果ての世界の魔双録 ~語り手の少女が紡ぐは、最終末世界へと至る物語~

ニシヒデ

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二章 贖罪を求める少女と十二の担い手たち~霊魔大祭編~

楽園に残された少女5

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 惑星ほしの崩壊までに残された時間は、およそ二百年程しかありません。それを多いか少ないかと問われれば、大多数の今を生きる人々にとっては、関係のない話でしょう。

 人類の平均寿命は結局のところ、精々が七十年から九十年ほどしか、ありませんでしたからね。

 だから今を生きる自分達には関係のない話だ――――そう決めつけてしまうのは、仕方のないことでしょう。実際、私も何かを期待していた訳ではありません。

 私の最終的な目的とは、両親たちが愛したこの惑星ほしを、いずれ訪れるであろう、破滅の未来から救うこと。その為にやれることは、全てやるつもりです。手段を選んでなどいられません。

 まず真っ先に、当時の私が欲したもの・・・・・・それは環境です。

 最新鋭の設備が揃えられた研究所。際限のない開発資金。研究の主導権を独占出来る、高い地位と強力な発言権。両親たちの時のように、外部から面倒な横槍を、入れられたくはありません。

 私抜きではプロジェクトの続行が不可能である――――そう思わせることが出来る程の圧倒的な力を、国連の上層部に対して示さなければならない。私はそのように考えました。

 両親たちのことを使い潰した彼等を、今度は私が自分自身の駒として利用する。そこに罪悪感なんて・・・・・・そんなものはありません。
 
 この惑星ほしを内部から喰い尽くした全ての元凶。人類という名称の害虫は、当時の私にとっては既に、憎しみの対象でしかありませんでしたから。

 私は計画を実行に移す前に、信頼出来る協力者を用意しました。私の右腕となれる程の優秀な人材を。

 しかしそんな人間は、この世界の何処を探しても存在しません。――――だから作りました。私自らの手で絶対に裏切ることのない、私の全てを任せられる相棒AIを。

 Mk.Rocodd2.Zタイプ201――――完全自立学習機能を搭載しており、外部から取り入れた情報を分析して、自らの成長に役立てることのできる最新型AIです。

 その最大の特徴とは、高度な情報変換機能による、人間と変わらないレベルの、人格形成能力を保有している事。自らの意思と考える力を持ち、こちらが指示を出さなくても、常に最適な答えを選んで行動をしてくれる。
 私は研究に関する助手を欲すると同時に、新しい家族となれる存在も求めていたのです。

 「――――全回路の動作チェック完了。P75型ファイバーの光電管問題なし。初期プロセスの立ち上げも良好・・・・・・起動完了。だ、大丈夫かな?」

 理論上は成功するはず――――そのように理解はしてはいても、私は自らが生み出した初めての研究成果に対して、不安と緊張の感情を覚えます。

 もしもここで失敗・・・・・・またはつまずきでもしたら、惑星ほしを救うという最難関の目的を達成するなんて、夢物語のような話になってしまいますからね。

 『――――システム起動完了。外部情報をスキャン開始。初期登録事項をメインメモリに呼び出し、反映。本機体に与えられた最優先事項・・・・・・マスターシエラの保護と防衛。第二優先事項・・・・・・』

 全長十センチにも満たない大きさの小さな機械。その内部から発生された音声を聞いた私は、ひとまずその事実について安堵します。

 (システムの立ち上げ自体は、上手くいったみたい。後は・・・・・・)

 私が遠隔操作でパスコードを打ち込むと、機体に掛けられたロックシステムが解除され、その行動権限がAI本体に対して譲渡されます。

 機体の待機モードが解かれたAIは、最初何をすれば良いのか分からず、自分の置かれた環境に戸惑っているようでした。

 AIを搭載した機体は、ふらふらと室内を浮遊しながら、周囲の情報を細かくスキャンしていきます。
 
 今のは生まれたての赤子も同然の存在。会話をする上で必要となる情報と言語機能以外、システム本体に対して余計な手間は加えていません。

 まっさらな白紙の状態から、自ら学習して人格を形成していく。それが私の目指した、新たなAIとしての在り方であり、最新のテクノロジーがもたらす、一つの到達点でもありました。

 人間は信用できないが、機械であれば信用することが出来る。私はこれまでの経験によって、重度の人間不信に陥っていましたから。そういった考え方に至るのは、至極当然のことでしょう。

 『――――生体情報を確認致しました。本機体Mk.Rocodd2.Zタイプ201初期型の、正式なマスターであり最優先防衛目的であられる、雪代ゆきしろシエラ様ですね』
 「こんにちはMk.Rocodd2.Zタイプ201。――――早速だけど、各部機能は正常に稼働している?何か表面上は確認出来ていない、信号伝達の不具合とかは起きて無いかな?」
 『――――本機体から特に異常は検出されず、今のところ稼働に問題はありません。敢えて言わせて頂くのであれば、もう少し背面部分に搭載されたスラスター装置の、出力自体を上げて頂きたいところですが』

 Mk.Rocodd2.Zタイプ201――――彼からの答えを聞いた私は、思わずクスリと微笑みます。
 
 単純な既存のAIとは違い、自ら考えを纏めて意見を述べる。高度な学習機能が数年後にもたらすであろう結果が、今から楽しみになってくるというものです。しかし――――、

 (名前が機体のシリアルナンバーというのは、さすがに安直過ぎたかな?長いし、何より呼びづらい。何かもっと他に呼びやすい、親しみやすさを重視した名前にしなくては・・・・・・)

 毎回長々とした型式名で呼んでいては、これからの日常生活の中で色々と、不具合が生じてしまうでしょう。

 彼にとっての私の存在とは、自らの開発者であり親でもあります。ならば私が責任を持って、もっと人間味のある名前を付けてあげなくては。
 私にとってその作業は、数式の計算よりも難しいことでしたが・・・・・・一生懸命に考えました。これからの人生を共にする相棒の名前。新しい家族となる、その子の名前を。

 「・・・・・・ロコ君。それがあなたの新しい名前。今日から私の信頼出来る家族として、ずっと傍にいてもらうから。私のことはシエラと、下の名前で呼ぶように。
 じゃあ改めて――――これからよろしくね、ロコ君」
 『よろしくお願い致します。マスターシエラ』

 「マスターっていうのは余計かな」――――私はいつまでも他人行儀なロコ君に対して、文句を言いながら決意します。ここが最初のスタート地点であるのだと。
 計画を始動させるための足掛かり。その準備は完全に整いました。一度始めてしまえば、もう後には引き返せません。

 今の私自身を守れるのは、己の持つ力とロコ君だけ。父と母がいないこの世界・・・・・・二人が愛したこの惑星ほしを救うため、私にとっての長い戦争が、この日この瞬間に始まったのでした。






 ロコ君の起動に成功してから三週間後。国連から私を迎えに、大勢の大人たちが派遣されてきました。
 私の送った論文の内容を細かく精査し、その有用性を強く認識したからでしょう。

 数々の難病に関する治療薬。
 従来のものより遥かに高性能な自動車エンジン。
 飛行機に変わる新たな航空手段の確立。
 マシンによる生産コスト削減と効率化、それらの元となる機材の設計図と具体案――――。

 人類の暮らしを変える程の発明をした者は、いつの時代も歴史に残る偉人として、後世に語り継がれていく存在となるのです。

 別に周りからチヤホヤされたい・・・・・・なんてことは思っていません。ただその立場はなんの後ろ楯もない、子供である私にとって、実に都合が良かったのです。

 口先だけの子供ではありません。凡人では考えも及ばない発想力と思考を持ち、人類の化学力を数世代先にまで進化させる。それが私には可能であり、彼等がリターンとして求めていたものでした。

 私は国連が保有している、地下五十階建ての研究施設の、最高責任者となりました。

 こちらの提示した条件を、世界各国の大臣たちは受け入れざるを終えません。何故なら私の機嫌を損なえば、結果的に損をするのは彼等の方だからです。

 惑星ほしの崩壊を回避するための研究と平行して、人類が求める新たな技術力や知識を提示していく。それが私と国連との間で、約束された取り決めでした。

 研究施設の地下に閉じ籠った私は、すぐ行動に移りました。

 地下四十階から先を進入禁止エリアとし、残りの研究員を戦力外として、施設の上階に追いやります。
 全てにおいて劣っている彼等の、相手をしている余裕はありません。
 圧倒的な実力と結果を示して、私に対するあらゆる意見や反論を黙らせていきました。

 その頃の私はとにかく毎日必死で・・・・・・睡眠時間も足らず、いつも意識が朦朧としているようでした。
 考えるより先に手が動く。考えなくても脳が勝手に演算して答えを出す。もはや私は機械のように、ただそこにいるだけの存在と成り果てました。






 『シエラ・・・・・・ちょっとは休んだ方が良いんじゃねえか?もうかれこれ一週間近くは、まともな睡眠が取れていないぜ』
 「・・・・・・」

 国連が用意した研究施設に私たちが来てから、早三年が経過しました。
 外部から送られてくる要望や依頼をこなしつつ、惑星を救うための解決策を模索する。それは他の誰とも変わらない、人間の肉体を持つ私にとっては、限界のある作業でした。

 研究を続ける上で、日夜蓄積されていった疲労感は、私の思考力を低下させ、声を発する体力すら奪います。

 この数年間で、ロコ君の中にある人格形成の基盤は、ほぼ完全なものとなりました。
 外部から送られてくる情報を分析、及び学習した結果、随分と男らしい粗暴な口調で、話すようになってしまいましたが・・・・・・。しかし当時の私は、そんなロコ君の明確な変化に気がつかない程にまで、追い詰められていたのです。

 『――――?――――・・・・・・』
 「・・・・・・」

 ロコ君が何か話をしてくれている。しかし私は無反応・・・・・・そんな一方的なやり取りが、何年も続いていきました。
 
 月日が経つにつれ、私の身体は日に日に弱っていき、人類の化学力は前へ前へと進み続けていく。
 しかしそれだけの時間と資源を、浪費して得られた答えは、“惑星の崩壊は何をどうやっても止められない”という絶望的なものでした。

 (そんなはずないっ――――!)

 ロコ君は私の研究に携わる唯一の助手として、最高のパフォーマンスを発揮してくれました。しかしそうした助力があっても、私は惑星ほしを救うための、具体的な解決策を示すことが出来なかったのです。

 はっきり言ってしまえば・・・・・・完全に手遅れの状態でした。この惑星ほしの核に当たる部分が自壊して、全てが跡形もなく崩れ去ってしまう。
 それは決して避けようのない、約束された未来の結末。私の導き出した完璧なデータと答えに対して、奇跡という曖昧な言葉が、入り込む余地などありません。

 (でも何か・・・・・・何か他に手があるはず!)

 私はもう一度初めから、過去に得たデータの全てを計算し直し、それをベースとした惑星延命措置のシュミレート作業を、何千何万回と繰り返していきました。

 計算、思考、演算・・・・・・プランの合否判定。
 新たな代用案を計画、立案。地上から送られてくる依頼内容をチェック、返答・・・・・・論文の作成。
 思考加速能力・・・・・・それに伴う全ての作業時間短縮。

 味のしない栄養ブロックを囓り、脳内に溜まった熱を下げるため、冷水のシャワーを浴びて身体を誤魔化す。
 僅か数分の小刻みな睡眠。そしてまた実験、演算・・・・・・同じ毎日の繰り返し――――。






 ――――あっという間に五年の月日が流れました。

 まともな食事を一切していないのに、身体だけは日々成長を続けている。本当に不思議なことでした。
 いつも私の成長に合わせたサイズの服が、勝手にシャワー室に用意されており、気がつけば延び放題だった長い髪の毛も、綺麗に毛先の部分まで整えられていましたから。

 ふと気になった私がロコ君に対して、その事を尋ねてみると・・・・・・どうやらいつの間にか、外部とのやり取りは全てロコ君が担当しており、私の身の回りに関する、一切の世話をしてくれていたらしいです。

 「・・・・・・髪の毛の切り方なんて・・・・・・どうやって覚えたの?」
 『よく聞いてくれたなシエラ!大変だったんだぜ?まさか機械である俺様が、散髪の仕方を練習する羽目になるとはな。
 まあしかしこの数年で、腕前の方は超一流のものにまで仕上がったんだぜ。なんなら今度は――――』

 久しぶりに私と二人で、研究以外のまともな会話をしたロコ君は、とても嬉しそうな様子をしていました。
 
 私の知らない間に様々なことが起こり、そして変わっていく。人類滅亡のタイムリミット――――それを知るはずの地上の人々の心境は、果たして今どのようなことになっているのでしょうか。

 以前と変わらず、誰もが自分は関係ないと知らんぷり。
 事の深刻さを理解した人々が、デモ行為をして世界中がパニックに――――。

 世界中の何がどうなろうと、今の私にとってはどうでもいい事ですが・・・・・・迷惑だけは掛けないで貰いたいものです。

 私の研究を完成させるために必要なのは、発送の限界を越えた、今ままでにない新たなプラン。
 
 その手掛かりを、ヒントを、欠片を・・・・・・今の私は他の何よりも欲している!

 (でもそんなものが、そう都合よくあるわけ――――)

 不意に私は思い浮かべました。優れた研究者として活躍していた、父と母の二人の顔を。
 両親の研究成果が残した最後の実験。あれは確か国連の研究チームが主導となって、おこなったものであると聞かされていました。

 実験は失敗に終わったとはいえ、天才と称された二人が残した、惑星救済のための計画書。それは現状に行き詰まっている私に対して、何らかの解決策を与えてくれるはず。
 
 そう思い当たった私はすぐさま、その実験に関する詳細なデータを求めて、地上の施設に待機しているはずの、研究員に対して連絡を取ろうと試みました。しかし――――、

 「――――何で邪魔をするの」

 意外なことに・・・・・・私の前へと立ち塞がったのはロコ君でした。

 ロコ君が施設の管理システムを、全て掌握しているのは知っていました。しかしまさかそれを利用して、開発者である私の指示に逆らおうとするなんて!・・・・・・はっきり言って、完全に予想外のことでした。

 『なあ止めとこうぜ?どうせ関心の無い上の連中のことだ。きっと今頃は事故を隠蔽するために、実験に関する資料の全ては、処分されちまっているはずさ』
 「そんなはず無い!私は見たもの!パパの書斎から大勢の大人たちが、大切な研究資料を、何処かに向かって運んでいくのを!」
 『でもよ、それはシエラが子供の頃に起きた話だろ?だったらその資料が今も残っている・・・・・・なんて保証はないはずだ』
 「そんなことっ――――!実際に詳しく調べてみないと分からないじゃない!だいたいもしもそうなら――――!?」

 ロコ君の言葉に対して、感情的になっていた私は、ふとある違和感に気がつきました。
 
 私がロコ君にマスターとして与えた命令・・・・・・私の身の回りの安全に関する保護と防衛。その範囲は物理的な攻撃手段から身を守るだけではなく、マスターである私の精神状態にまで作用します。
 つまり――――、

 「・・・・・・ねえ、ロコ君。あなたは――――何を知っているの・・・・・・・・?」
 『――――チッ・・・・・・何でこのタイミングなのかねえ』

 私のことを守るため、敢えて意図的に、真実から遠ざけようとしている。それが私の思い当たった答えでした。

 きっとロコ君は今の私が、最も知りたい情報を知っている。その時の私は胸に沸き上がる感情の昂りを押さえられず、大切な家族であるはずのロコ君に対して、とても酷いおこないをしてしまいました。

 「――――もういい。今すぐ施設内部にある、通信機能を元の状態に戻して。それが出来ないのなら・・・・・・私が直接上階にいる、研究員のとこにまで聞きに行く」
 『なあ落ち着けよシエラ。取り敢えずシャワーでも浴びて、飯にしようぜ。相変わらず味気ないブロック飯だが、何もないよりは余程いい。
 俺様が用意している間、お前はソファーにでも座って――――』

 私はロコ君の話が終わるのを待たずに席を立ち、施設の上階に続いているエレベーターに向かって歩いて行きます。しかし――――、

 「――――これはなんの真似なのっ!」

 エレベーターの電源は完全に落とされており、開閉ボタンを押したところで、作動するはずがありません。
 
 仕方なく避難用の階段がある方向へ、私が駆け寄っていくと――――天井に備え付けられていたシャッターが地面に下げられ、私は地下四十階にある研究室内部へと、閉じ込められてしまいました。

 「――――ロコ君。今すぐあそこにある、シャッターのロックを解除して。・・・・・・でないと私が持つ開発者権限を使用して、あなたを強制的にシャットアウトする」
 『・・・・・・無理だ。絶対に出来ない』
 「・・・・・・そう分かった。なら――――機体コードMk.Rocodd2.Zタイプ201。あなたに機体開発者権限を使用して、強制シャットダウンを命じます」

 ガタンッ――――主電源を落とされたロコ君の機体が、大きな音を立てながら地面へとぶつかります。
 
 それを確認することもなく、私は復旧した通信手段を利用して、外の世界にある様々な重要施設へと、ハッキングを試みました。

 そして私は知ってしまったのです。何故ロコ君があそこまでかたくなに、私を外の情報から遠ざけようとしていたのかを。

 私が目にした数年ぶりの外の世界は・・・・・・もはや取り返しのつかない程の状態に、変貌してしまっていたのです。



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