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第一部 一章 始まりの物語~噴壊包輝世界編~
ファストラの獣 討伐戦3
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巨大な影の上空を通り抜けながら反対側の地面へと着地したクロエは、目の前に佇むその生物の全貌をまじまじと観察する。
つい先ほどクロエが消し去った大量の分身体と同じく、がっしりとした太めの体躯と長い前足が真っ先に視界に入り込んでくる。
全身が金色に輝くファストラの光で隙間なく覆われており、何やらバチバチと放電現象のような音を辺りに響かせていた。
狼のような形の顔をした、僅かに開いた口の隙間からは、今もモクモクと煙が上がり続けており、風によって後方になびきながら細長い線を空中に描き出している。
刃のような形をしている、先端が鋭く尖った長い尾。攻撃性に特化した外見は、目の前の生物が持っている戦闘能力を視覚的な情報としてそのまま表していた。
だが何よりもクロエが驚かされた事実は、その生物の大きさだ。
オグナーから事前に得ていた情報では、【金色の獣】の全長は約五メートルほどである・・・・・・という話だった。しかし地表に転がる大量の岩を砕きながら、ゆっくりとした動作で背後に振り向く目の前の生物の大きさは、明らかにその二倍以上――――十メートルを軽々と超えている。
目や鼻といった感覚器官が付いていない、のっぺらぼうのような不気味な顔が、振り向いた先に立っていたクロエに対して向けられるが――――、
「こいつ・・・・・・まさか超獣指定区分生物か?」
断定はできないまでも、クロエはある種の確信を込めてそう呟いた。
あらゆる世界の中でも特筆した環境下において、様々な条件が重なり生まれる特殊個体――――【超獣指定区分生物】。
通常の生物とは異なり、ある種の現象とも比喩されるその存在は、長い魔法世界の歴史の中においても確認されることはごく稀だ。
生殖ではなく偶然その場にあった何かに命や知性が宿り、天文学的数字の確立で成長を遂げ、頂点捕食者たる存在として君臨する。その最大の特徴は驚異的な生命力もさることながら、彼等が圧倒的なまでの量の情報集合体生物であることだろう。
およそ通常の生物では決して辿り着くことが不可能な進化の極致。
ただひたすらに自身の活動力となるエネルギーを求めて、世界の全てを破壊し尽くして蹂躙する。まさに自然から生まれた浄化作用。滅びの象徴ともされるその存在に唯一対抗できるのは、世界の管理者である魔法使いのみである。
(なるほど。確かにこいつは一介の魔法使い程度の実力では手に余る。【降り注ぐ大地】の直撃を受けて、効果が見られなかったという話も納得だな)
クロエが思い起こしていたのは、過去に訪れた別の世界で自らが討伐したことのある超獣指定区分生物――――【拒絶の竜】だ。
反射石と呼称される、高い反射と拡散性能を持つ鉱石から生まれた存在であり、その名前の通り全身を鱗のように覆っている反射石によって、あらゆる攻撃手段に対する鉄壁の防御力を誇っていた。
自身に対する全ての干渉を跳ね返して拒絶する、動く要塞と化した岩の巨竜。もっともそのような特性を持った外皮をいくら纏っていようが、熟練の魔法使いの前では大した意味をなさない。クロエ自身も過去に【拒絶の竜】を討伐する際、たった一撃の魔法のみで片づけた記憶がある。しかし――――、
(さすがにこいつの相手を、今の小僧にさせるのは少々早いな)
クロエとしては今回、【金色の獣】の討伐を、悠人に潜在的な能力を見極める目的も兼ねて、任せてみようかと密かに考えていた。
しかしこうして自らが実際にその姿を確認してみた結果、相手はある程度の実践経験を積んだ魔法使いでも手に余るほどの戦力を持つ怪物。明らかについ先ほど魔法使いになったばかりの悠人に務まる相手ではない。
(これは困った。――――しかしだからといって、このまま私がさっくり討伐してしまうのも意味がない。どうするか・・・・・・)
などとクロエが考えていたその時。正面に佇む【金色の獣】の口元が、ぱっくりと割れるようにして勢いよく上下に開いた。続いて視界全体を塗りつぶす、眩い閃光と轟音。凄まじい反応速度で空中へと飛び上がったクロエの真下では、先ほどと同じく圧縮されたファストラの塊が着弾し、急激なエネルギー開放作用による大爆発を引き起こしていた。
それによって砕けた岩などが手榴弾の破片のように辺りに飛散し、殺傷能力が極めて高い凶器と化す。
自身の元へと弾丸のように飛来する大量の岩の破片を事前に回避する・・・・・・わけでもなく。または魔法によって防ぐわけでもなく。
空中に浮かんでいたクロエの身体は、前方に向かって引き寄せられるかのように急加速し、一瞬でその姿は【金色の獣】の足元付近にまで潜り込んでいた。
「――――よッ!」
どこか気の抜けた掛け声と共に、【金色の獣】の巨体が真横に傾き、地面に設置していたはずの片側の腕が、肩口からズルリと音を立てて切り分けられる。
足元にいたクロエの手に握られていたものは、一振りの刀身が漆黒に染まる刀。自身の魔力によって生成したその武器を使い、クロエは【金色の獣】の残るもう片方の金色に輝く腕を狙って切りつけた。
まるでバターのように何の抵抗もなく切断され、地面へと落下した左右の腕は、ズシンと重々しい音を辺りに響かせながら周辺の大地を大きく揺らす。
支えを完全に失った【金色の獣】の身体が前方に向かって倒れこんでくるが、反対側から放たれたクロエの強烈な蹴りを受けて、数十メートルの距離を空中へと勢いよく吹き飛ばされていった。浮き上がったその巨体が離れた場所の地面に激突し、スモークのような土埃を舞い上がらせて視界を塞ぐ。
ここまでの一連の攻防にかかった時間は、最初にクロエが【金色の獣】と接敵してから僅か三十秒ほどであり、その間クロエ自身がおこなった攻撃の全てが、本人の基準では様子見程度のレベルのものである。
しかしそうしたある意味では手加減とも取れる行為により、【金色の獣】はその肉体に深刻なダメージを受け、今まさに討伐寸前というところにまで追い込まれている・・・・・・はずだった。しかし――――、
(まあさすがにこの程度のレベルの攻撃で、討伐できてしまうほど弱くはないか)
クロエの視線の先にいた【金色の獣】の両肩にある断面の部分に光が集まり、瞬間的な速さで元あった腕の形に収束を始める。
超獣指定区分生物が本来持っている特性の一つ――――超再生能力。自身の肉体を構成しているエネルギー物質を周辺の大気から取り込むことで、欠損した部位の情報を修正してその復元をおこなっているのだ。
あっという間に元通りとなった【金色の獣】の両腕は、クロエの手によって分断される前よりも更に大きく、頑強そうな見た目のものとなっていた。
のそりと後ろ足を支えにして立ち上がったその姿は、まるで巨大な猿類を想像させる。
クロエが自身の片手に握っている魔力刀の切っ先を、正面に立つ【金色の獣】に向けた次の瞬間――――【金色の獣】の姿が僅かにぶれ、クロエが構えた魔力刀の刀身に巨大な槍のような物体が激突する。
あまりの衝撃により周辺の大地が音を立てて陥没し、押しつぶされたその場所には直径十五メートルの大きさがあるクレーターが造られていた。
だがそれほどの威力がある攻撃を刀身の上から受けても尚、クロエの小さな身体が揺らぐ事は無い。か細い少女の腕が真横に薙ぎ払われると同時に、槍のように形状変化した状態で伸ばされた【金色の獣】の巨大な尾が、元にあった位置にスルスルと戻っていく。
「身体の形状を自在に変化させる能力か。――――面白い真似をする」
ファストラの流体エネルギーが持つ性質――――思考による形状記憶操作。それこそが【金色の獣】が保有する最大の攻撃手段であると同時に切り札でもあった。
その姿が徐々に巨大化するにつれ、全身を覆うファストラの光が揺らぎを止め、細く硬いものにへと引き締まっていく。完全なる戦闘態勢に移行した【金色の獣】は、その足元に広がる大地に目掛けて頭上から、槌の形に形状変化させた右腕を叩きつけた。
地盤を全て貫通したのか、地面から金色に輝くファストラの光が、上空に向かって噴水のように放出される。
つい先ほどクロエが消し去った大量の分身体と同じく、がっしりとした太めの体躯と長い前足が真っ先に視界に入り込んでくる。
全身が金色に輝くファストラの光で隙間なく覆われており、何やらバチバチと放電現象のような音を辺りに響かせていた。
狼のような形の顔をした、僅かに開いた口の隙間からは、今もモクモクと煙が上がり続けており、風によって後方になびきながら細長い線を空中に描き出している。
刃のような形をしている、先端が鋭く尖った長い尾。攻撃性に特化した外見は、目の前の生物が持っている戦闘能力を視覚的な情報としてそのまま表していた。
だが何よりもクロエが驚かされた事実は、その生物の大きさだ。
オグナーから事前に得ていた情報では、【金色の獣】の全長は約五メートルほどである・・・・・・という話だった。しかし地表に転がる大量の岩を砕きながら、ゆっくりとした動作で背後に振り向く目の前の生物の大きさは、明らかにその二倍以上――――十メートルを軽々と超えている。
目や鼻といった感覚器官が付いていない、のっぺらぼうのような不気味な顔が、振り向いた先に立っていたクロエに対して向けられるが――――、
「こいつ・・・・・・まさか超獣指定区分生物か?」
断定はできないまでも、クロエはある種の確信を込めてそう呟いた。
あらゆる世界の中でも特筆した環境下において、様々な条件が重なり生まれる特殊個体――――【超獣指定区分生物】。
通常の生物とは異なり、ある種の現象とも比喩されるその存在は、長い魔法世界の歴史の中においても確認されることはごく稀だ。
生殖ではなく偶然その場にあった何かに命や知性が宿り、天文学的数字の確立で成長を遂げ、頂点捕食者たる存在として君臨する。その最大の特徴は驚異的な生命力もさることながら、彼等が圧倒的なまでの量の情報集合体生物であることだろう。
およそ通常の生物では決して辿り着くことが不可能な進化の極致。
ただひたすらに自身の活動力となるエネルギーを求めて、世界の全てを破壊し尽くして蹂躙する。まさに自然から生まれた浄化作用。滅びの象徴ともされるその存在に唯一対抗できるのは、世界の管理者である魔法使いのみである。
(なるほど。確かにこいつは一介の魔法使い程度の実力では手に余る。【降り注ぐ大地】の直撃を受けて、効果が見られなかったという話も納得だな)
クロエが思い起こしていたのは、過去に訪れた別の世界で自らが討伐したことのある超獣指定区分生物――――【拒絶の竜】だ。
反射石と呼称される、高い反射と拡散性能を持つ鉱石から生まれた存在であり、その名前の通り全身を鱗のように覆っている反射石によって、あらゆる攻撃手段に対する鉄壁の防御力を誇っていた。
自身に対する全ての干渉を跳ね返して拒絶する、動く要塞と化した岩の巨竜。もっともそのような特性を持った外皮をいくら纏っていようが、熟練の魔法使いの前では大した意味をなさない。クロエ自身も過去に【拒絶の竜】を討伐する際、たった一撃の魔法のみで片づけた記憶がある。しかし――――、
(さすがにこいつの相手を、今の小僧にさせるのは少々早いな)
クロエとしては今回、【金色の獣】の討伐を、悠人に潜在的な能力を見極める目的も兼ねて、任せてみようかと密かに考えていた。
しかしこうして自らが実際にその姿を確認してみた結果、相手はある程度の実践経験を積んだ魔法使いでも手に余るほどの戦力を持つ怪物。明らかについ先ほど魔法使いになったばかりの悠人に務まる相手ではない。
(これは困った。――――しかしだからといって、このまま私がさっくり討伐してしまうのも意味がない。どうするか・・・・・・)
などとクロエが考えていたその時。正面に佇む【金色の獣】の口元が、ぱっくりと割れるようにして勢いよく上下に開いた。続いて視界全体を塗りつぶす、眩い閃光と轟音。凄まじい反応速度で空中へと飛び上がったクロエの真下では、先ほどと同じく圧縮されたファストラの塊が着弾し、急激なエネルギー開放作用による大爆発を引き起こしていた。
それによって砕けた岩などが手榴弾の破片のように辺りに飛散し、殺傷能力が極めて高い凶器と化す。
自身の元へと弾丸のように飛来する大量の岩の破片を事前に回避する・・・・・・わけでもなく。または魔法によって防ぐわけでもなく。
空中に浮かんでいたクロエの身体は、前方に向かって引き寄せられるかのように急加速し、一瞬でその姿は【金色の獣】の足元付近にまで潜り込んでいた。
「――――よッ!」
どこか気の抜けた掛け声と共に、【金色の獣】の巨体が真横に傾き、地面に設置していたはずの片側の腕が、肩口からズルリと音を立てて切り分けられる。
足元にいたクロエの手に握られていたものは、一振りの刀身が漆黒に染まる刀。自身の魔力によって生成したその武器を使い、クロエは【金色の獣】の残るもう片方の金色に輝く腕を狙って切りつけた。
まるでバターのように何の抵抗もなく切断され、地面へと落下した左右の腕は、ズシンと重々しい音を辺りに響かせながら周辺の大地を大きく揺らす。
支えを完全に失った【金色の獣】の身体が前方に向かって倒れこんでくるが、反対側から放たれたクロエの強烈な蹴りを受けて、数十メートルの距離を空中へと勢いよく吹き飛ばされていった。浮き上がったその巨体が離れた場所の地面に激突し、スモークのような土埃を舞い上がらせて視界を塞ぐ。
ここまでの一連の攻防にかかった時間は、最初にクロエが【金色の獣】と接敵してから僅か三十秒ほどであり、その間クロエ自身がおこなった攻撃の全てが、本人の基準では様子見程度のレベルのものである。
しかしそうしたある意味では手加減とも取れる行為により、【金色の獣】はその肉体に深刻なダメージを受け、今まさに討伐寸前というところにまで追い込まれている・・・・・・はずだった。しかし――――、
(まあさすがにこの程度のレベルの攻撃で、討伐できてしまうほど弱くはないか)
クロエの視線の先にいた【金色の獣】の両肩にある断面の部分に光が集まり、瞬間的な速さで元あった腕の形に収束を始める。
超獣指定区分生物が本来持っている特性の一つ――――超再生能力。自身の肉体を構成しているエネルギー物質を周辺の大気から取り込むことで、欠損した部位の情報を修正してその復元をおこなっているのだ。
あっという間に元通りとなった【金色の獣】の両腕は、クロエの手によって分断される前よりも更に大きく、頑強そうな見た目のものとなっていた。
のそりと後ろ足を支えにして立ち上がったその姿は、まるで巨大な猿類を想像させる。
クロエが自身の片手に握っている魔力刀の切っ先を、正面に立つ【金色の獣】に向けた次の瞬間――――【金色の獣】の姿が僅かにぶれ、クロエが構えた魔力刀の刀身に巨大な槍のような物体が激突する。
あまりの衝撃により周辺の大地が音を立てて陥没し、押しつぶされたその場所には直径十五メートルの大きさがあるクレーターが造られていた。
だがそれほどの威力がある攻撃を刀身の上から受けても尚、クロエの小さな身体が揺らぐ事は無い。か細い少女の腕が真横に薙ぎ払われると同時に、槍のように形状変化した状態で伸ばされた【金色の獣】の巨大な尾が、元にあった位置にスルスルと戻っていく。
「身体の形状を自在に変化させる能力か。――――面白い真似をする」
ファストラの流体エネルギーが持つ性質――――思考による形状記憶操作。それこそが【金色の獣】が保有する最大の攻撃手段であると同時に切り札でもあった。
その姿が徐々に巨大化するにつれ、全身を覆うファストラの光が揺らぎを止め、細く硬いものにへと引き締まっていく。完全なる戦闘態勢に移行した【金色の獣】は、その足元に広がる大地に目掛けて頭上から、槌の形に形状変化させた右腕を叩きつけた。
地盤を全て貫通したのか、地面から金色に輝くファストラの光が、上空に向かって噴水のように放出される。
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