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第2章 日常の日々
第32話 続・配信
しおりを挟む「じゃあ次の質問ね~。今まで何してたんですか~? これも多かったね~」
コメント
・たしかに
・急に出てきたもんな
・それだけの力があったら学校卒業してすぐ探索者になっててもおかしくないのに
・これで探索者歴1ヶ月程度のルーキーなんだぜ
・詐欺すぎるwww
「インタビューで答えなかったっけ? マジで魔王討伐してたんだよ。何回も負けて漸く攻略出来たからな。暇になったから探索者でもやるかーって感じかな。探索者学校にも行ってないし」
「因みにあたしも行ってないよ~」
コメント
・つまりゲームしてたと?
・使徒様でも負けた事がある魔王? なんてゲームだ?笑
・学校に行ってないのはマジなのか
・それで良く能力使えてるなぁ
嘘は何一つ言ってない。
魔王に何回も負けたし、なんとか討伐出来たし、暇だったのも本当。学校にも行ってない。
後はリスナーが勝手に勘違いしてくれるだろう。
そして、都合の悪い事には答えない。
俺が能力を使いこなせてる理由なんて、戦いまくったからだしな。
今まで狭間に行った事ない奴がどこで? ってなる。大きい事で小さい事を誤魔化す。
政治家の得意技よ。
「じゃあ次行くよ~。彼氏彼女はいますか~? だって~。これは両方への質問かな~? あたしは居ないよ~」
「同じく、俺もいませーん」
コメント
・今年一番重要な情報だったな
・ほほう。これは某にもチャンスが…
・桜たん、はあはあ
・二人が付き合ってると思ってた
・美男美女でお似合いなんだけどなぁ
全く、人間って奴は有名人の交際相手がそんなに気になるかね。気持ちは分かるんだけど、これでもし、居るって答えたらどうなるんだろうね。
昨今では、特定班とやらが居るみたいだし。
まぁ、俺の記録なんて1ヶ月前ぐらいからしかないから過去を探るのは苦労するだろう。
100年ぐらい前に俺と同姓同名が行方不明になってるだろうけど、流石にそこまでは遡らんだろう。
狭間崩壊で相当数の人が死んでるし、そこは誤魔化せると思いたいね。
「あたしはお相手は募集してないからね~。だんちょ~は~?」
「求めておりませぬ」
恋愛はちょっと俺に向いてないと思う。
遊ぶのは良いんだけど。
「リスナーさんは諦めてくださ~い」
コメント
・なんてこった
・能力者と恋愛するのは厳しい
・いつ何があるか分からんもんな
・死亡率トップの職業だし
「はい~次~。次の攻略は~? だって~」
「次? 1級も無くなったし当分は遊ぶ予定なんだけど」
「そうだね~。探索者学校に冷やかしに行こうかなんて考えてるよ~」
コメント
・2級もまだ残ってるんだが?
・他の探索者は3級までしか攻略出来てないんやで
・え!?学校に来るの!?
・何処!?
・是非名古屋へ!
「何処の学校に行くかも決まってないし、まだ考えてる段階だからな。協会に話も通さないとだし」
「2級の攻略もあたし達は考えてないよね~?」
「上から目線で申し訳ないけど、俺ばっかりが攻略したら、他の探索者が育たないだろ」
「だから学校でどんな指導してるのか見てみて~だんちょ~が能力の使い方について教えられたら良いな~なんて思ってるんだよ~」
コメント
・それはそうだな
・使徒様に頼りきりってのもなぁ
・使徒様の指導…気になります!!
「俺が死んだらどうするんだって話だしな」
「そうだね~。あたしもだけど~みんなにももっと頑張って貰わないと~」
「生徒じゃなくて、既に探索者の人でも良ければ指導したいな。本気で上を目指したいって言うなら応援したいし、援助は惜しまないぞ」
コメント
・上位ギルド聞いたか!?
・【暁の明星】:ちょっと詳しく話を聞きたいね
・おお!トップギルドじゃん!
「ん? 【暁の明星】?」
探索者ニュースで見た事あるな。
積極的に狭間を攻略してる、日本では有数のギルドだったはず。
マナーも悪くなく、民衆にも人気なわりとまともそうなギルドだ。
「だんちょ~? どうするの~?」
「一回会って話を聞きたいな。何処を目指すのかにもよるし」
「じゃあ~後でこっちから協会を通して連絡するね~」
コメント
・すげー
・とんとん拍子で話が進むな
・【暁の明星】:是非お願いします
・他にも1級を攻略出来るギルドが出るかもしれないのか
・楽しみになってきたな
「なんか予想以上に話が長くなっちゃったね~。まだまだ質問はあるんだけど~今日はこの辺にしとこっか~。配信するのは今日だけじゃないしね~」
「後は、ギルド員の募集についてだな」
コメント
・もう終わっちゃうのか
・もっと聞きたい事がいっぱいあるんだが
・ギルド員募集!
・待ってました!
「えーと、概要欄? にも書いてあるんだけど、現状は戦闘員は募集しません。当分攻略しに行く予定もないしね。『シークレット』で求めてるのは、生産系の能力者。後は能力者じゃなくても良いから事務員を募集します」
「だんちょ~が1級でドロップさせた素材がいっぱいあるからね~。未知の物に興味がある職人さんは是非是非お待ちしてま~す」
「職人さんは何処かのギルドと提携しても良いんだけどね。今、マンションを大規模に改築しようとしてて、そこに最高級の設備も入れようと思ってるから、どうせなら自前で生産系能力者を確保しようかなと」
「フリーで燻ってる人なんかはこの機会に応募してみてほしいな~」
コメント
・戦闘系能力者は募集しないのか…
・残念
・生産者は大チャンスだよな
・最高級の設備に未知の素材。生産民は大歓喜だろ
・しかも使徒様のギルドに入れるんだからな
「えーと、告知はこんなもんかな?」
「そうだね~。じゃあ終わろうか~」
「んじゃ、今日は見にきてくれてありがとうございました。次回はいつやるか未定だけど、やる時はSNSでお知らせしますね」
「ばいば~い」
ふぅ。なんとか問題なく終わったな。
「もっと質問に答えたかったんだけどね~」
「最初は自己紹介的な面もあるし、仕方ないだろ。あれ以上長くやれば俺がボロを出しそうだ」
「丁寧な言葉遣いをしてたみたいだけど~ちょこちょこ崩れてたからね~」
仕方ないじゃん。あんなかしこまって話す事なんて滅多になかったんだから。
向こうの異世界では国王より偉い事もあったんだぞ? 面倒になって隠居したが。
さて、とりあえず明日は『暁の明星』に連絡しないとな。
やる気がありそうなギルドだし、結構楽しみだ。
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