いしても」
健太郎は、みゆきの言葉に、思わず目が飛び出しそうになった。
みゆきは、まんざらでもなさそうな表情で、健太郎を見つめていた。
「ほ、本気で言ってるのか?」
「うん。そうですよ。どうなんですか先輩?ハッキリ結論を出してください。私、ハッキリしない人は大っ嫌いですから。そして、先輩がどんな結論を出しても、私、受け入れますから」
健太郎は、胸の高鳴りが止まらなくなった。
蝉の鳴き声がこだまする森の中で、健太郎は立ち止まり、しばらく考えた。
奈緒だったらどう思うだろう?
もし、あの手紙の言葉の通りならば、健太郎の背中を押してくれるだろう。そして、健太郎の結論を受け入れ、喜んでくれるかもしれない。
「みゆきさん……こんな俺で良かったら、こんな不細工で不器用で、『彼氏にしたい部員ランキング』下位の自分で良かったら、付き合ってくれるかな?」
「はい。喜んで。というか、私の中の『結婚したい部員ランキング』では、先輩はダントツのトップですから」
みゆきからの言葉に、健太郎は思わず涙が頬を伝った。
そして、後輩がすぐ傍で見ているというシチュエーションにも関わらず、声を上げて泣き出してしまった。
「みゆきさん、俺はみゆきさんの気持ちがすごく嬉しい。けど、俺は奈緒に……何といってあげればいいのか」
「奈緒ちゃんは、きっと喜んでると思いますよ。奈緒ちゃんは先輩のことが大好きだからこそ、しあわせになってほしいと思ってるはず。それよりも、男なんだからそんなに声上げて泣かないでくださいよ。はい、ハンカチ」
みゆきはニコッと笑ってハンカチを健太郎に手渡した。
健太郎はハンカチで必死に涙をぬぐうと、気持ちを落ち着かせようと、すーっと深呼吸した。
「落ち着きましたか?」
「あ、ああ。何とかね」
「先輩、落ち着きがない所は昔と変わらないですよね。ま、だからこそ私が面倒見なくちゃなって思ってるんだけど」
そう言うと、みゆきは手を差し伸べ、健太郎の手を握った。
健太郎も、みゆきの手を握り返した。
鬱蒼とした木々に囲まれ、ひんやりとした空気の中、蝉の声がけたたましく鳴り響く中、二人は寄り添いながら、綺麗に掃除され、沢山の花が供えられた奈緒の墓を後にした。
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