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第4章 秋の戦い
第84話 ベスト4
しおりを挟む秋季東京都大会のベスト4が出揃った。
龍宮高校×関東一高
日本三高×帝邦
わはははは!
向こうで甲子園ベスト4同士が潰し合ってくれるぜ!
関東一も調子に乗れる相手ではないけど、ラッキーだよね。
「あ、イレバン…。ほんと勘弁してよね」
現在授業中なり。
後ろの席のマリンは、モンスターバウンドをやってる模様。
「マリン、成績悪いんだから授業はちゃんと聞いとけよ」
「パンだって、授業聞いてないじゃない。それにゲームは記憶力を高めるって、えっと…あー…その何かで言ってたのよ」
「それ憶えてない時点で、実証されてないよね。また俺かレオンが教える事になるじゃん」
「この時間に欲しかった進化素材を降臨させる運営に文句言ってちょうだい」
ダメだこりゃ。
龍宮高校はついてこれない奴は置いていくぜってスタイルなので、授業中にアイポンを触っていても怒られる事はない。
授業の邪魔になる様な事をしたら話は別だが。
爆音で音楽を流したりね。
俺もぴこぴことアイポンを触ってはいるが、ノートはちゃんと取ってある。
いくら人生2周目とはいえ、忘れてる箇所もちらほらとあるのだ。
それにしても、関東一か。
前の試合で、松美林を下して勝ち上がって来たから注意が必要だな。
相変わらず、漆黒の白馬は4安打1HRと大活躍だったらしいけど。
松美林は白馬君以外がちょっとな。
上から目線で申し訳ないけど、お世辞にも優れてるとは言い難い。
「よし、進化素材集まった。これで次の超絶はもらったわね」
ん? 今なんか聞き捨てならん事が?
「え? もしかして何かガチャで当たった?」
「朝に、タイガと引いた時にね。次の超絶の適正キャラなのよ」
「ほら、これ」って見せられたのは、最近出た新キャラだった。
「ふざけんなよ。なんでお前らはそんなポンポン当たるんだよ」
俺のガチャ運は一向に良くならない。
いや、当たる事は当たるんだけど時代遅れのキャラだったり、評価が微妙なキャラだったり。
「そういえば、最近このゲームやってる人増えたわよね」
「CMとかバンバンやってるからな」
「ヒーハーな人が増えたって事?」
「んふっ。ミーハーな」
真顔でヒーハー言うな。
なんな変な笑い声でたわ。
え? ウケ狙いだよね?
真剣に間違った訳じゃないよね?
授業が終わって放課後。
みんな大好き部活の時間である。
「あー今日も勉強頑張った! 体動かしてスッキリしたいね!」
「お前ほとんど寝てたじゃん」
「睡眠学習ってやつ? 寝てたら勉強した事になるんだって!」
ウルと部室に向かいながら、話してたら頭が痛くなる様な事を言われた。
こいつ、自分の都合の良い様に曲解しすぎだろ。
「そんな訳ないだろ。勉強した後に睡眠を取るんだよ」
「えー? そんなの楽できないじゃん!」
楽できる勉強なんてないだろ。
自分が好きな教科ならまだしも。
それも楽な訳じゃなく、楽しいだからな。
「お前ほんと馬鹿だよな」
「それでも生きてこれたので」
まだ子供だからだよ。
大人になったら苦労するぞー。
プロ野球選手になっても引退してからの方が大体の人間は長いんだから。
今やってる勉強が役に立つとは限らないけど、やっておいて損はないからな。
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