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第一部 一章 始まりの物語~噴壊包輝世界編~
ファストラの獣 討伐戦2
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「何だ・・・・・・?急に眩暈が――――」
不意に俺の全身を上から下へと、謎の悪寒が突き抜けた。別に俺の周囲に漂う酸素が薄くなった――――訳でもないのに、身体全体が妙に息苦しい。自然と動悸が早まり、息切れによる影響で視界全体が霞んでくる。
ふらふらと身体を揺らしながら、苦悶の表情を浮かべている俺の様子に気づいたクロエが、冷静な様子で指示を出した。
「落ち着け小僧。まずは一旦息を深く吸って、それからゆっくりとそれを吐き出すんだ」
俺はクロエの言葉通りにその場で両目を閉じてから、大きく息を吸って深く深呼吸を行う。俺の周囲に漂っていた不可視の重圧のようなものは、クロエから声を掛けられたと同時に全て消え去ってしまったようだった。
よく見ると透明な魔力のオーラのようなものが、いつの間にか俺の全身を足先まで全て覆い隠していた。俺の背中に当てられているクロエの掌の先からは、じんわりとした心地よい熱が伝わってくる。
「落ち着いたか。どうやら初めて自身に対して向けられた攻撃的な感情に、当てられてしまったようだな」
クロエは俺の背中を上から下に向かって、なぞるように擦りながら正面を見据えている。
暫くしてからクロエの手が俺の背中から離されたが、身体を覆っている魔力のオーラはそのままの状態で残っていた。
それはまるで温水に頭から浸かっているかのような感覚である。魔力の制御自体は今もクロエが行っているようだが、俺の身体の動きに合わせて準えるように動いていることから、ある程度の自立性もあるようだ。
「・・・・・・悪いクロエ。だいぶ身体が楽になった」
「気にすることはない。恐らくまだ自身の急激な肉体の変化に、お前が慣れていないせいだろう。何にせよ今は、お前の全身を覆っている私の魔力――――その感覚に身体を慣らしておけ」
「ああ、分かった。それにしても・・・・・・“攻撃的な感情に酔わされた”のか?まるで目に見えない何かに、全身を締め付けられたかのような感じだったけど」
「今のお前は、まだそういった感覚に過剰に反応してしまうんだ。そしてそれが自分自身に対して向けられた、特定の意識を織り混ぜたものであるなら尚更な。無意識な自己防衛が働いた、といったところか。まあ時間が経てば、徐々に身体が慣れてくる筈だ。それはさておき、とにかく今は――――」
そこでクロエは一旦話を止め、今まさに間近にまで迫ってきている無数の光の軌跡に視線を向ける。
【金色の獣】から放たれたのであろう分身体の群れは、こちら側を目指して一直線に向かって来るわけではなく、より広範囲のエリアを数で牽制するようにして塞ぎながら進行を続けていた。
ただ確実に獲物を仕留める――――本体から課せられたその命令を忠実に遂行するため行動する、獰猛な獣の姿を模した人形。
敵わないのであれば今すぐ逃げ出すしかないのだが、クロエはそんな事はお構いなしに肩を回しながらその場で体操を始めてしまう。準備運動のように掌の指を開け閉めしながら、クロエは近くにいた俺に対して散歩にでも出掛けるような軽い口調で一方的に告げた。
「小僧はそこで少し待っていろ。私は一度・・・・・・【金色の獣】の面を拝ませて貰いに行くとする」
「本気か?いくらなんでもあの数だぞ。それに――――」
ブワッと――――強い風が巻き起こり、瞬きする間もなくクロエの姿は正面の視界から消えていた。不安や恐怖の感情が沸々と胸の内に湧き上がってくるが、それをどうにかする手段は俺にはない。
唯一できる事といえば、ただこの場で事態の流れを見守るくらいのものだろう。
「クロエ・・・・・・」
優れた魔法使いであり自らの師でもある少女の名前を、俺は闇に染まった星のない空を見上げながら呟くのだった。
******
悠人と一度別れたクロエは、そのまま正面に生い茂る森の中へと目にも止まらぬ速さで駆けていく。空気の抵抗すら無視するように高速で移動を続ける黒い影は、やがて五キロ離れた場所にある、痩せた木々ばかりが目立つ林の中でその動きを止めた。
「ふむ・・・・・・やはり私の放出する魔力に反応しているようだな」
蛍日のように小さな灯りが美しい軌跡を描きながら、徐々にクロエのいる地点へと四方から向かってくる。
自身が完全に囲まれた状態にあることを確認したクロエは、サイコロのように小さな黒い箱型の魔力の塊を造り出し、それを振るうようにして無造作に空中に放り投げた。
「【侵食する闇】」
くるくると地面へと落下しながら回転を続けている魔力の箱。その中心から黒い溶岩のような液体が噴出し、辺りに向かって物凄い勢いで飛び散っていく。
決壊したダムから水が溢れだしたかのように、それはあっという間に周囲の全てを埋め尽くし、溶かし、飲み込み、消滅させていった。根元から腐敗するようにして大量の木々が倒壊しては、次々と地面へと吸い込まれるようにして飲み込まれていく。
まるで地獄をそのままそこに再現したかのような悪夢の光景。様々なものが混じり合いながら例外なく熱せられたかのように、蒸気のみを残して消え去っていく。
流石に後方には悠人がいるためか、クロエが生み出した禍々しい色をした液体はある一定の範囲でその広がりを止めていた。
しかしそれでも辺り一帯が見渡す限り平らになる程にはその領域が拡大していた為、四方からクロエのいる地点を目指して駆けてきた【金色の獣】の分身体は、なす術もなくその闇の中に飲み込まれていく。
一連の様子を唯一の安全地帯である、自身が生成した魔力の箱の傍で見守っていたクロエは、黄金に鈍く光り輝く左右の瞳で、上空にある自らの造り出した領域の境目へと目を向ける。
未だせめぎ合うようにして押し寄せてきているファストラの光の他には、特に何らかの変化が見られるわけでもない。クロエとしては今回、【金色の獣】の討伐以外に別の思惑があった為、これ以上自らの力を使うことは極力避けておきたかったのだが・・・・・・・。
「致し方なしか。こうなったら無理やりにでも引きずり出して・・・・・・おっ?」
突如現れた強いエネルギー反応を察知したクロエが、意外そうな表情でそちら側へと振り向く。見れば遠方に何か異様に大きな影が動く様子が微かに見え、その地点から一瞬だけ眩い閃光の光が輝いたと、クロエが認識した次の瞬間――――、
ズドドドドドドドドッ――――!!
轟音と共にクロエの立っていた辺りの場所へと、極限まで圧縮された巨大なファストラの塊が着弾する。
常人であれば決して避けようがない高速の一撃。
その威力はすさまじく、効力は抑えてあるがクロエの造り出した分解と吸収の効果を合わせ持つ固有魔法――――【侵食する闇】の影響を受けてなお、完全には消滅しなかったほどである。
ドス黒い沼地のように変わり果てた大地を浄化するようにして拡がっていく金色の輝き。その中心にポトリと水滴を垂らしたかのような黒い点が現れたかと思えば、今度はギュルギュルと一点にかき集められるようにして、周囲に燃え広がるようにして霧散したファストラの光が全て吸い込まれていく。
「あそこか。――――しかし最初は慎重なタイプの奴かと思っていたんだがな。単純にしびれを切らしたか、もしくは何か別の考えがあってのことなのか・・・・・・」
ファストラの光が消え去った爆発の跡地から、無傷で姿を現したクロエは足元の地面を一度だけ強く蹴ると、先ほどの攻撃が放たれた地点へと向かって瞬時に移動を開始する。
その速さは最初に森の中を駆けていた速度よりも数段・・・・・・いや、比較にならないほどに速いものだった。
そしてその速度による慣性を活かし、地表から数十メートル離れた空中に浮かび上がりながら、眼下の光景に目を移したクロエは、思わず呆れたようにポツリと呟く。
「おいおい・・・・・・これのどこがせいぜい五メートル程度の大きさだ?どうみてもその二倍以上はあるじゃないか」
不意に俺の全身を上から下へと、謎の悪寒が突き抜けた。別に俺の周囲に漂う酸素が薄くなった――――訳でもないのに、身体全体が妙に息苦しい。自然と動悸が早まり、息切れによる影響で視界全体が霞んでくる。
ふらふらと身体を揺らしながら、苦悶の表情を浮かべている俺の様子に気づいたクロエが、冷静な様子で指示を出した。
「落ち着け小僧。まずは一旦息を深く吸って、それからゆっくりとそれを吐き出すんだ」
俺はクロエの言葉通りにその場で両目を閉じてから、大きく息を吸って深く深呼吸を行う。俺の周囲に漂っていた不可視の重圧のようなものは、クロエから声を掛けられたと同時に全て消え去ってしまったようだった。
よく見ると透明な魔力のオーラのようなものが、いつの間にか俺の全身を足先まで全て覆い隠していた。俺の背中に当てられているクロエの掌の先からは、じんわりとした心地よい熱が伝わってくる。
「落ち着いたか。どうやら初めて自身に対して向けられた攻撃的な感情に、当てられてしまったようだな」
クロエは俺の背中を上から下に向かって、なぞるように擦りながら正面を見据えている。
暫くしてからクロエの手が俺の背中から離されたが、身体を覆っている魔力のオーラはそのままの状態で残っていた。
それはまるで温水に頭から浸かっているかのような感覚である。魔力の制御自体は今もクロエが行っているようだが、俺の身体の動きに合わせて準えるように動いていることから、ある程度の自立性もあるようだ。
「・・・・・・悪いクロエ。だいぶ身体が楽になった」
「気にすることはない。恐らくまだ自身の急激な肉体の変化に、お前が慣れていないせいだろう。何にせよ今は、お前の全身を覆っている私の魔力――――その感覚に身体を慣らしておけ」
「ああ、分かった。それにしても・・・・・・“攻撃的な感情に酔わされた”のか?まるで目に見えない何かに、全身を締め付けられたかのような感じだったけど」
「今のお前は、まだそういった感覚に過剰に反応してしまうんだ。そしてそれが自分自身に対して向けられた、特定の意識を織り混ぜたものであるなら尚更な。無意識な自己防衛が働いた、といったところか。まあ時間が経てば、徐々に身体が慣れてくる筈だ。それはさておき、とにかく今は――――」
そこでクロエは一旦話を止め、今まさに間近にまで迫ってきている無数の光の軌跡に視線を向ける。
【金色の獣】から放たれたのであろう分身体の群れは、こちら側を目指して一直線に向かって来るわけではなく、より広範囲のエリアを数で牽制するようにして塞ぎながら進行を続けていた。
ただ確実に獲物を仕留める――――本体から課せられたその命令を忠実に遂行するため行動する、獰猛な獣の姿を模した人形。
敵わないのであれば今すぐ逃げ出すしかないのだが、クロエはそんな事はお構いなしに肩を回しながらその場で体操を始めてしまう。準備運動のように掌の指を開け閉めしながら、クロエは近くにいた俺に対して散歩にでも出掛けるような軽い口調で一方的に告げた。
「小僧はそこで少し待っていろ。私は一度・・・・・・【金色の獣】の面を拝ませて貰いに行くとする」
「本気か?いくらなんでもあの数だぞ。それに――――」
ブワッと――――強い風が巻き起こり、瞬きする間もなくクロエの姿は正面の視界から消えていた。不安や恐怖の感情が沸々と胸の内に湧き上がってくるが、それをどうにかする手段は俺にはない。
唯一できる事といえば、ただこの場で事態の流れを見守るくらいのものだろう。
「クロエ・・・・・・」
優れた魔法使いであり自らの師でもある少女の名前を、俺は闇に染まった星のない空を見上げながら呟くのだった。
******
悠人と一度別れたクロエは、そのまま正面に生い茂る森の中へと目にも止まらぬ速さで駆けていく。空気の抵抗すら無視するように高速で移動を続ける黒い影は、やがて五キロ離れた場所にある、痩せた木々ばかりが目立つ林の中でその動きを止めた。
「ふむ・・・・・・やはり私の放出する魔力に反応しているようだな」
蛍日のように小さな灯りが美しい軌跡を描きながら、徐々にクロエのいる地点へと四方から向かってくる。
自身が完全に囲まれた状態にあることを確認したクロエは、サイコロのように小さな黒い箱型の魔力の塊を造り出し、それを振るうようにして無造作に空中に放り投げた。
「【侵食する闇】」
くるくると地面へと落下しながら回転を続けている魔力の箱。その中心から黒い溶岩のような液体が噴出し、辺りに向かって物凄い勢いで飛び散っていく。
決壊したダムから水が溢れだしたかのように、それはあっという間に周囲の全てを埋め尽くし、溶かし、飲み込み、消滅させていった。根元から腐敗するようにして大量の木々が倒壊しては、次々と地面へと吸い込まれるようにして飲み込まれていく。
まるで地獄をそのままそこに再現したかのような悪夢の光景。様々なものが混じり合いながら例外なく熱せられたかのように、蒸気のみを残して消え去っていく。
流石に後方には悠人がいるためか、クロエが生み出した禍々しい色をした液体はある一定の範囲でその広がりを止めていた。
しかしそれでも辺り一帯が見渡す限り平らになる程にはその領域が拡大していた為、四方からクロエのいる地点を目指して駆けてきた【金色の獣】の分身体は、なす術もなくその闇の中に飲み込まれていく。
一連の様子を唯一の安全地帯である、自身が生成した魔力の箱の傍で見守っていたクロエは、黄金に鈍く光り輝く左右の瞳で、上空にある自らの造り出した領域の境目へと目を向ける。
未だせめぎ合うようにして押し寄せてきているファストラの光の他には、特に何らかの変化が見られるわけでもない。クロエとしては今回、【金色の獣】の討伐以外に別の思惑があった為、これ以上自らの力を使うことは極力避けておきたかったのだが・・・・・・・。
「致し方なしか。こうなったら無理やりにでも引きずり出して・・・・・・おっ?」
突如現れた強いエネルギー反応を察知したクロエが、意外そうな表情でそちら側へと振り向く。見れば遠方に何か異様に大きな影が動く様子が微かに見え、その地点から一瞬だけ眩い閃光の光が輝いたと、クロエが認識した次の瞬間――――、
ズドドドドドドドドッ――――!!
轟音と共にクロエの立っていた辺りの場所へと、極限まで圧縮された巨大なファストラの塊が着弾する。
常人であれば決して避けようがない高速の一撃。
その威力はすさまじく、効力は抑えてあるがクロエの造り出した分解と吸収の効果を合わせ持つ固有魔法――――【侵食する闇】の影響を受けてなお、完全には消滅しなかったほどである。
ドス黒い沼地のように変わり果てた大地を浄化するようにして拡がっていく金色の輝き。その中心にポトリと水滴を垂らしたかのような黒い点が現れたかと思えば、今度はギュルギュルと一点にかき集められるようにして、周囲に燃え広がるようにして霧散したファストラの光が全て吸い込まれていく。
「あそこか。――――しかし最初は慎重なタイプの奴かと思っていたんだがな。単純にしびれを切らしたか、もしくは何か別の考えがあってのことなのか・・・・・・」
ファストラの光が消え去った爆発の跡地から、無傷で姿を現したクロエは足元の地面を一度だけ強く蹴ると、先ほどの攻撃が放たれた地点へと向かって瞬時に移動を開始する。
その速さは最初に森の中を駆けていた速度よりも数段・・・・・・いや、比較にならないほどに速いものだった。
そしてその速度による慣性を活かし、地表から数十メートル離れた空中に浮かび上がりながら、眼下の光景に目を移したクロエは、思わず呆れたようにポツリと呟く。
「おいおい・・・・・・これのどこがせいぜい五メートル程度の大きさだ?どうみてもその二倍以上はあるじゃないか」
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