18 / 171
第1章 高校生活
第16話 抽選会
しおりを挟む平日は、練習し週末は練習試合。
最近は相手のレベルも上がり、試合でも色々な事を試してるだけあり、全勝とはいかなくなったが悪くない成績をだしている。
そんな日々を過ごしてると6月も下旬になっていた。
私服の龍宮高校は衣替えは無いが薄着になってきた女性陣は良いものである。
そして今週末はいよいよ、西東京、東東京の抽選会である。
俺は成長痛も治ってきたが、まだまだ負荷のかかる練習も出来ないし、最近では練習試合にも出れていないので、キャプテンと一緒に会場に来ていた。
「キャプテンくじ運はどうなんすか?」
「悪くはないはずだ。一昨日はギャリギャリ君も当たったしな」
アイスが当たったくらいで、ドヤ顔されても。
あれって100分の1ぐらいで当たるんじゃないの?
「へぇー。じゃあ期待してますね。甲子園まで一直線で行けるクジでお願いします。ギャリギャリ君を当てれるキャプテンなら余裕っすよね」
俺が適当によいしょしてると。
「ふははは。この俺の鍛え上げた筋肉に任せておいてくれ。あ、ジュース当たった」
キャプテンが自販機の偶にある4桁の数字が揃ったらもう一本貰えるジュースで数字を揃えていた。
え?マジで運いい感じ?
因みに俺は日々のソシャゲでお察しである。
筋トレしたらガチャ運上がるんですかねぇ。
抽選会が終わって学校に戻ってきた。
今日も普通に練習試合があったが普通に勝利していた。
「ふははは。許せ。どうやら、ギャリギャリ君と自販機に俺の運が持ってかれてしまったみたいだな」
「うぇー激戦区じゃん。かなりきついぞ、これは」
キャプテンのくじ運はクソだった。
全く、期待させるんじゃないよ。
許せじゃないんだよ。
東西の東京大会は大体が二回戦からの出場になる。
運が悪かったら一回戦からの出場になるのだが龍宮高校は一回戦からだった。
まぁ、一回戦からの出場は試合経験を積めるとポジティブに考えられる。
相手も都立赤山高校。言っちゃ悪いが知らないし、恐らくサクッと勝てるだろう。
問題はその次である。
「八王学園か」
甲子園にも出た事がある強豪校である。
最近は落ち目なんて言われたりしてるが、普通に強い。
「確かエースは150キロ超えてたよな」
「150キロ越えは2人いるはずだよ。1人ノーコンだけど」
タイガとマリンが話してるがエースが厄介なのである。
コントロールも良く、フォークが馬鹿みたいキレてる。
「二回戦突破しても、三回戦は創英じゃん」
何故連続で強豪校に当たるのか。
創英は明治神宮大会で優勝経験もある。
今年は、エースとクリーンナップの調子が絶好調らしい。
「まぁ、四.五回戦は中堅校としか当たらなそうだが。やはりそれまでの道のりがな」
レオンも珍しく、悲観的である。
俺が投げれれば良いんだが成長痛がなぁ。そろそろ治ると思うんだが。
「それでキャプテン。この夏の目標は?」
「決まっている。全勝しかあるまい。お前らが俺を甲子園に連れてってくれ。お前らならそれが出来ると信じている」
「他力本願っすか。キャプテンの筋肉にも期待してますよ」
まぁ、そう言われると悪い気はしない。
他力本願のキャップを高校球児憧れの場所に連れてってあげるとしますか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これで第一章は終わりです。
作者は他にも作品を更新してますので良ければそちらもご覧下さーい。
1
お気に入りに追加
31
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。



俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる