リピーター・時として星は巡り屑とかす

ある時、異質な『星の夢』が誕生した。

本来、沢山のくずが集まった末に自我が消えるはずの『星の夢』。
けれど、自我を持ったまま、強く強大な願いを抱えた星の夢が生まれた。
その星の夢は空へ昇らず、ただ交錯点を自由に周回し、扇動するようにくずたちを生み出していく。

<自我が欲しければ、相手を砕きなさい。>
<星になりたければ、希望を求めなさい。>
<生きたければ、わたくしに従いなさい。>

ほどなく異端な星の夢はくずたちを、交錯点を支配していき、砂上の城を作り上げた。

<わたくしは星の夢、星になんてならない!わたくしは、わたくしの願いを叶えたい!>

その強い願いは、交錯点を歪ませていく。
誰かが星の夢を止めなくては、交錯点が壊れてしまう。
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