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二章 贖罪を求める少女と十二の担い手たち~霊魔大祭編~
ローツキルト商業エリア1
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ナイラさんからたった今、紹介された店で扱われている品は、最も安いものでも銀貨五百枚の値段がするらしい。
つまり金額にして、約五十万円もしてしまうということだ。しかし何故わざわざ金貨ではなく、銀貨の枚数で値段が載せられているのかというと――――、
(なるほど・・・・・・装備に使われる素材によって、細かく商品の値段が変動していくからか)
そのような趣旨の説明書きが、チラシの下の部分に大きく書かれていた。
カスタムサービス――――つまり使用者である自分自身に合った機能を、追加で注文して後付けしたり、色や拘りのデザインなどがあれば、それを要望通りに再現してくれるようだ。
無論ただ増やすだけではなく、余計な機能を排除することも可能だろう。ものによっては銀貨数枚単位で値段の変動が出てしまうはずだ。
「でもリセ、いくらなんでも流石に、この店の商品は高すぎないか?別に俺は高級品の装備じゃなくても、もっとその辺にある普通の店のもので――――」
「ユウ君ならいいんです。だって私と同じクロエの弟子で、一緒に夜香の城で暮らしている家族のような存在・・・・・・じゃないですか。
身内の買い物に使う金額で、いちいちケチくさい事なんて誰も言いませんよね?それにそれが本当に必要なものであるならば、遠慮なんてしなくても大丈夫ですよ。
これでも私、あの夜香の店の現経営者ですから。それなりに蓄えもありますので、お金のことに関しては気にせず、私に任せちゃって下さい!」
俺たち二人の会話を聞いていたクロエが「決まりだな」と声に出して、目的地が明確に決定したことを、ナイラさんに対して告げる。
ナイラさんはというと、「私がお金を出すわけじゃないから、別に良いんだけれどねー」と呟きながら、目の前にいるリセに向かって、羨ましげな様子で口を開いた。
「リセのところは儲かっているみたいでいいわねー。私の店なんて今月だけでも銀貨百二十枚の赤字なのよ。しかもこれで累計3ヶ月で銀貨二百七十枚の大赤字!
店に来る客の数自体、年々減ってきているし、私も何か新しい事業にでも手を伸ばしてみようかしら・・・・・・」
「なんだ、ナイラ。お前そんなちっぽけな金額でいちいち頭を悩ませていたのか?はあ・・・・・・実に下らん。そんなもの一つでも大口の取引を成功させれば、すぐに補填出来てしまうというのに」
「店の経営者をやったことがない、暇人のあなたにだけは言われたくないわよ。
――――だいたいリセの所は月にどれくらい儲かっているのよ?あなたがそこまで言うのなら、当然私に対して胸を張れる程度の数字の売り上げが出ているんでしょうね?」
ナイラさんの言葉を聞いたクロエは、夜香の城の経営者であるリセに向かって「聞かせてやれ」と、どこか哀れんだ様子で指示を出した。
するとリセは申し訳なさそうな表情を浮かべながら、気を使うようにして言いにくそうに、ナイラさんに向かって自身の所有する店の売り上げを伝える。
「その・・・・・・私の店はもともと来店されるお客さんの数も少なく、場合によっては全く収入がない月もあろのですが、毎回高額な買い物をされていく常連のお客さんが、何人かいらしゃいまして。
一年を通して得た収入の合計を、月毎に平均して割り出すと・・・・・・一ヶ月辺りの売り上げは、だいたい黒貨一枚と金貨四十枚ほどになりますね」
「・・・・・・私、明日から職を変えてみようかしら」
リセの言葉を聞いたナイラさんは、どこか遠い目つきをしながら、虚ろ気な表情をしてそうぼやく。
この店に客がまったく来ないのは、単に建物自体の立地条件が悪いからではないのか・・・・・・とも思ったが、口には出さないでおいた。
建物全体に漂う古めかしい空気が、店に刻まれた古い歴史の記憶を肌に実感させ、教えてくれる。こんな暗い路地裏でナイラさんが昔から店を構え続けるのは、きっとそれなりに深い事情があるのだろう。
夜香の城に近い雰囲気を纏っている、狭い部屋の中を後にしながら、俺たちは【梟の杜】の建物から歩いて十分ほどの距離にある、商業エリアの地区を目指して出発する。
先に進むにつれて、徐々に周囲の賑わいが大きくなり、辺りを行き交う人々の数も増えていく。外周区にある通りにしては、道や建物などの施設もしっかりと整備されており、開いている店の数もかなりのものだ。
たとえこの場所がローツキルト都市内部にある、商業エリアであると説明されたとしても、きっと何一つ疑うことなく、その情報を鵜呑みにしてしまう事だろう。
都市の外側に円を描くようにして続いている大通りは、人々の発する活気と熱で“商業の都市”という名前の由来を、そのまま体現しているかのようだった。
「随分と賑わっているんですね。俺はてっきりこの場所が、ローツキルトの商業エリアだと思っていたんですけど」
「まあ他所から来た人たちから見れば、そのように感じてしまっても仕方がないでしょうね。日常生活の中で使うものは、外周区に出ている店だけで大抵揃っちゃうから。
これから見に行くあなたの装備品に関しても、ある程度妥協さえしてしまえば、その辺にある店でも銀貨三百枚はあれば一式揃えられるわ。
それとたまに中央にある高級店から横流しされてきた品が、この外周区にある大通りで突発的に売られることもあるの。それを目当てに来る人たちも一定数は常にいるから、この辺りは年中それらの商品を買い求める客たちで賑わっているってわけ」
ナイラさんは手元に持っていた“ゲートロード時刻表”に記載されている数字を確認しながら、すぐ隣を歩いているクロエに向かってページの一部を指で指し示す。
「四桁地区から八百番台の地区にある裏通りを抜けて、そこから中央地区エリアに繋がるゲートロードを使うわ。
――――どうも最近、各地区に配置されている表通りのゲートロードが、事前通告もなしにいきなり封鎖されているみたい。都市の案内所で務めているガイドの知り合いも、仕事に支障が出ると言って困っていたわ」
「ふむ・・・・・・どうやら都市の外側に位置する地区は、一部を除いて軒並み通行が制限されているようだな。中央区にあるゲートロードも、僅か数本のものしか機能していない。――――何か問題でもあったのか?」
「リセは知ってる?最近流行りの新魔法連盟発足会――――通称【魔法世界連盟改革派】。彼等の現魔法世界連盟に対する抗議活動が、このローツキルトの各地で、ゲリラ的に行われているらしいの。
考え方の古い年寄りの魔法使いたちを排除して、もっと若手の有望な人材を中心に、新たな組織を一から作り直そう――――っていう連中の集まりね。
その抗議活動自体はそこまで派手なものじゃないんだけれど・・・・・・リース中央区にいるお偉い様方は、あまり快く思ってないみたい。連日都市全体の通行を規制して、少しでも彼等の集会を妨害してやろうと企てているみたいよ」
ナイラさんの話を聞いた俺はふと、初めて魔法世界を訪れた時に偶然目にした、怪しげな集団の事を思い出す。
演説をする若い男の話を、心酔しきった顔つきで聞き入る、改革派と思しき群衆。
まるで宗教団体のようだと、その時の俺は印象を抱いたものだが・・・・・・。話を聞いたクロエは、興味無さそうに適当な様子で相槌を打つと、進行方向に見えてきた、高い城壁のような建物に視線を移す。
まるで城塞のようにそびえ立つ壁。その中央にあるのは、見事な装飾が施されている巨大な門。
都市の繁栄を象徴するかのように建てられた門の脇には、検問所と書かれた札を付けている設備が確認できる。
意外にも門の向こう側に入っていく人たちの数は僅かであり、検問所の前が順番待ちをする人々のせいで混雑する・・・・・・といった事態にはなっていないようだった。
俺たち四人は門の真下にまで到着すると、一旦そこで歩みを止めてから、先頭に立つナイラさんが、検問所の手続きを終えるのを待つ。
係の人と数秒ほどの短いやり取りの会話を終えたあと、ナイラさんは背後に立っていた俺たちに振り向いてから「おっけー・・・・・・先に進むわよ」と声を掛け、門の向こう側を目指して再び歩きだし始めた。
僅かに影が差す巨大な門の中を抜けていくと、先ほどまで通ってきた通りとはガラリと雰囲気が変わった、静かで落ち着いた街並みの空間が目の前に現れる。
つまり金額にして、約五十万円もしてしまうということだ。しかし何故わざわざ金貨ではなく、銀貨の枚数で値段が載せられているのかというと――――、
(なるほど・・・・・・装備に使われる素材によって、細かく商品の値段が変動していくからか)
そのような趣旨の説明書きが、チラシの下の部分に大きく書かれていた。
カスタムサービス――――つまり使用者である自分自身に合った機能を、追加で注文して後付けしたり、色や拘りのデザインなどがあれば、それを要望通りに再現してくれるようだ。
無論ただ増やすだけではなく、余計な機能を排除することも可能だろう。ものによっては銀貨数枚単位で値段の変動が出てしまうはずだ。
「でもリセ、いくらなんでも流石に、この店の商品は高すぎないか?別に俺は高級品の装備じゃなくても、もっとその辺にある普通の店のもので――――」
「ユウ君ならいいんです。だって私と同じクロエの弟子で、一緒に夜香の城で暮らしている家族のような存在・・・・・・じゃないですか。
身内の買い物に使う金額で、いちいちケチくさい事なんて誰も言いませんよね?それにそれが本当に必要なものであるならば、遠慮なんてしなくても大丈夫ですよ。
これでも私、あの夜香の店の現経営者ですから。それなりに蓄えもありますので、お金のことに関しては気にせず、私に任せちゃって下さい!」
俺たち二人の会話を聞いていたクロエが「決まりだな」と声に出して、目的地が明確に決定したことを、ナイラさんに対して告げる。
ナイラさんはというと、「私がお金を出すわけじゃないから、別に良いんだけれどねー」と呟きながら、目の前にいるリセに向かって、羨ましげな様子で口を開いた。
「リセのところは儲かっているみたいでいいわねー。私の店なんて今月だけでも銀貨百二十枚の赤字なのよ。しかもこれで累計3ヶ月で銀貨二百七十枚の大赤字!
店に来る客の数自体、年々減ってきているし、私も何か新しい事業にでも手を伸ばしてみようかしら・・・・・・」
「なんだ、ナイラ。お前そんなちっぽけな金額でいちいち頭を悩ませていたのか?はあ・・・・・・実に下らん。そんなもの一つでも大口の取引を成功させれば、すぐに補填出来てしまうというのに」
「店の経営者をやったことがない、暇人のあなたにだけは言われたくないわよ。
――――だいたいリセの所は月にどれくらい儲かっているのよ?あなたがそこまで言うのなら、当然私に対して胸を張れる程度の数字の売り上げが出ているんでしょうね?」
ナイラさんの言葉を聞いたクロエは、夜香の城の経営者であるリセに向かって「聞かせてやれ」と、どこか哀れんだ様子で指示を出した。
するとリセは申し訳なさそうな表情を浮かべながら、気を使うようにして言いにくそうに、ナイラさんに向かって自身の所有する店の売り上げを伝える。
「その・・・・・・私の店はもともと来店されるお客さんの数も少なく、場合によっては全く収入がない月もあろのですが、毎回高額な買い物をされていく常連のお客さんが、何人かいらしゃいまして。
一年を通して得た収入の合計を、月毎に平均して割り出すと・・・・・・一ヶ月辺りの売り上げは、だいたい黒貨一枚と金貨四十枚ほどになりますね」
「・・・・・・私、明日から職を変えてみようかしら」
リセの言葉を聞いたナイラさんは、どこか遠い目つきをしながら、虚ろ気な表情をしてそうぼやく。
この店に客がまったく来ないのは、単に建物自体の立地条件が悪いからではないのか・・・・・・とも思ったが、口には出さないでおいた。
建物全体に漂う古めかしい空気が、店に刻まれた古い歴史の記憶を肌に実感させ、教えてくれる。こんな暗い路地裏でナイラさんが昔から店を構え続けるのは、きっとそれなりに深い事情があるのだろう。
夜香の城に近い雰囲気を纏っている、狭い部屋の中を後にしながら、俺たちは【梟の杜】の建物から歩いて十分ほどの距離にある、商業エリアの地区を目指して出発する。
先に進むにつれて、徐々に周囲の賑わいが大きくなり、辺りを行き交う人々の数も増えていく。外周区にある通りにしては、道や建物などの施設もしっかりと整備されており、開いている店の数もかなりのものだ。
たとえこの場所がローツキルト都市内部にある、商業エリアであると説明されたとしても、きっと何一つ疑うことなく、その情報を鵜呑みにしてしまう事だろう。
都市の外側に円を描くようにして続いている大通りは、人々の発する活気と熱で“商業の都市”という名前の由来を、そのまま体現しているかのようだった。
「随分と賑わっているんですね。俺はてっきりこの場所が、ローツキルトの商業エリアだと思っていたんですけど」
「まあ他所から来た人たちから見れば、そのように感じてしまっても仕方がないでしょうね。日常生活の中で使うものは、外周区に出ている店だけで大抵揃っちゃうから。
これから見に行くあなたの装備品に関しても、ある程度妥協さえしてしまえば、その辺にある店でも銀貨三百枚はあれば一式揃えられるわ。
それとたまに中央にある高級店から横流しされてきた品が、この外周区にある大通りで突発的に売られることもあるの。それを目当てに来る人たちも一定数は常にいるから、この辺りは年中それらの商品を買い求める客たちで賑わっているってわけ」
ナイラさんは手元に持っていた“ゲートロード時刻表”に記載されている数字を確認しながら、すぐ隣を歩いているクロエに向かってページの一部を指で指し示す。
「四桁地区から八百番台の地区にある裏通りを抜けて、そこから中央地区エリアに繋がるゲートロードを使うわ。
――――どうも最近、各地区に配置されている表通りのゲートロードが、事前通告もなしにいきなり封鎖されているみたい。都市の案内所で務めているガイドの知り合いも、仕事に支障が出ると言って困っていたわ」
「ふむ・・・・・・どうやら都市の外側に位置する地区は、一部を除いて軒並み通行が制限されているようだな。中央区にあるゲートロードも、僅か数本のものしか機能していない。――――何か問題でもあったのか?」
「リセは知ってる?最近流行りの新魔法連盟発足会――――通称【魔法世界連盟改革派】。彼等の現魔法世界連盟に対する抗議活動が、このローツキルトの各地で、ゲリラ的に行われているらしいの。
考え方の古い年寄りの魔法使いたちを排除して、もっと若手の有望な人材を中心に、新たな組織を一から作り直そう――――っていう連中の集まりね。
その抗議活動自体はそこまで派手なものじゃないんだけれど・・・・・・リース中央区にいるお偉い様方は、あまり快く思ってないみたい。連日都市全体の通行を規制して、少しでも彼等の集会を妨害してやろうと企てているみたいよ」
ナイラさんの話を聞いた俺はふと、初めて魔法世界を訪れた時に偶然目にした、怪しげな集団の事を思い出す。
演説をする若い男の話を、心酔しきった顔つきで聞き入る、改革派と思しき群衆。
まるで宗教団体のようだと、その時の俺は印象を抱いたものだが・・・・・・。話を聞いたクロエは、興味無さそうに適当な様子で相槌を打つと、進行方向に見えてきた、高い城壁のような建物に視線を移す。
まるで城塞のようにそびえ立つ壁。その中央にあるのは、見事な装飾が施されている巨大な門。
都市の繁栄を象徴するかのように建てられた門の脇には、検問所と書かれた札を付けている設備が確認できる。
意外にも門の向こう側に入っていく人たちの数は僅かであり、検問所の前が順番待ちをする人々のせいで混雑する・・・・・・といった事態にはなっていないようだった。
俺たち四人は門の真下にまで到着すると、一旦そこで歩みを止めてから、先頭に立つナイラさんが、検問所の手続きを終えるのを待つ。
係の人と数秒ほどの短いやり取りの会話を終えたあと、ナイラさんは背後に立っていた俺たちに振り向いてから「おっけー・・・・・・先に進むわよ」と声を掛け、門の向こう側を目指して再び歩きだし始めた。
僅かに影が差す巨大な門の中を抜けていくと、先ほどまで通ってきた通りとはガラリと雰囲気が変わった、静かで落ち着いた街並みの空間が目の前に現れる。
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