果ての世界の魔双録 ~語り手の少女が紡ぐは、最終末世界へと至る物語~

ニシヒデ

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第一部 一章 始まりの物語~噴壊包輝世界編~

魔力と魔法1

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 ファストラの放つ黄金の輝きに覆われた空を見上げて呆然としていた俺の頭上から、呆れたようなクロエの声が聞こえてくる。

 「おいおい、大丈夫か。まさかこの程度のことで気絶なんかしていないだろうな?」

 声のした方向へと視線を向けると、クロエが風によって揺れ動く自らの黒い髪を、右手の掌で押さえつけながら俺の顔を覗き込むようにして見ていた。もう片方の空いている方の腕で、俺の腰辺りを服の上から抱え上げている。お陰で地上に向かって真っ逆さまに落下せずには済んでいるものの――――今の俺の状態は、客観的に見れば酷く情けないものに映るだろう。

 「ちゃんと意識はあるよ。大丈夫だ」
 「それは良かった。もしもそのようなことになっていたなら、私はお前を弟子にしたことを、後悔していたところだぞ」
 「そうかい・・・・・・で、一つ質問なんだけどさ。なんで下はこんな事になっているんだよ?」

 まさに天変地異ともいえるこの地上の状況に対して、答えを求めた俺にクロエは「これは推測だが・・・・・・」と、前置きをしながら話し始める。

 「我々がこの世界にやって来た時に開いたゲート。原因があるとしたら、それしかあるまい。動力として消費されるのは魔力のみのはずだが、それが何らかの形でこの真下に広がる森の、更に地下深くの空洞に充満していたファストラと呼ばれる流体エネルギーに作用したのだろうな。
 結果としてそれらの大半が消失してしまった事で、支えを失った地盤が崩れて崩壊してしまったのだろう」
 「じゃあこんな事になってしまったのは、俺たちが原因ってことなのか?」
 「可能性は高い。が、推測だと言っただろう?正確なことは分からないさ。・・・・・・しかしここは暖かいな。この高度だ。通常ならば気温がある程度まで低下して然るべきなのだが――――この空を覆っている光が影響しているのか?」

 二人揃って上空を見上げてみるが、それ以上のことは分からなかった。地上に空いた大穴から放出され続けていたファストラの光は既に止まっている。

 「ここでこうしていても仕方がない。取り敢えず今後の我々の方針を考えるとするか」
 「そうだな。でさ・・・・・・さっきは助けて貰ったところ悪いんだけど、まずは先に俺を地上に降ろしてくれないか?」

 俺はクロエに向かって、そのように頼む。未だに宙ぶらりんなこの状況下では、正直落ち着かない。
 これほどの高度でクロエという命綱があるにしろ、まだ魔法使いになって日が浅い俺にとってはキツいものがある。なんにせよ今は少しでも早く、地上の硬い地面に足をつけたかったのだ。

 俺のその言葉を聞いたクロエは、何故か可笑しそうに自身の口許に笑みを浮かべる。

 「そうか、これは悪かったな。確かにこのままじゃ少し格好がつかないか。それでは地上へ戻るとしよう」
 「・・・・・・そうしてくれ」

 別に格好など気にしてはいないのだが。
 何にせよ俺たち二人は大穴から少し離れた地上の森に向かって、その場からゆっくりと降下を開始する。 
 
 ジェットコースターのような速度や振動は無いものの、とにかく高度があるので時間が掛かる。精神的にも辛い時間が過ぎ去り、ようやく地上に降り立つことができた俺たちは、すぐさま今後の方針についての計画を練ることにした。

 「さて、どうするか・・・・・・。これからどうするにしても、まずは先にこの世界の何処かにいるであろう、リセの奴と合流するのが賢い選択だろうな」
 「賛成だ。でも居場所は分かるのか?これだけ広い世界なんだ。リセ一人を捜し出すとなると、相当な時間が掛かると思うけどな」
 「問題ない。既に先ほどから私の持つ魔力の一部を周囲に放って、リセの現在地を調べている所だ。魔力とは魔法使いに元々備わっている、身体機能の一つでもある。少しでもそれに触れさえすれば、簡単に遠く離れた場所の状況を知ることが出来るのさ」

 「重要なことだから覚えておくように」――――クロエは俺にそのように説明をしながら腕を組んで、何もない何処か遠くの方向にある空を見つめている。クロエがリセのことを見つけ出すまでのその時間、ただ待っているだけでは暇だった俺は、気になった事に関してクロエに質問を投げ掛けてみる。

 「その魔力のことについてなんだけど。どうやって使うんだ?確かに意識してみれば指輪の魔道具に関しては問題なく使用できたけどさ・・・・・・。クロエの言っているように魔力を放つ?とか、そういった細かい事をやろうとしても、今の俺には魔力の存在そのものを正確に認識することが出来ないんだ」
 「だろうな。訓練もしていない今のお前では、到底無理な芸当だろう。そもそも魔力とは先程も説明した通り、魔法使いの身体の一部だ。魔法の行使の際にただ消費されるだけの単純なエネルギー、というわけでは無い。
 自らの手足のようにその感覚を共有することができれば、魔力の活用方法は格段に膨れ上がる。周辺の偵察。外敵などの危機の事前察知。遠距離での双方のコミュニケーション手段としても使えるな。強い魔力を意識して放出すれば、それは物理的な攻撃手段として用いることも出来る。
 その気になればただ単に魔力を使い続けるだけで、狙った空間ごと押し潰すことも可能だ。そう――――まるで自身の足元に寄ってくる、鬱陶しい虫を踏み潰すかのように」
 「成る程・・・・・・。その魔力を扱う訓練っていうのは、具体的にはどんなことをするんだ?」
 「まずは魔力の存在。それを認識できなければ話にならん。かといって、こればかりは自らが元から持っている感覚に頼るしかないのだが・・・・・・。もし半年以上経過しても、これといった収穫が得られなかった場合は、そいつには魔法の才能が無かったと諦めるしかない」

 マジか・・・・・・。
 俺はつい数時間前まで、ごく普通の人間でしかなかった。そんな自分に正直魔法の才能があるかと問われれば、首を傾げる部分があるだろう。そんな俺の心の内にある心情の変化を読み取ったクロエが「そう心配するな」と、笑いながら言葉を続ける。

 「この私が才能も無い奴を、わざわざ自分の弟子にするわけがないだろう?なに、数日経てば無意識にでも自ずと理解できてくる筈だ。全ての問題を片付けて【夜香の城】へ帰ったら、私が直接お前に稽古をつけてやる。マスターという魔法使い最高位の称号は伊達ではない。大船に乗ったつもりで構えておけ」
 「その時はよろしく頼むよ。あと一つ質問してもいいか。そのマスターっていう称号は、具体的にはどういった魔法使いに与えられる物なんだ?」
 「むう・・・・・・少し答えにくい質問だな。今から何千年も前の昔には、真に実力のある魔法使いたちだけがその名で呼ばれていた。しかし最近はその辺りの定義がどうも曖昧なものでな。
 現在認定されている、マスターの称号を持つ魔法使いの総数は・・・・・・五桁にぎりぎり届くか、そうでないかといった所だ」
 「一万人近くも・・・・・・そんなに多いのか?」
 「魔法世界の社会にも色々あるんだよ。権力や形式上による一部の者たちの勝手な都合。お前のいた世界にも、似たようなものがあっただろう? 
 それに魔法世界に住まう者たちの総人口数から鑑みれば、決して多すぎるということも無い。特に問題が生じていない以上は、現状維持という選択が最良の――――話が逸れてしまったな」

 クロエはそこで一旦、話を区切るかのように少し間を置く。

 「マスターについて知りたいのだったな。それを説明する前に、まずは魔法使いの持つ戦闘手段について説明するとしよう。
 まずは魔力。これを用いた攻撃手段に関しては先ほど説明しただろう?ある意味では力比べに近い。自分の放った魔力が相手の放出したものと衝突すれば、当然その総量が多い方が勝つ。端的で解りやすい力。それが魔力だ」

 クロエが自らの掌にある人差し指を、上に向けた状態で俺に見せてくる。指の先端には以前【夜香の城】でクロエが猫の姿から人間の姿に変身した時に身に纏っていた、モヤモヤとした黒い霧のようなものがゆっくりと渦巻いていた。

 「よく見ていろ」

 クロエが人差し指を立てた方の掌の腕を、垂直に前へと突き出す。大きく捻った蛇口から勢いよく水が飛び出すかのように、大量の黒い霧が噴出して俺たちから少し離れた場所にある空中に収束されたかと思えば――――今度はその黒い霧が徐々にその形を変えていき、あっという間に刃渡りが二メートル近くもありそうな、巨大な大剣に姿を変えた。

 「このように上手く自分の魔力を収束させ固定化させる事が出来れば、ある程度のものならば実体のある武器として造り出す事が可能だ。魔法とは違って面倒な術式など必要ない為、緊急性の高い攻撃に対する迎撃や、相手に対する奇襲などにも使えるな」
 「便利そうな力だけど・・・・・・その魔力自体の硬度はどれくらいあるんだ?形だけそれっぽくても、実際にその用途の通りに使用することができなければ意味が無いだろ」
 「ふむ。まあそう感じるのも仕方がないか。ならば少しだけ見せてやろう」

 クロエが自身の腕を持ち上げて、何もない空中に向かって手刀をする。それに合わせるかのように離れた場所に滞空していた、黒い魔力により造り出された大剣が独りでに動きだして、その刀身を横凪ぎに振り払う。

 (・・・・・・???)

 何が起きたのか分からない。
 それもそのはず――――俺の目の前にある光景は、クロエが操った魔力の大剣が振るわれる前と今で何ら変わりが無いからだ。
 大剣の切っ先が向けられていた方向に生えている、森の木々に異常は見受けられない。訳もわからず困惑していた俺に対して、クロエがその中の一つを指差しながら、

 「小僧。ここから正面に生えている、あの森の中にある木の一つに触れてこい」

 そのように指示を出した。

 「・・・・・・?。ああ、分かった。えーっと・・・・・・この木でいいか?」
 「その辺のものならばどれでも構わん。それを軽く力を入れて、奥に向かって押し出してみろ」

 クロエに言われた通り、俺は近くに生えていた木の幹の一つに触れてみる。表面の樹皮が瘡蓋のようにめくれ上がっており、ざらざらとした感触が触れた掌の部分から直に伝わってきた。
 それをゆっくりと力を込めて奥に押し出してみる。とはいっても、特別なことは何もしていないので、それによって木の幹にかかる負荷の強さはたかが知れている。しかし――――、

 ズズズズズ・・・・・・。
 地面から一メートルほど上に離れた部分に、僅かながら小さなズレが生じる。それは擦れるような音をたてながら奥に向かって徐々に広がっていき、あっという間に断面の上の部分から地面に向かって滑るように倒れていってしまった。

 (・・・・・・なっ!!)

 突然の出来事に驚く俺の目の前で起きた変化は、それだけでは無かった。最初に倒れたその木の奥に見えていた森の木々が、同じように音をたてながら斜めに向かって傾いていく。
 まるでドミノ倒しのように大量の木々が連なって倒れていく光景は、加工された映像でも見せられているかのように現実味が無いものだった。その時発生した衝撃によって俺の足元の地面から、轟音が微弱な振動となって身体全体を下から上に通り抜けていく。
 
 地面から舞い上がった土埃による煙が薄れた時、俺の目の前に現れたものは――――広範囲にわたって切り開かれ、変貌してしまった森の姿だった。

 「名刀を打つ鍛冶職人も、驚きの切れ味だ。このように魔力とはその本質を理解し、自在に扱うようになれれば強力な兵器となる。自身の肉体に纏えば身体能力を大幅に底上げできるし、防御力の面でも期待できる。どうだ小僧。ちゃんと理解できたか?」

 理解できたかと問われれば、これ以上にわかりやすい説明は他に無いだろう。
 魔法を使う為だけのエネルギーという役割だけではなく、その魔力自体を放出することで様々な効果に応用できる。
 
 しかし話だけ聞けば大したことなさそうだが、実際にはそれを自在に扱えるようになるまでに相当な練習が必要であろうことが予測できる。

 (何にせよ、まずは魔力の存在を認識出来るようにするところから始めないとな)

 案外、常に意識して考えていれば分かってくるかもしれない。何事も基本は学習である。せめて今来ているこの異世界――――アブネクトで、何かしらの切っ掛けが掴めれば良いのだが・・・・・・いや、それは少し楽観的すぎるか。


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